城戸様は、EC受講前にすでにTOEIC830点を取っており、基礎力は高いものをお持ちでした。課題は話すことです。つまりインプットの能力は高いのですが、アウトプットがついてきていない状況でした。
第二言語を習得する際の基本は「大量のインプット」です。英語を多く読み、聴くことなしには英語は習得できません。しかし、大量のインプットだけでも英語は習得できません。「少量のアウトプット」も必要です。「アウトプット」とは、自分の頭の中で、適切な単語を適切に並べて、適切な発音で発話することです。音読やシャドーイングなどの声を出す練習のことではありません。
アウトプットの能力をアップさせるには、英語で話す機会を増やせばよいという単純なものではありません。「アウトプットの必要性」が必要なのです。つまり、話す必要がある状況で、何をどのように話すかを「考える」ことが重要なのです。第二言語習得研究ではこのことを「リハーサル」といい、このリハーサルなしには英語を話せるようにはなりません。インプットしたことを、このリハーサルを通して「インテイク」し、アウトプットにつなげていく。これが二言語習得研究でいわれている英語習得の基本です。
城戸様とのセッションでは、時間が許す限りこのリハーサルを取り入れており、徐々にその効果も出てきています。今後のセッションでは、そのリハーサルの量を徐々に増やしていく予定です。リハーサルはコツをつかめば一人でも可能ですので、今後は自主学習にも取り入れて、徐々に自分の想いを瞬時に英語で表現する力を強化していきましょう。
ライティングのネイティブチェックの件は、必ず実現させます。少々お時間をください。
ちなみに「大量のインプット」「少量のアウトプット」「アウトプットの必要性」という言葉は、第二言語習得研究の第一人者である、米ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏から拝借しました。