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公開日:
2019.06.05
更新日:
2019.08.19

英語のアクセント|基礎と応用8つのルールで英単語の発音矯正!

英語のアクセントは、単語のアクセントと文のアクセントに分けられる。英単語のアクセントが文のアクセントの基本となり、文のアクセントが英語のリズムを作る。

英語はリズムに注意しないと通じない。個々の音よりもリズムが重要だと主張する言語学者も多い。通じる英語のリズムを獲得するには、まずは英単語のアクセントをおさえよう。ちなみに「アクセント(accent)」は「ストレス(stress)」ともいう。

1. 英語のアクセント|英単語のアクセントの基本の「き」

英単語のアクセントは英語の発音の出発点といってもいい。英単語のアクセントについて基本的なことからご説明しよう。

1.1. 英単語のアクセントとは?

英単語には、強く発音するところと、弱く発音するところ(強弱)がある。日本人には慣れが必要だ。なぜなら、日本語は比較的平坦な言語なので、そのような強弱はあまり起こらないからだ。

例えば、「today」(今日)は、日本語的に発音すると「トゥデー」と平坦に発音される。しかし英語では、「トゥ」は弱く発音され、「デ」は強く発音される。「デ」にアクセント(強勢)がある。

todáy
[tədéi]トゥ

上記のように、発音記号ではアクセントのあるところに[′]がついている(便宜上、本コラムでは単語にも[′]をつけている)。なかには、2つアクセントがある単語もある。例えば、下の「generation」(世代)は、[é]のように左側に向かっている印の一番強いアクセント(第一アクセント)と、[è]のように右側に向かっている印の二番目に強いアクセント(第二アクセント)がある。

generátion
[dʒènəréiʃən]ジェネレイション

しかしながら、発音する際、第二アクセントはあまり重要ではない。第一アクセントだけ意識すればよい。

1.2. 英単語のアクセントはなぜ重要?

英単語は、アクセントの位置を間違って発音すると理解してもらえない。また聞く時も、アクセントを間違って覚えていると、知っている単語でも聞き取れなくなる。

例えば、「バニラアイス」の「ヴァニラ /vanilla[vənílə]」は、「ヴァ/[və]」ではなく「ニ/[ní]」にアクセントがある。日本語的に「ヴァ」にアクセントをおいて発音していると、理解してもらえないし、聞き取れないので「バニラアイス」は買えない。筆者の実際の経験だ。

1.3. 日本語の発音では通じない英単語

上記の「バニラ」のように、日本語になっているカタカナ英単語のアクセントには気をつけたほうがいい。日本語の発音では通じない場合が多いからだ。注意したい単語をいくつか紹介しよう。

発音記号に加えて、カタカナ読みも付けた。太字の部分にアクセントがある。本来、英語の発音はカタカナでは正確に書き表せないので、あくまで参考と考えて欲しい。

単語例 英語発音
advíce [ədváis]
アドヴァイス
begínner [bigínər]
ナー
cálendar [kǽləndər]
キャレンダー
compúter [kəmpjúːtər]
カンピューター
élevator [éləvèitər]
レヴェイター
hotél [houtél]
ホゥ
idéa [aidíːə]
アイディ
presentátion [prìːzəntéiʃən]
プリゼンテイション
állergy [ǽlərdʒi]
ラジー
banána [bənǽnə]
ナー
potáto [pətéitou]
テイトゥ
órange [ɔ́(ː)rindʒ]
オーレンジ

なお、発音記号についての詳細は、[英語の発音記号|日本人が苦手な母音と子音を14のコツで矯正しよう]を参考にしてほしい。

1.4. 英単語のアクセントの覚え方

英単語のアクセントは、単語を覚える時に音声を聞きながら、そして自分で発音しながら一つ一つ覚えることが基本だ。しかし、ある程度の規則性もあるので、そのルールを覚えることも効率的だ。そのルールをまとめてみたので是非参考にしてほしい。

下記にご紹介するルールは絶対ではない。例外は必ず存在するので注意していただきたい。

2. 英語の鉄板ルール① 接頭辞と接尾辞にはアクセントは置かない

ルール-01

接頭辞とは、単語の先頭につけて派生語を作るもの。接尾辞とは、単語の末尾につけて派生語を作るものだ。

一般的に、母音が一つしかない単語に接頭辞や接尾辞がついた場合、その接頭辞や接尾辞にはアクセントを置かないことが多い。例外も多いが、大前提として覚えておこう。

単語例 発音
unháppy [ʌnhǽpi]
アンピー
diséase [dizíːz]
ディズィーズ
reáction [ri(ː)ǽkʃən]
クション
enrích [inrítʃ]
インッチ
abnórmal [æbnɔ́ːrməl]
アブノーマル
bréakable [bréikəbl]
イカブル
úseful [júːsfl]
ユースフォウ
úseless [júːsləs]
ユースレス
móvement [múːvmənt]
ムーヴメントゥ
téacher [tíːtʃər]
ティーチャー

3. 英語の鉄板ルール② アクセントを置く接頭辞

ルール-02

鉄板ルール①の例外として、接頭辞にアクセントが置かれるものがいくつかある。覚えておいた方がよいものを重要語とともにご紹介しよう。

接頭辞

単語例
発音

no- nóbody
[nóubədi]
ウバディ
nóthing
[nʌ́θiŋ]
ッシング
nówhere
[nóuhwèər]
ウウェア
any- ánybody
[énibàdi]
ニバディ
ányhow
[énihàu]
ニハゥ
ánything
[éniθìŋ]
ニシング
ánytime
[ánytìme]
ニタイム
ányway
[éniwèi]
ニウェイ
ánywhere
[énihwèər]
ニウエア
some- sómebody
[sʌ́mbàdi]
ムバディ
sómeday
[sʌ́mdèi]
ムデイ
sómehow
[sʌ́mhàu]
ムハゥ
sómeone
[sʌ́mwʌ̀n]
ムワン
sómething
[sʌ́mθìŋ]
ムシング
sómetimes
[sʌ́mtàimz]
ムタイムズ
sómewhat
[sʌ́mhwàt]
ムワットゥ
sómewhere
[sʌ́mhwèər]
ムウェア
every- éverybody
[évribàdi]
ブリバディ
éveryday
[évridèi]
ヴリデイ
éveryone
[évriwʌ̀n]
ヴリワン
éverything
[évriθiŋ]
ヴリシング
éveryway
[évriwèi]
ヴリウェイ
éverywhere
[évrihwèər]
ヴリウェア
mid- míddle
[mídl]
ドゥル
mídday
[míddèi]
ッデイ
mídland
[mídlənd]
ッドランドゥ
mídnight
[mídnàit]
ッドナイトゥ
mídtown
[mídtàun]
ッドタウン
mídway
[mídwèi]
ッドウェイ
mídweek
[mídwìːk]
ッドウィーク
para- páradox
[pǽrədàks]
ラドックス
páragraph
[pǽrəgræ̀f]
ラグラフ
párallel
[pǽrəlèl]
ラレル
páraphrase
[pǽrəfrèiz]
ラフレイズ
párachute
[pǽrəʃùːt]
ラシュートゥ
párasite
[pǽrəsàit]
ラサイトゥ
párasol
[pǽrəsɔ̀(ː)l]
ラソル

4. 英語の鉄板ルール③ アクセントを置く接尾辞

ルール-03

鉄板ルール①の例外として、接尾辞にアクセントが置かれるものがいくつかある。覚えておいた方がよいものを重要語とともにご紹介しよう。

接尾辞 単語例
発音
-ever foréver
[fərévər]
フォヴァー
howéver
[hauévər]
ハウヴァー
whatéver
[hwʌtévər]
ワットゥヴァー
whoéver
[hu(ː)évər]
フーヴァー
whenéver
[hwenévər]
ウェンヴァー
whichéver
[hwitʃévər]
ウィッチヴァー
wheréver
[hwɛərévər]
ウェアヴァー
whatsoéver
[hwʌ́tsouévər]
ウァツォーヴァー
-self yoursélf
[juərsélf]
ユアルフ
mysélf
[maisélf]
マイルフ
himsélf
[himsélf]
ヒムルフ
hersélf
[həːrsélf]
ハールフ
itsélf
[itsélf]
イトゥルフ
themsélves
[ðəmsélvz]
ゼムルヴズ
-ese Japanése
[dʒæ̀pəníːz]
ジャパーズ
Chinése
[tʃàɪníːz]
チャイーズ
Vietnamése
[viètnəmíːz]
ヴィーエトナーズ
Portuguése
[pɔ̀ːrtʃəgíːz]
ポーチューズ
Taiwanése
[tàiwəníːz]
タイワーズ
-ique
-igue
uníque
[juːníːk]
ユーーク
techníque
[tekníːk]
テクーク
antíque
[æntíːk]
アンティーク
boutíque
[buːtíːk]
ブーティーク
fatígue
[fətíːg]
ファティーグ
intrígue
[intríːg]
イントーグ

5. 英語の鉄板ルール④ 接尾辞の1つ前の母音にアクセント

ルール-04

接尾辞の1つ前の母音にアクセントが置かれる例だ。覚えておきたい接尾辞を、主な重要語と一緒にご紹介しよう。

接尾辞 単語例
-ion condítion
[kəndíʃən]
コンディション
decísion
[disíʒən]
ジョン
discússion
[diskʌ́ʃən]
ディスカッション
expectátion
[èkspektéiʃən]
エクスペクティション
expréssion
[ikspréʃən]
イクスプレッション
informátion
[ìnfərméiʃən]
インファメイション
opínion
[əpínjən]
ニオン
quéstion
[kwéstʃən]
ウェスチュン
région
[ríːdʒən]
ージョン
vacátion
[veikéiʃən]
ヴェイケイション
-ian civílian
[sivíljən]
ヴィリアン
cosmetícian
[kàzmətíʃən]
コズメティシャン
histórian
[histɔ́ːriən]
ヒストーリアン
magícian
[mədʒíʃən]
シャン
mathematícian
[mæ̀θəmətíʃən]
マセマティシャン
musícian
[mjuːzíʃən]
ミューズィシャン
optícian
[ɑptíʃən]
オプティシャン
politícian
[pàlətíʃən]
ポリティシャン
statistícian
[stæ̀tistíʃən]
スタティスティシャン
technícian
[tekníʃən]
テクシャン
-ic académic
[æ̀kədémik]
アカミック
automátic
[ɔ̀ːtəmǽtik]
オートティック
characterístic
[kæ̀rəktərístik]
キャラクタスティック
democrátic
[dèməkrǽtik]
デモクティック
dramátic
[drəmǽtik]
ドゥラティック
económic
[èkənámik]
イコミック
electrónic
[ilèktránik]
エレクトニック
fantástic
[fæntǽstik]
ファンステック
gráphic
[grǽfik]
フィック
scientífic
[sàiəntífik]
サイエンティフィック
-ics académics
[æ̀kədémiks]
アカミックス
analytics
[æ̀nəlítiks]
アナティクス
dynámics
[dainǽmiks]
ダイミクス
económics
[èkənámiks]
エコミクス
electrónics
[ilèktrániks]
エレクトニクス
gymnástics
[dʒimnǽstiks]
ジムステックス
linguístics
[liŋgwístiks]
リングウィスティックス
logístics
[lədʒístiks]
スティックス
mathemátics
[mæ̀θəmǽtiks]
マスティクス
statístics
[stətístiks]
スタティスティクス
-ity
-ety
abílity
[əbíləti]
リティー
authórity
[əθɔ́ːrəti]
オーリティー
matúrity
[mətúərəti]
チュリティー
nationálity
[næ̀ʃənǽləti]
ナショリティー
responsibílity
[rispànsəbíləti]
リスポンシリティー
secúrity
[sikjúərəti]
キュリティー
simplícity
[simplísəti]
シンプシティー
anxíety
[æŋzáiəti]
アングザイアティー
socíety
[səsáiəti]
サイエティー
varíety
[vəráiəti]
ヴァエティー
-ient
-ience
áncient
[éinʃənt]
エインシェントゥ
convénient
[kənvíːniənt]
コンヴィーニァントゥ
effícient
[ifíʃənt]
フィシェントゥ
profícient
[prəfíʃənt]
プロフィシェントゥ
suffícient
[səfíʃənt]
フィシェントゥ
áudience
[ɔ́ːdiəns]
オーディエンス
cónscience
[kánʃəns]
ンシャンス
expérience
[ikspíəriəns]
イクスアリアンス
obédience
[oubíːdiəns]
ビーディエンス
pátience
[péiʃəns]
ペイシェンス
-ify clássify
[klǽsəfài]
スィファイ
clárify
[klǽrifài]
リファイ
divérsify
[dəvə́ːrsəfài]
ダイバースィファイ
idéntify
[aidéntəfài]
アインティファイ
jústify
[dʒʌ́stəfài]
ジャスティファイ
módify
[mádəfài]
ディファイ
quálify
[kwáləfài]
ウァリファイ
símplify
[símpləfài]
スィンプリファイ
spécify
[spésəfài]
スィファイ
vérify
[vérəfài]
ヴェリファイ
-sive aggréssive
[əgrésiv]
アグレッシヴ
comprehénsive
[kàmprihénsiv]
コンプリンスィヴ
defénsive
[difénsiv]
ディフェンシヴ
excéssive
[iksésiv]
イクスィヴ
expénsive
[ikspénsiv]
イクスンスィヴ
impréssive
[imprésiv]
インプレッスィヴ
persuásive
[pərswéisiv]
パースウェイスィヴ
progréssive
[prəgrésiv]
プログスィヴ
respónsive
[rispánsiv]
リスンシヴ
succéssive
[səksésiv]
サクスィヴ
-ious
-eous
ambítious
[æmbíʃəs]
アンシャス
delícious
[dilíʃəs]
ディシャス
luxúrious
[lʌgʒúəriəs]
ラグジュアリアス
relígious
[rilídʒəs]
ジャス
suspícious
[səspíʃəs]
サスシャス
advantágeous
[æ̀dvəntéidʒəs]
アドヴァンテイジャス
courágeous
[kəréidʒəs]
レイジャス
miscelláneous
[mìsəléiniəs]
ミスレイニアス
outrágeous
[autréidʒəs]
アウトゥレイジャス
suspícious
[səspíʃəs]
サスシャス
-logy análogy
[ənǽlədʒi]
ロジー
apólogy
[əpálədʒi]
ロジー
astrólogy
[əstrálədʒi]
アストロジー
biólogy
[baiálədʒi]
バイロジィー
ecólogy
[ikálədʒi]
ロジー
geólogy
[dʒiálədʒi]
ロジー
psychólogy
[saikálədʒi]
サイロジー
sociólogy
[sòusiálədʒi]
ソシロジー
technólogy
[teknálədʒi]
テクロジー
zoólogy
[zouálədʒi]
ズーロジー
-meter altímeter
[æltímətər]
アルティミター
barómeter
[bərámətər]
ミター
diámeter
[daiǽmətər]
ダイミター
kilómeter
[kəlámətər]
ミター
odómeter
[oudámətər]
オウミター
parámeter
[pərǽmətər]
ミター
perímeter
[pərímətər]
ミター
radiómeter
[rèidiámətər]
レイディミター
speedómeter
[spidámətər]
スピーミター
thermómeter
[θərmámətər]
サーミター

6. 英語の鉄板ルール⑤ 母音が続いたら1つ目の母音にアクセント

ルール-05

母音の「e」もしくは「o」が2つ続いたら、その1つ目にアクセントが置かれる。主な重要語は以下の通り。

単語例 発音
agrée [əgríː]
アグリー
betwéen [bitwíːn]
ビトゥウィー
caréer [kəríər]
リー
degrée [digríː]
ディグリー
employée [implɔ́iiː]
エンプロイイー
enginéer [èndʒəníər]
エンジニー
guarantée [gæ̀rəntíː]
ギャランティー
pionéer [pàiəníər]
パイオニー
voluntéer [vàləntíər]
ヴァランティー
trainée [treiníː]
トレイニー
thirtéen [θə̀ːrtíːn]
サーティー
fourtéen [fɔ̀ːrtíːn]
フォーティー
cartóon [kɑːrtúːn]
カートゥー
shampóo [æmpúː]
シャンプー
typhóon [taifúːn]
タイフー
ballóon [bəlúːn]
ルー
kangaróo [kæ̀ŋgərúː]
キャンガルー

主な例外は以下の通り。母音が2つ続いても、その一つ目の母音にはアクセントはない。「…hood」は下記以外にもあるので注意してほしい。「…hood」以外は、このような例外はあまりない。

単語例 発音
cóffee [kɔ́ːfi]
フィー
commíttee [kəmíti]
ミッティー
líkelihood [láiklihùd]
ライクリフッドゥ
néighborhood [néibərhùd]
ネイバーフッドゥ

7. 英語の鉄板ルール⑥ 名詞は前・動詞は後ろにアクセント

ルール-06

同じ単語で名詞と動詞がある場合は、「名詞は前にアクセント、動詞は後ろにアクセント」の場合が多い。「名前動後」と呼ばれることもある。主な重要語は以下の通り。

単語例 発音
address (名) 住所
[ǽdres]
ドゥレス
(動) 対処する
[ədrés]
アドゥ
decrease (名) 減少
[díːkriːs]
ディークリース
(動) 減る
[dìːkríːs]
ディクース
increase (名) 増加
[ínkriːs]
ンクリース
(動) 増える
[inkríːs]
インクース
desert (名) 砂漠
[dézərt]
ザートゥ
(動) 見捨てる
[dizə́ːrt]
ディートゥ
detail (名) 詳細
[díːteil]
ィーテイル
(動) 詳しく述べる
[ditéil]
ディール
discount (名) 割引
[dískaunt]
ディスカウントゥ
(動) 割り引く
[diskáunt]
ディスウント
export (名) 輸出
[ékspɔːrt]
クスポートゥ
(動) 輸出する
[ikspɔ́ːrt]
エクスートゥ
import (名) 輸入
[ímpɔːrt]
ンポートゥ
(動) 輸入する
[impɔ́ːrt]
インートゥ
impact (名) 影響
[ímpækt]
ンパクトゥ
(動) 影響を与える
[impǽkt]
インクトゥ
insert (名) 挿入されたもの
[ínsəːrt]
ンサートゥ
(動) 挿入する
[insə́ːrt]
インートゥ
object (名) 物
[ábdʒikt]
ブジェクトゥ
(動) 反対する
[əbdʒékt]
オブジェクトゥ
present (名) プレゼント
[préznt]
ゼントゥ
(動) 贈る
[prizént]
プリントゥ
progress (名) 前進
[prágres]
グレス
(動) 進む
[prəgrés]
プログ
project (名) 計画
[prádʒekt]
ジェクトゥ
(動) 投影する
[prədʒékt]
プロジェクトゥ
record (名) 記録
[rékərd]
コードゥ
(動) 記録する
[rikɔ́ːrd]
ードゥ
refund (名) 払い戻し
[ríːfʌ̀nd]
ファンドゥ
(動) 払い戻す
[rifʌ́nd]
ファンドゥ
refuse (名) くず
[réfjuːs]
フュース
(動) 嫌がる
[rifjúːz]
フューズ
research (名) 探求
[ríːsəːrtʃ]
サーチ
(動) 研究する
[riːsə́ːrtʃ]
ーチ
subject (名) 主題
[sʌ́bdʒikt]
ブジェクトゥ
(動) 行う
[səbdʒékt]
サブジェクトゥ
suspect (名) 容疑者
[sʌ́spekt]
スペクトゥ
(動) 疑わしく思う
[səspékt]
サスクトゥ
transfer (名) 移動
[trǽnsfəːr]
トゥンスファー
(動) 移す
[trænsfə́ːr]
トゥランスファ
transport (名) 運送
[trǽnspɔːrt]
トゥンスポートゥ
(動) 運ぶ
[trænspɔ́ːrt]
トゥランスポートゥ
upgrade (名) グレードアップ
[ʌ́pgrèid]
プグレイドゥ
(動) グレードアップする
[ʌ̀pgréid]
アプグレイドゥ

「名前動後」の主な重要語の例外は以下の通り。名詞も動詞も同じアクセントの例だ。

単語例 発音
contról (名) 支配
[kəntróul]
コントゥロウ
(動) 操作する
[kəntróul]
コントゥロウ
óffer (名) 申し出
[ɔ́(ː)fər]
オーファ
(動) 申し出る
[ɔ́(ː)fər]
オーファ
prómise (名) 約束
[práməs]
ミス
(動) 約束する
[práməs]
ミス
púrchase (名) 購入
[pə́ːrtʃəs]
パーチェス
(動) 購入する
[pə́ːrtʃəs]
パーチェス
repórt (名) 報告
[ripɔ́ːrt]
ポートゥ
(動) 報告する
[ripɔ́ːrt]
ポートゥ
resúlt (名) 結果
[rizʌ́lt]
ルトゥ
(動) ~の結果となる
[rizʌ́lt]
ルトゥ
suppórt (名) 支援
[səpɔ́ːrt]
ポートゥ
(動) 支持する
[səpɔ́ːrt]
ポートゥ

8. 英語の鉄板ルール⑦ 最後の母音を発音する時はその直前にアクセント

ルール-07

単語の最後の母音を発音する場合は、その一つ前の母音にアクセントを置く場合が多い。

日本語の単語はほとんどの場合、最後の母音を発音するため、このルールが適応されることが多い。例えば、「新宿」は「Shinjuku」で、再度の「u」を発音するので、その前の「ju」にアクセントを置く。「Shinjúku」(シンジュク)となってしまう。

単語例 発音
agénda [ədʒéndə]
ジェンダ
banána [bənǽnə]
ナー
mosquíto [məskíːtou]
モスキートゥ
piáno [piǽnou]
ノゥ
potáto [pətéitou]
テイトゥ
safári [səfáːri]
ファ
tobácco [təbǽkou]
トゥコゥ
tomáto [təméitou]
メイ
tornádo [tɔːrnéidou]
トーネイ
volcáno [vɑlkéinou]
ヴォルケイ

9. 英語の鉄板ルール⑧ 名詞と名詞の複合語は前の語にアクセント

ルール-08

名詞と名詞がくっ付いて一つの単語になった「複合語」は、通常、前の語にアクセントを置く。主な重要語をご紹介しよう。

単語例 発音
áirplane [éərplèin]
アプレイン
bédroom [bédrùːm]
ットルーム
bóokstore [búkstɔ̀ːr]
ックストア
bóyfriend [bɔ́ifrènd]
ボーイフレンドゥ
dóorbell [dɔ́ːrbèl]
アベル
fóotball [fútbɔ̀ːl]
ットゥボール
mótorcycle [móutərsàikl]
ウタサイクル
nétwork [nétwə̀ːrk]
ットワーク
néwspaper [núːzpèipər]
ニューズペイパー
nótebook [nóutbùk]
ノウトゥブック
súitcase [súːtkèis]
スートゥケイス
tóothbrush [túːθbrʌ̀ʃ]
トゥースブラッシュ

10. 英単語のアクセントから始まる英語の発音の世界は広い!

英語の発音は、英単語のアクセントから始まると言っても過言ではない。その理由をご説明しよう。

10.1. 英語は「リズム」

メトロノーム

英単語のアクセントは、英語の「リズム(rhythm)」(強弱)の基本となる。英語はリズムが重要だとよく言われる。リズムよく発話しないと理解してもらえないからだ。

リズムは発話される際の強弱によって生まれる。基本的には、意味的に重要な単語は「強く」発音され、あまり重要ではない単語は「弱く」発音される。一般的に「強く」発音される単語は「ゆっくり」発音され(「強・遅」)、「弱く」発音される単語は「速く」発音される(「弱・速」)。そのことによってリズムが発生する。

リズムによって強く発音される単語は、そのアクセントのところを強く発音する。英単語のアクセントを理解していないと、英語のリズムで発話できないのだ。

10.2. 英語の発音で一番重要なのは「プロソディ」

イントネーション

第二言語習得研究では、リズムとイントネーション(抑揚)を合わせて「プロソディ(prosody)」という。英語の発音については、このプロソディが一番重要だというのが多くの言語学者の一致する意見である。

第二言語習得研究の第一人者である、ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏は、「リズムとかイントネーションの方が、個々の音の発音よりも重要だという研究結果が大勢を占めている。」と指摘している。ちなみに、第二言語習得研究とは、第二言語(≒外国語)を習得するメカニズムやプロセスの研究、もしくはその研究分野のことだ。

リズムについての詳細は、「英語のリズム|意外に重要!4つの法則と効果的な練習で使える英語に」、イントネーションについての詳細は、「英語のイントネーション|基礎と応用15のルールとおすすめ学習法!」を参考にしてほしい。

10.3. リズムによって英語独特の「音声変化」も起こりやすくなる

英語は、リズムによって「弱・速」で発音されるところの音声が変化しやすくなる。例えば、下記の例文では、通常「know」と「true」が「強・遅」で発音される。「弱・速」で発音される「that」と「it’s」は、音がつながったり消えたりして「ザリッ」のように変化するのだ。

英語のアクセントの例 I know that it's true

このような音声変化は「リエゾン(liaison)」と呼ばれる。日本人が英語を聞き取れない一番の理由だ。リエゾンの詳細については、「英語のリエゾン:ジョブズから学ぼう!単純ルールと簡単発音練習法」を参考にしてほしい。

10.4. アクセントの有りの「強形」と無しの「弱形」

スピーキング

一方で、英単語はリズムによって、アクセントを付けて「強・遅」で発音されるときもあれば、アクセントを付けずに「弱・速」で発音されるときもある。そして単語の中には、「強・遅」のときと「弱・速」のときで発音が異なるものがあるのだ。

10.4.1. 「強形」と「弱形」のある単語例|「from」の場合

例えば、下の例では、①の「from」はアクセント付きの「強・遅」で発音されている。その場合の発音記号は[frʌ́m](フラム)で、母音は日本語の「ア」に近い(強形)。

① Where are you from?
”from”「強形」:[frʌ́m]

② – I’m from London.
”from”「弱形」:[frəm]

一方で、②の「from」はアクセントなしの「弱・速」で発音されており、発音記号は[frəm]で、母音は「あいまい母音」になっている(弱形)。あいまい母音とは、非常の弱く発音される母音だ。このように、「from」は強形と弱形で発音が異なるのだ。

10.4.2. 「強形」と「弱形」のある単語例|頻出重要単語例の場合

アクセント付きの「強形」とアクセントなしの「弱形」がある単語のうち、主な重要語をご紹介しておこう。

英単語 「強形」と「弱形」
have 強形:[hǽv]
ハー
弱形:[əv]
アヴ
can 強形:[kǽn]
キャーン
弱形:[kən]
キャン
was 強形:[wʌ́z]
ウォーズ
弱形:[wəz]
ワズ
he 強形:[híː]
ヒー
弱形:[i(ː)]
イ(ー)
for 強形:[fɔ́ːr]
フォ
弱形:[fə]
フォ
of 強形:[ʌ́v]
アー
弱形:[əv]
アヴ
to 強形:[túː]
トゥ
弱形:[tə]
トゥ
and 強形:[ǽnd]
エーンドゥ
弱形:[ən]
アン

11. 英語のアクセント|まとめ

祝福
  • 英単語は、アクセントの位置を間違って発音すると理解してもらえない。また聞く時も、アクセントを間違って覚えていると、知っている単語でも聞き取れなくなる。
  • 母音が一つしかない単語に接頭辞や接尾辞がついた場合、その接頭辞や接尾辞にはアクセントを置かないという原則を覚えておこう。例外としてアクセントを置く特定の接頭辞や接尾辞もあるので、ご紹介した10の接頭辞と接尾辞は覚えておこう。
  • 接尾辞の1つ前にアクセントを置く接尾辞は多い。また、母音が2つ続いたら、その1つ目にアクセントが置かれる。そして、同じ単語で名詞と動詞がある場合は、「名詞は前にアクセント、動詞は後ろにアクセント」の場合が多い。これらは例外もあるが、覚えて置くと便利なルールだ。
  • 単語の最後の母音を発音する場合は、その一つ前の母音にアクセントを置く場合が多い。また、名詞と名詞がくっ付いた「複合語」は、通常、前の語にアクセントを置く場合が多い。これらも使えるルールだ。
  • 英語はリズムが重要だ。アクセントはそのリズムの基礎となる。リズムによって発音が変わる単語もある。リズムによって英語独特の音声変化も起こる。アクセントは、英語の発音の出発点だ。
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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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