冨永様は、単語と文法の知識は十分にお持ちでしたが、それらの知識を使えこなせていないというところが課題でした。第二言語習得研究でいうところの「自動化」ができていない状態です。
「自動化」とは、単語や文法の知識を無意識的・自動的に使えるようにすることですが、その「自動化」に有効なトレーニングとして、The English Clubでは22のトレーニングを推奨しています。その中で代表的なものが音読とシャドーイングです。
「自動化」とは、つまり「英語を英語のまま、英語の語順で理解し、そして使えるようにする」ことです。それは、英語脳(英語回路)を構築するということです。
音読は「英語脳」の土台を作ってくれます。そのために重要なことは、音読する際は必ず「意味」を意識して行うことです。音読しながら意味を理解できるということは、「英語を英語のまま、英語の語順」で理解できているということです。英語を日本語に訳して理解したり、学生時代に習った「戻り訳し」の癖が抜けない状態ですと、音読しながら意味は理解できません。音読は「英語脳」を作るための必須のトレーニングなのです。
一方でシャドーイングは「英語脳」の土台を強化してくれます。音読は自分のスピードで読むことができますが、シャドーイングでは音声のスピードについていかなければなりません。「負荷」を上げることで土台を強化するのです。
音読やシャドーイングには、他にも色々な効果がありますが、一番の目的は英語脳の構築です。しかしながら、英語脳の構築には時間がどうしても時間がかかりますので、冨永様には是非引き続き音読とシャドーイングを続けて頂ければと思います。
冨永様のご指摘通り、英語脳を構築することにより、単語・文法・発音の3つを組み合わせて無限の英文を作れるようになるトレーニングに加え、冨永様が「会話」と表現されている「定型表現」を覚えていくことも重要です。受講者の皆さまにご満足いただけるよう、これからもプログラムを進化させていきたいと思っておりますので引き続き何卒よろしくお願い致します。