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公開日:
2024.12.23
更新日:
2025.01.20

英語の面接【自己紹介】鉄板フレーズと絶対採用される14のコツ

“Tell me about yourself.”
(あなたについて教えてください。)

面接官があなたに自己紹介を促すときの鉄板フレーズです。自己紹介は、その後の面接の流れや内容などの全てを左右する最も重要な入り口であり、あなたに与えられた最初のチャンスです。あなたが、この最初の自己紹介で面接官に良い印象を強く与えることができれば、その印象は継続し、候補者の最前列に立つことができるでしょう。

良い自己紹介を準備するには、プロフェッショナリズム(Professionalism)とパーソナリティ(Personality)のバランスが重要です。そして、あなたという人間の価値を十分に理解してもらい、あなたと一緒に働く良いイメージを持ってもらうことが最も重要な目的です。

あなたが面接というチャンスをものにし、そして成功を手にするために、自己紹介の準備を始めましょう!

1. 英語の面接|流れと注意点

英語の面接の一般的な流れは下図の通りです。この中で一番重要なのが、このコラムの題材である「あなたの自己紹介」と「あなたについての質疑応答」です。

Job Interviewの流れ_自己紹介

本コラム「あなたの自己紹介」以外は下記のコラムを参照してください。

【最初と最後の挨拶】:「英語の面接【挨拶】最初と最後をビシッと決める表現と注意点!

【あなたに関する質疑応答】:「英語の面接【質問と回答例】聞かれることは実績と目標の2種類!

【会社等に関する質疑応答】:「英語の面接で質問しよう!面接官も注目の逆質問例文集と注意点

2. 英語の面接|自己紹介で【気を付けるべき】6つ!

注意

面接官に良い印象を与える自己紹介の6つのポイントを紹介します。

2.1. まずはきちんと挨拶しよう!

あなたの第一印象は、丁寧かつ自信に満ちた挨拶から始まります。”Good morning” や “Good afternoon” などのシンプルなフレーズで始め、そして “Thank you for taking time to meet with me.” などと、感謝を伝えましょう。「固い握手」は親しみやすさと誠意を表現するという研究があります。面接が始まる前からポイントを稼ぐことができるということです。固い握手と微笑みは、親しみやすさと誠実さの印象を与え、面接の雰囲気を決める力があります。

なお、面接での挨拶のフレーズについては「英語の面接【挨拶】最初と最後をビシッと決める表現と注意点!」を参照してください。

2.2. ボディ・ランゲージに気をつけよう!

コミュニケーションの70%以上は言葉以外のことで行われると言われています。ボディ・ランゲージは、言葉と同様、もしくはそれ以上の意味を持つことがあることを意識してください。姿勢、態度、立ち振る舞い、アイコンタクトなどは、あなたの自己紹介の印象を決定づけます。あなたの言葉と言葉以外のことがマッチしていない場合、言っていることを信じてもらえません。例えば、その仕事をやりたい気持ちを説明しているときに、姿勢がだらしなく、無表情であれば、あなたの気持ちは相手に伝わりません。鏡の前で練習を繰り返し、必要に応じて、専門家やコーチに見てもらうと良いでしょう。

2.3. オリジナリティを出して話し始めよう!

自己紹介は、あなたの独自性(個性)や職務経験、業績をアピールする絶好のチャンスです。例えば、プロジェクトマネジャーのポジションの面接であれば、” One of my proudest moments was leading a team to build a mobile app. It taught me valuable lessons about teamwork.”(最も誇りに思っていることの一つは、モバイルのアプリケーションを作成するチームを率いたことです。この経験によりチームワークの重要性を学びました。)というようなフレーズは、面接官からの質問を引き出し、あなたの業績をアピールすることにつなげられます。

2.4. 問題を解決できる人間だと強調しよう!

何かの問題を解決することこそが「仕事」です。これは、全ての「仕事」に共通します。したがって、あなたが問題を解決できるスキルを持っていることを示すことは、面接において最も重要なことです。例えば、過去の職務での困難をどのように対処したかを聞かれた場合、マーケティング担当者であれば、”I discovered my love for marketing in college, launching a small side job. I experimented with strategies to convert customers on a tight budget.”(私がマーケティングを好きになったのは、大学の時に小さいサイドビジネスを立ち上げたときでした。私は少ない予算の中、顧客からお金を支払ってもらうために色々な戦略を試しました。)このようなフレーズは、あなたの処理能力の高さや熱意を伝えることができます。

2.5. あなたのキャリアゴールを共有しよう!

あなたのキャリアゴール(仕事上の目標)を、その会社のミッション(目標)と関連付けることで、面接官と未来を共有しましょう。その会社の核となる価値観(何を最も重視しているのか)を調べ、あなたの目標とどのように一致しているのかを説明します。これにより、あなたが自己中心的ではないということや、会社のことをあまり考えていないというような印象を避けることができます。そして、面接官に、あなたが会社のカルチャーに合っているという印象も与えることができます。

2.6. 自己紹介は手短かに!

自己紹介は熱意を出しつつ、簡潔にしましょう。面接は「エレベーターピッチ」だと思ってください。「エレベーターピッチ」とは、エレベーター内で顧客に偶然会ったとき、エレベーターを降りるまでの短い時間に自分の会社や商品、自分自身を紹介することをいいます。最も重要な資質や経験などだけを述べ、面接官の注意を引きましょう。完結に表現することを練習することにより、重要なことのみにフォーカスすることができ、そして面接官に強いインパクトを与えることができます。

3. 英語の面接|自己紹介で使える【鉄板フレーズ】!

チェックリスト

自己紹介では、シンプルで明確な表現を使うようにしましょう。自己紹介でそのまま使える鉄板フレーズをカテゴリー別に紹介します。

3.1. 自己紹介の一般的な導入フレーズ

“Hello, my name is <Your Name>, and I’m grateful to be here today.”
(こんにちは。<あなたの名前>と言います。本日お招きいただいたことに深く感謝しております。)

 

“Thank you for the opportunity to interview with you.”
(面接の機会を頂戴しありがとうございます。)

 

“I’m excited about this role because I’ve been working in <Industry/Field> for <X> years.”
(このポジションにワクワクしています。なぜなら、私は<X>年間、<業界・分野名>で働いているからです。)

3.2. 職務経験の強調したい部分の説明

“I have a background in<Job Title/Field> and have been focusing on <Key Skill/Experience>.”
(私のバックグランドは<役職名/分野名>です。そして、特に<重要なスキル/経験>に注力してきました。)

 

“In my last role, I worked on <Key Project> which helped me grow my expertise in <Skill>.”
(直近の職務では、<重要なプロジェクトの内容>に従事していました。その仕事により、<重要なスキル>の専門性を磨き上げることができました。)

 

“I’ve had the chance to develop skills in <Area>, which I’m excited to bring to this position.”
(私は<専門分野>でのスキルを磨き上げてきました。そのスキルをこのポジションに活かせることにワクワクしています。)

3.3. キャリアゴールの説明

“My goal is to apply my skills in <Key Area> and continue learning in this role.”
(私の目標は<専門分野>で私の能力を発揮することと、この職務を通じて学び続けることです。)

 

“I’m eager to take on new challenges and grow professionally with <Company Name>.”
(御社で新しいことにチャレンジしつつ、専門性を磨き上げたいと思っています。)

 

“I’m looking forward to expanding my experience in <Skill/Field> and contributing to your team.”
(<スキル/分野>での経験を磨き上げること、そして御社に貢献することを楽しみにしています。)

3.4. 会社とポジションへの熱意を表現

“I’ve always admired <Company Name>, and I’m excited about the opportunity to contribute.”
(私は常々<会社名>のことを尊敬してきました。そして、貢献する機会を頂いたことにワクワクしています。)

 

“I’m passionate about <Industry/Field> and look forward to discussing how I can be a part of your team.”
(私は<業界/分野>に私の情熱を注いでいます。そして、どのように私が御社のチームの一員になれるかについてお話しさせていただきたいと思っています。)

 

“I’m motivated by <Company Mission or Core Value>, and I’d love to be a part of that.”
(私は<会社のミッションや価値観>に意欲をかき立てられました。そして、御社の一員になることを強く望みます。)

3.5. スキルの柔軟性を強調する!

“Though my background is in <Field>, I’ve gained strong skills in <Transferable Skill> that I believe will help me excel in this role.”
(私のバックグラウンドは<分野>ですが、<応用可能なスキル>という応用の効く強いスキルを持っています。このスキルは、このポジションでの私の強みになると信じています。)

 

“I’ve worked in a variety of environments and am adaptable to new challenges.”
(私は様々な環境で働いた経験があります。したがって、新しい挑戦に適応することも可能です。)

 

“My experience in <Previous Field> has given me a unique perspective that I’m excited to apply in this new role.”
(以前の<分野>での経験を通して、非常にユニークな視点で物事を見れるようになりました。そのことを、この新しい職務で応用することにワクワクしています。)

4. 英語の面接|絶対採用の4つの【自己紹介例文】!

シミュレーションする人

“Tell me about yourself” に対する答えは人によって異なります。ここでは、正しい言葉選びができるように、面接官に良い印象を持たれる自己紹介の例文を紹介します。あなた自身の自己紹介にも応用できるところを見つけて活用してください。

4.1. 一般的な自己紹介例文


Hello <interviewer’s name>. I’m really delighted to be here today. Thanks for the opportunity to speak with you.
(こんにちは、<Mr. 面接官のラストネーム>さん。本日ここに招かれたことを本当にうれしく思います。お話しする機会を頂戴しありがとうございました。)
I am a <job title> who’s been working in <industry> for the last <number> years. Throughout my career, I’ve always focused on <relevant skills or goals>, leading me to <job role, achievement, or project milestone>.
(私は、過去<数>年間<業界>で働いてきました。現在は<役職>です。キャリアを通して、私は<ポジションに関係するスキルや目標>に注力してまいりました。そして、それが<仕事の役割・業績・職歴の節目など>へとつながりました。)
Right now, I’m interested in <professional development goal>. When I saw the job posting on LinkedIn, I was immediately interested. I read more about <company name>, and I really identified with <vision or core value>.
(今、私は<職務上の目標>に興味があります。Linkedinでこのポジションの広告を見たとき、すぐに興味を持ちました。そして御社について調べ、<ビジョン・価値観・ミッション>に共感しました。)


4.2. 専門職の自己紹介例文


Good afternoon, <interviewer’s name>. It’s a real pleasure to meet you. Thank you so much for considering me for this opportunity.
(こんにちは、<Mr. 面接官のラストネーム>さん。お会いすることができて本当にうれしいです。このポジションに私のことをお考えいただき感謝いたします。)
I’m a <most current job title> with <number> years of experience focused on <most important or relevant job responsibility>. In my most recent role with <company name>, I worked with the <describe an important milestone or accomplishment>.
(私は今<直近の役職名>であり、<ポジションに関連した最も重要な職務>に<数>年間注力してきました。<会社名>での直近の役割は、<重要な業績>のために働くことでした。)
I have completed several certifications and specialized studies in <list continued education or professional growth areas>. I read about <company name> work in <specialization> and sent a letter of interest. I was thrilled when you responded with information about the <job title>. My expertise in the <industry> in <specialization> can significantly contribute to the company, and I’m excited to hear more about the position.
(私は<学歴や卒業後の研究・学習分野>において、いくつかの資格や専門知識があります。<専門分野>における御社について読み、興味がある旨のレターを送らせていただきました。御社から<役職名>についての情報を受け取ったときは非常にワクワクしました。<業界名>での私の専門性は御社のお役に立てると信じています。そして、そのポジションについてさらにお話を聞けることを楽しみにしています。)


4.3. マネジャー職の自己紹介例文


Hello <name of interviewer>. Thank you so much for inviting me to interview today.
(こんにちは、<Mr. 面接官のラストネーム>さん。本日面接にお招きいただきまして誠にありがとうございます。)
I started in <industry or field> working on <describe experience>. I spent the last <number of years> developing <measurable skills that demonstrate your leadership abilities>. Last <year/month/quarter>, I <describe career milestone>.
(私は<業界名>で、<職務>に従事することから始めました。私は、過去<数>年間、<あなたのリーダーシップの能力を示すスキル>に磨きをかけてきました。<去年/先月など>、私は<業績や職務のマイルストーン>を達成することができました。)
While I have enjoyed my time with <previous or current company>, I’d like to use my experience to work with <describe career objective>. I was impressed by your company’s initiative to <mention a core value or mission>. I think my experience working <tie to a skill or experience> can positively contribute to your growth strategy, and am happy to pitch some ideas.
(<直近もしくは現在の会社名>で働いてきて、私の経験を<キャリアの目的>するために使いたいと思うようになりました。そして、御社の<会社の価値観・ミッション>に感銘を受けたところです。私の<重要なスキルや職歴>してきた経験は、御社の成長戦略に貢献できると思っています。そして、そのためのいくつかのアイデアを披露したいと思っています。)


4.4. キャリア転換する場合の自己紹介例文


Good morning, <interviewer’s name>. I appreciate the opportunity to meet with you.
(おはようございます、<Mr. 面接官のラストネーム>さん。お会いする機会を頂戴し感謝しております。)
I’m currently an <job title>. I <describe job role, responsibilities, and skill set>. I’m interested in <career motivation or objective>.
(私は今<現在の役職>をしております。私は<現在の職務、責任、必要とされるスキルの説明>です。現在、<キャリアの目的>に興味を持っております。)
Throughout my career, I’ve worked <describe a professional experience or relationships that motivated you to make a career change>.
(私は、キャリアを通して、<キャリア転換を目指すことを決意した職務経験など>を経験してきました。)
I want to leverage my <transferable skills> to <explain the value you will bring to the new role>. My ability to <most relevant skill> will help me excel in the new role at your organization.
(私は、<あなたが新しい職務へもたらすことができる価値>のために、私の<新しい職務に応用可能なスキル>を活用したいと考えております。私の<最も重要なスキル>の能力は、御社での新しい職務を推し進める助けになると信じております。)


5. 英語の面接|自己紹介で【避けるべき】8つ!

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自己紹介のときには、以下の8つに落とし穴に落ちないようにしましょう。

  1. あいまいになったり一般的になりすぎないこと! あまりに一般的な表現を使うことは避けましょう。例えば、具体的な例を挙げずに “I’m a hard worker” と言ったりしないように。あなたの自己紹介が相手の心に残るように、具体的な業績や職務経験について話しましょう。
  2. 多く話しすぎないこと! 自己紹介は簡潔に。説明のしすぎや必要のない詳細はインパクトが薄れ、面接官の興味を削いでしまいます。面接官の質問を引き出すように話しましょう。
  3. 練習不足を露呈しないこと! とりとめくダラダラと話したり、躊躇しながら話すことは、準備不足を露呈してしまいます。全て準備されており、自信を持って話しているという印象を持ってもらえるよう、しっかりと準備しましょう。
  4. あなた自身のことだけに集中しないこと! あなたの能力について話すことは重要です。しかし、自己中心的な表現になることは避けましょう。会社の目的やミッションを理解していることを示し、それに対してあなたがどのように貢献できるかを話しましょう。
  5. あまりカジュアルすぎないこと! プロフェッショナルな口調を忘れないように。覚えたてのスラングで話したり、あまりに個人的な話しをしたり、リラックスしすぎることは、仕事の場では相応しくありません。
  6. 姿勢・態度・立ち振る舞い・アイコンタクトを軽視しないこと! 一貫性がなかったり、ことばと一致しない態度や振る舞いは、興味や自信のなさを表してしまいます。良い印象を持ってもらうために、あなたの言葉と態度や振る舞いを一致させましょう。
  7. 否定的なことを言わないこと! 過去の仕事や会社について否定的なことは話さないように。そのようなことを話すことは、あなたはプロフェッショナルではないように感じさせ、一緒に働くことは難しいと感じさせてしまいます。
  8. 暗記したことを話していると思われないこと! 準備は非常に重要ですが、聞いていてそれがわかるような、文章を読んでいるような話し方や、ロボットのような話し方は避けましょう。会話調の自然な流れで話せるように準備しましょう。
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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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