幸山様は、ご自身が英語を好きなこと、すでに独学でTOEIC850点をとるなど英語学習の成功体験がある状態でしたので、オンラインサポート初回から順調なスタートを切ることができました。毎週、しっかりと語彙・文法・音読・シャドーイング・スピーチ・プレゼン等、取り組んだことを確認させていただくと同時に、学習項目が自分の好きなこと・やりやすいことに偏らないようにアドバイスをさせていただいております。また、幸山様の習得段階に合わせて、注力すべきポイントをお伝えしています。セッションを重ねるなかで、幸山様が学習した英語を新聞やニュースなど、ご自身の生活の中で見つけ学習成果を共有してくださるのは、講師として大きな喜びです。語学習得には長期にわたる取り組みが必要ですので、幸山様のように学習と生活を上手く重ね合わせていくことは継続への有効な手立てとなります。
英語を組み立てることに、まだ課題を感じられているようですが、実は相当の実力アップを果たしています。セッション開始当初は、言いたいことが英文にならず断念してしまうこともありましたが、最近では、言葉に詰まっても「じゃあ、他の言い方で表現してみよう」と柔軟に対応ができています。語彙や文法の学習によって、使える言葉の幅が広がったので可能となったことです。今、幸山様が難しいと感じていらっしゃることは、交渉、報告、プレゼン等まとまった英語を組み立てることだと思います。次のクールでは、英語の論理展開を学ぶことで、複雑なことでも混乱せずに話せることになることを目指します。
もう一点は、発音についてです。幸山様の言葉、「音声と同じように発音しているつもりでも、全く違っていたり」とありますが、大人になってから100%耳だけを頼りに発音を習得するのは大変難しいことです。音声変化のパターンを知った上で、たくさんの音声をインプットし、また自ら発音し練習することが大切です。今は、こちらから発音のズレをご指摘しておりますが、幸山様ご自身で気がつけるようになることが目標です。
「セッションが終わると毎回消耗仕切っています」、この言葉は嬉しい悲鳴だと受け取らせていただきます。これからも、完全燃焼の75分をご一緒させていただきたいと思います!
インタビュー担当:小柳講師
幸山様は非常に頑張り屋さんなので、ご自分の目標まではそう遠くないと感じました。ご自分の課題を正確に理解しており、それを克服するための方法もしっかりと理解されています。そして、毎日の独学のリズムも習慣化してきています。
ご自分で課題と認識されていた、スピーキング時の英文の組み立てについては、自分で考えることを繰り返すこと(リハーサル)が最も有効です。自分の言いたいことを、シンプルで正確な英語で表現するにはどうすればよいのかを自分でじっくりと考えることにより、考えた表現を自分のものにしていくことができます。それを繰り返すことにより、使える表現が頭にどんどん蓄積され、同時に頭の中で英文を作るスピードもどんどん速くなり、それによってスピーキングの流暢さがどんどんアップしていきます。インプット(読み・聞く)したことをアウトプット(話す・書く)につなげていくには、それらを自分のものにする(第二言語習得研究では「インテイク(intake)」という)必要があります。「インテイク」するには、インプットしたものを実際に「自分で」考えながら、「自分」で使ってみることが必要なのです。
幸山さんは、あともうちょっとだと思います。第2期も、担当講師ともども全力でサポートさせていただきたいと思っておりますので是非頑張ってください。引き続きよろしくお願いいたします。