ホーム > ブログ > 英語ビジネスメール【宛名の書き方】”Dear””Mr.” などの使い方
公開日:
2025.03.02
更新日:
2025.03.04

英語ビジネスメール【宛名の書き方】”Dear””Mr.” などの使い方

ビジネスで英語のメールを書く場合の、宛名の書き方を解説します。

日本語では、丁寧なメールの場合、相手の名前の上に会社名と役職名を書きますが、英語では書きません。英語の場合は、どんなに丁寧なメールの場合でも下記のように1行だけになります。

salutation_japanese_english

ビジネスメールで宛名を書くときは、空気を読むことも重要です。相手との関係性によって、フォーマルに書くのか、それとも親しみを込めてカジュアルに書くのかの判断をしなければなりません。

宛名は最初に目に入る部分ですので、不適切な書き方の場合はメールを読んでもらえないこともあるので注意してください。

1. 英語ビジネスメールの宛名|フォーマル & プロフェッショナル

フォーマルなタキシード

フォーマルな宛名は下記のような状況のときに使用します。

  • 新しい顧客に連絡するとき
  • 新しい仕事に応募するとき
  • 役職の高い人に連絡するとき
  • 公式な内容のメールを送るとき

1.1. 最も一般的なフォーマルな宛名①

フォーマルな宛名のグローバルスタンダートは以下の書き方です。

Dear [タイトル][ラストネーム],

・[タイトル]とは、”Mr.” “Ms.” “Dr.” などのことです。
・[ラストネーム]とは、「姓名」の「姓」(苗字)です。
・「ラストネーム」の後に「,」を忘れずにつけましょう。
(アメリカでは「,」の代わりに「:」も使用されます。)

例:

Dear Mr. Smith,
(スミス様)
Dear Ms. Monroe,
(モンロー様)
Dear Dr. Johnson,
(ジョンソン博士)

タイトル:

“Mr.” は男性、”Ms.” は女性につけます。未婚の女性には “Miss”、既婚の女性には “Mrs.” も使用可能ですが、ビジネスでは既婚・未婚関係なく使用できる “Ms.” が好まれます。最近では、相手の性別を特定することを避ける場合に “Mx.” を使う場合もあります。

博士号を持つ学者、医師などのタイトルである “Dr.”(Doctor)のほか、教授の “Prof.”(Professor)などもあります。詳しくは「英語の敬称|基本の Mr. Ms. & 職業・身分・家族など全88種類!」を参考にしてください。

1.2.最も一般的なフォーマルな宛名②

相手を知っているけど、プロフェッショナルなトーンにしたい場合は、下記の書き方がノーマルです。

Dear[フルネーム],

・[タイトル]は付けません。
・[フルネーム]とは、「姓名」です。「名→姓」の順番で書きましょう。
・「フルネーム」の後に「,」or「:」を忘れずにつけましょう。
・「フルネーム」の前に “Mr.” や “Ms.” をつけるとフォーマル感がグッと増します。

例:

Dear Donald Smith,
(ドナルド・スミス様)
Dear Lisa Monroe,
(リサ・モンロー様)
Dear Michael Johnson,
(マイケル・ジョンソン様)

1.3. 名前を知らないときのフォーマルな宛名

メールの宛名は個人名を書くことが大原則です。礼儀でもありますが、個人名を書くことによって、メールを読んでもらえる確率が高くなるという効果も期待できます。

相手の名前を知らない場合のフォーマルな宛名の書き方を解説します。

部署名・役職名を知っている場合の例:

Dear Marketing Department,
(マーケティング部御中)
Dear Customer Service Department,
(カスタマーサービス部御中)
Dear HR Team,
(人事チーム御中)
Dear Customer Service Team,
(カスタマーサービスチーム御中)
Dear Marketing Manager,
(マーケティングマネジャー様)
Dear Human Resources Director,
(人事ディレクター様)
Dear Customer Service Manager,
(カスタマーサービスマネジャー様)

なお、上記以外の部署名と役職については「英語の役職名・部署名|会社・公務員・学校等&自己紹介の英語」を参考にしてください。

何も知らない場合の例:

To Whom It May Concern,
(ご担当者様)
Dear Sir or Madam,
(ご担当者様)

注意:若干古臭い言い方ですが、フォーマルな場合は今でもよく使用されます。

顧客に送る場合の例:

Dear Customer,
(お客様)
Dear Sir or Madam,
(お客様)

注意:“Dear Valued Customer” という表現を目にすることがありますが、使用すべきではないという意見もありますので避けた方が無難です。

1.4. 複数の人に送る場合のフォーマルな宛名

名前を知っている場合の例:

Dear Mr. Smith and Ms. Jones
(スミス様、ジョーンズ様)
Dear Mr. Smith, Ms. Jones, and Mr. Baker,
(スミス様、ジョーンズ様、およびベイカー様)

注意:”Mr.” や “Ms.” の後はラストネーム、もしくはフルネームです。

名前を知らない場合の例:

Dear Sirs or Madams,
(関係者各位)

注意:若干古臭い言い方です。

2. 英語ビジネスメールの宛名|フレンドリー & プロフェッショナル

メール

フレンドリーでフォーマル(セミフォーマル)な宛名は下記のような状況のときに使用します。

  • 何度か連絡したことがある同僚に連絡するとき
  • 既存の顧客に連絡するとき
  • 同じ部署の人に連絡するとき

2.1. 一般的なセミフォーマルな宛名

Hello[ファーストネーム],
Dear[ファーストネーム],
Greetings[ファーストネーム],
Good [Morning/Afternoon], [ファーストネーム],

注意:”Hello” “Greetings” の後に「,」を置く場合もあります。

注意:通常、”Dear” の次にはラストネームを置きますが、メールの場合で、セミフォーマルな場合にファーストネームを置くこともあります。

例:

Hello Mike,
(こんにちは、マイクさん)
Hello Mike and Susan,
(こんにちは、マイクさん、スーザンさん)
Hello Mike, Susan, and John,
(こんにちは、マイクさん、スーザンさん、ジョンさん)
Dear John,
(ジョンさん)
Greetings Nancy,
(こんにちは、ナンシーさん)
Good Morning, Susan,
(おはようございます、スーザンさん)

2.2. 個人名を入れない場合のセミフォーマルな宛名

社内の同僚に送る場合の例:

Greetings,
(こんにちは)
Good morning,
(おはようございます)
Good afternoon,
(こんにちは)

注意:”Greetings” は、不在のときの自動返信(社内・社外宛)のメールにもよく使用されます。

社内の複数の人や部署に送る場合の例:

Dear Colleagues,
(皆様)
Dear Marketing Colleagues,
(マーケティングの皆様)
Greetings All,
(こんにちは、皆様)
Hello Everyone,
(みなさん、こんにちは)
Hello Team,
(こんにちは、チームのみなさん)

3. 英語ビジネスメールの宛名|カジュアル & インフォーマル

カジュアルな長袖Tシャツ

カジュアルでインフォーマルな宛名は下記のような状況のときに使用します。

  • 同じチームの同僚や親しい同僚に連絡するとき

3.1. 一般的なカジュアルな宛名

Hi[ファーストネーム],
[ファーストネーム],

注意:[ファーストネーム]だけよりも、”Hi” をつけた方が若干丁寧になります。また、“Hi,” だけよりも、[ファーストネーム]をつけた方が丁寧になります。

例:

Hi Mike,
(ハイ、マイク)
Hi Mike and Susan,
(ハイ、マイク、スーザン)
Hi Mike, Susan, and John,
(ハイ、マイク、スーザン、ジョン)
John and Nancy,
(ジョン、スーザン)

3.2. 個人名を入れない場合のカジュアルな宛名の例

Hi there,
(こんちは)
Hello,
(こんちは)
Hi all,
(みんな、こんちは)
Hi,
(チハっす)

注意:全て1人もしくは複数の人に送る場合に使えます。仕事でギリギリ使えるカジュアルな表現なので、使用するときは注意してください。

なお、英語のビジネスメールの書き方については、「ビジネス英語メール|件名・書き出しから結びまで!例文100選」に詳しく書いています。

成功
無料eBook
『ビジネス英語必携表現集』
presented by The English Club
ビジネス英語の定型フレーズを
シーン別・時系列で完全網羅(全123ページ)

英語を効率的に習得する上で、頻繁に使用される定型フレーズや言い回しを覚え、使えるようにしていく学習は必須です。特にビジネスで使用される英語は、定型フレーズの占める割合が高いといわれています。本書を活用して頂き、ネイティブにとってナチュラルな英語を使えるようにしていきましょう!

無料eBookの主な内容

  • 電話の英語
  • 受付の英語
  • メールの英語
  • 雑談の英語
  • プレゼンの英語
  • 会議の英語

しかしながら、真のスピーキング力を身につけるには、定型フレーズを覚える「トップダウン学習」だけでは不十分です。単語・文法・発音を組み合わせて無限の文章を自由自在に使えるようにする「ボトムアップ学習」も同時並行的に行うことをお勧めします。

無料Email Newsletter
presented by The English Club
英語学習をサポートするニュースレターを配信中!
是非ご購読ください!
月曜日
「英語の名言」
火曜日
「英語の語源」
水曜日
「英語の発音」
木曜日
「ビジネス英語」
金曜日
「英語のプレゼン」
土曜日
「英語学習FAQ」
執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
英語は学習方法で決まる。
徹底して科学的根拠にこだわったThe English Clubの英語学習法は、
今までにない効率的な英語習得を目指します。

CONTACT

本気で英語を学びたい方は下記の電話番号、
お問い合わせフォームよりご連絡ください。

TOP