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公開日:
2019.06.03
更新日:
2019.07.10

英語の発音記号|日本人が苦手な母音と子音を14のコツで矯正しよう!

英語の発音記号を覚えて英語の学習を効率化しよう!発音記号で英語の正確な発音を身につけて、相手に伝わる英語を話せるようになろう。正確な発音を身につけることができれば、リスニング力も飛躍的に向上する。

安心してほしい。英語の発音記号は決して難しくはない。このコラムでは、母音と子音の全48の発音の口の動かし方を詳細に説明している。日本人が苦手な発音については、混同しやすい音を比較しながら分かりやすく説明することを心がけた。是非、活用して頂きたい。

1. 英語の発音記号|母音と子音の発音方法と注意事項

発音記号とは発音を表す記号のことだ。発音記号を知っていれば、実際に音声を聞いたり口元を見たりしなくても、正解な発音、そして喉・舌・唇の動かし方がわかる。

ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏は、「日本語で区別されていない音を区別するためのツール」として発音記号を活用することを勧めている。また「英語学習用の発音記号は、そのほとんどがアルファベットと重なっているので、覚えることはそれほど大変ではない」と指摘している。このコラムを読んで頂き、発音記号は難しくないことを理解して欲しい。

神奈川大学名誉教授の深澤氏は、「正しい発音が身についてくれば、同時にリスニング力も増大する」と指摘している。自分で発音できない音は、脳が音と認識してくれないので聞き取れないのだ。是非発音記号を活用して発音を矯正し、リスニング力も向上して頂きたい。

1.1. 日本で広く採用されているJones式発音記号

このコラムで説明する発音記号は、日本で発売されている多くの英語辞典で採用されているJones式と呼ばれるものだ。出版社のアルクが提供しているWeb上の和英・英和辞典の「英辞郎」でも採用されている。

1.2. 英語の「母音」24の発音方法と注意事項を詳しく解説しよう

日本語の母音は5つだが英語の母音は24以上あるといわれている。数え方によりその数は異なるが圧倒的に英語の方が多い。ここでは代表的な24個の母音を解説しよう。なお、日本人が注意すべきものには【注意】をつけた。また、特に記載がない限りアメリカ英語で表示している。

発音記号
【母音】
発音方法・注意事項
英語の母音[iː]
・唇を横に引っぱり、舌を緊張させて「イー」と強めに長く発音する。[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは「ea」や「ee」で表すことが多いが、「he」や「piece」などのように「e」「ie」も[iː]と発音することがある。
・単語例:eat[íːt]/me[míː]/chief[tʃíːf]
英語の母音[i]
・日本語の「イ」と「エ」の中間の音。唇と舌は緊張させずに、日本語の「エ」の口の形で「イ」と発音する。
・綴りは「i」で表すことが多いが、「busy」や「pocket」などのように「u」「y」「e」も[i]と発音することがある。
・単語例:it[ít]/except[iksépt]/build[bíld]
英語の母音[e]
・日本語の「エ」に近い発音。ただし、日本語の「エ」よりも若干下顎を下げて、口を開けて発音する。
・綴りは「e」で表すことが多いが、「many」「pay」などの「a」、「said」などの「ai」、「says」などの「ay」、「friend」などの「ie」、「dead」などの「ea」も[e]と発音することがある。
・単語例:egg[ég]/head[héd]/says[séz]
【注意】
英語の母音[æ]
・[a]と[e]がつながっていることに注意。口を広めに開けて、唇を左右に思い切って引っぱり「ア」と「エ」を同時に言う感じで発音する。
・綴りは「a」で表す。
・単語例:apple[ǽpl]/cat[kǽt]/happy[hǽpi]
【注意】
英語の母音[ɑ]
・唇を左右に開かずに、しかし日本語の「ア」よりも口を大きく開け、喉の奥の方から「ア」と発音する。
・綴りは「o」で表すことが多いが、「want」「swan」などの「a」も[ɑ]と発音することがある。
・単語例:box[bɑ́ks]/hot[hɑ́t]/want[wɑ́nt]
英語の母音[ɑː]
・唇を左右に開かずに、しかし日本語の「ア」よりも口を大きく開け、喉の奥の方から「アー」と強めに長く発音する[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは「a」「au」「al」などがある。
・単語例:calm[kɑ́ːm]/father[fɑ́ːðər]/palm[pɑ́ːm]
【注意】
英語の母音[ʌ]
・日本語の「ア」に近い発音。ただし、日本語の「ア」よりも若干口を狭く開き、短く喉の奥の方で「アッ」と発音する。
・綴りは「u」で表すことが多いが、「none」「cousin」「blood」など、「o」「ou」「oo」で表すことがある。
・単語例:but[bʌ́t]/come[kʌ́m]/country[kʌ́ntri]
英語の母音[ɔ]
・日本語の「オ」よりも口を縦に大きくあけ、唇をまるくして前に出すようにし、日本語の「オ」と「ア」の中間の音を、やや伸ばして「オー」と発音する。
・綴りは「o」で表すことが多いが、「cough」など「ou」で表すことがある。
・単語例:cost[kɔ́(ː)st]/loss[lɔ́(ː)s]/off[ɔ́(ː)f]
英語の母音[ɔː]
・日本語の「オ」よりも口を縦に大きくあけ、唇をまるくして前に出すようにし、日本語の「オ」と「ア」の中間の音を、のどの奥の方に力を入れて伸ばしながら「オー」と発音する。[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは、「a」「al」「au」「aw」「augh」「ough」などで表される。
・単語例:all[ɔ́ːl ]/author[ɔ́ːθər]/bought[bɔ́ːt]
英語の母音[u]
・唇をまるくして前に突き出し、日本語の「ウ」を発音する時より若干口の奥を広く開け、日本語の「オ」を言うつもりで、短く「ウ」と発音する。
・綴りは「bush」などの「u」、「book」などの「oo」、「could」などの「oul」などで表す。
・単語例:full[fúl]/cook[kúk]/could[kúd]
英語の母音[uː]
・唇をまるくして前に突き出しながら「ウー」と長めに発音する。日本語の「ウー」に近いが、日本語の「ウー」よりも唇をまるくして前に突き出す。[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは「u」「ue」「ui」「o」「oe」「ou」「oo」「ew」「wo」などで表される。
・単語例:blue[blúː]/do[dúː]/few[fjúː]
【注意】
英語の母音[ə]
・あいまい母音。「schwa (シュワ)」とも呼ばれる。
・口を狭く開け、舌など口の中をリラックスさせて、「ア」と「ウ」の中間の音をあいまいに発音する。
・綴りは「a」「e」「i」「u」「o」などで表される。これらの綴りの場合で、アクセントがない時に[ə]と発音されることが多い。
・単語例:about[əbáut]/correct[kərékt]/suppose[səpóuz]
【注意】
英語の母音[ei]
・二重母音。/e/ は、日本語の「エ」よりも若干下顎を下げて、口を開けて発音する。[i]は日本語の「イ」で良い。[e]を強く長く、[i]を弱く短く発音するようにし、つづけて「エーィ」と発音する。「エ」「イ」と別々に発音しない。
・「able」や「break」など、「エーブル」「ブレーク」の様に発音せず、「エーィブル」「ブレーィク」の様に[ei]と発音する様に注意する。
・綴りは「a」「ai」「ay」「ea」「eigh」「ey」などで表される。
・単語例:able[éibl]/break[bréik]/eight[éit]
英語の母音[ai]
・二重母音。[a]は、日本語の「ア」より口を大きく開け、強く若干長めに発音し、 つづけて[i]は、口を狭くしながら軽く添えるように、「アーィ」と発音する。「ア」「イ」と別々に発音しない。
・綴りは「i」「ie」「ig」「igh」「y」「uy」「eye」などで表される。
・単語例:bite[báit]/buy[bái]/cry[krái]
英語の母音[ɔi]
・二重母音。[ɔ]は、日本語の「オ」よりも口を縦に大きくあけ、唇をまるくして前に出すようにし、日本語の「オ」と「ア」の中間の音を、やや伸ばして「オー」と発音し、つづけて[i]は、口を狭くしながら軽く添えるように、「オーィ」と発音する。「オ」「イ」と別々に発音しない。
・綴りは「oi」「oy」などで表される。
・単語例:boil[bɔ́il]/boy[bɔ́i]/choice[tʃɔ́is]
英語の母音[au]
・二重母音。[a]は、日本語の「ア」より口を大きく開け、強く若干長めに発音し、つづけて[u]は、唇をまるくして前に突き出しながら、軽く添えるように、「アーゥ」と発音する。「ア」「ウ」と別々に発音しない。
・綴りは「ou」「ow」などで表される。
・単語例:cloud[kláud]/cow[káu]/down[dáun]
【注意】
英語の母音[ou]
・二重母音。唇を少し丸めて、日本語の「オ」と「ア」の中間のような音を、強く若干長めに発音し、つづけて [u]は、唇をまるくして前に突き出しながら、軽く添えるように、「オーゥ」と発音する。「オ」「ウ」と別々に発音しない。
・「go」や「open」など、「ゴー」「オープン」の様に[ɔː]と発音せず、「ゴーゥ」「オーゥプン」の様に[ou]と発音する様に注意する。
・綴りは「o」「oa」「ow」などで表される。
・単語例:no[nóu]/boat[bóut]/slow[slóu]
【注意】
英語の母音[ər]
・口は広く開けないで、舌全体を奥に丸める様にして、弱く「ア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。
・綴りは「er」「ar」「or」「re」「ure」「ier」などで表される。
・単語例:other[ʌ́ðər]/author[ɔ́ːθər]/measure[méʒər]
【注意】
英語の母音[iər]
・唇を横に引っぱり、舌を緊張させて「イ」と強めに発音し、つづけて[ər]は、口は広く開けないで、舌全体を奥に丸める様にして、軽く添えるように「イーア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。「イ」「ア」と別々に発音しない。
・綴りは「eer」「ear」「ier」「ere」などで表される。
・単語例:ar[íər]/clear[klíər]/here[híər]
【注意】
英語の母音[eər]
・日本語の「エ」よりも口を開けて「エ」と強めに発音し、つづけて[ər]は、口は広く開けないで、舌全体を奥に丸める様にして、軽く添えるように「エーア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。「エ」「ア」と別々に発音しない。
・綴りは「air」「are」「ar」「ear」「ere」などで表される。
・単語例:air[éər]/care[kéər]/bear[béər]
【注意】
英語の母音[uər]
・唇をまるくして前に突き出し、日本語の「ウ」を発音する時より若干口の奥を広く開け、日本語の「オ」を言うつもりで「ウ」と強めに発音し、つづけて[ər]は、口は広く開けないで、舌全体を奥に丸める様にして、軽く添えるように「ウーア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。「ウ」「ア」と別々に発音しない。
・綴りは「ure」「oor」「our」「ear」などで表される。
・単語例:cure[kjúər]/poor[púər]/your[júər]
【注意】
英語の母音[əːr]
・口は広く開けないで、舌全体を奥に丸める様にして、長めに発音する。[ː]の印は長く引っ張って発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。
・綴りは「er」「ir」「or」「ur」「ear」などで表される。
・単語例:her[həːr]/hurt[hə́ːrt]/earth[ə́ːrθ]
【注意】
英語の母音[ɑːr]
・日本語の「ア」よりも縦に口を大きく開け、喉の奥の方から「アー」と長めに発音し、つづけて[r]は、舌を上アゴに触れない様に奥に丸めて、付け足す様に発音する。[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは「ar」「are」「ear」などで表される。
・単語例:are[ɑ́ːr]/arm[ɑ́ːrm]/heart[hɑ́ːrt]
【注意】
英語の母音[ɔːr]
・日本語の「オ」よりも口を縦に大きくあけ、唇をまるくして前に出すようにし、日本語の「オ」と「ア」の中間の音を、のどの奥の方に力を入れて伸ばしながら「オー」と発音し、つづけて[r]は、舌を上アゴに触れない様に奥に丸めて、付け足す様に発音する。[ː]の印は長く引っ張って発音する。
・綴りは「or」「our」「oor」「ar」などで表される。
・単語例:born[bɔ́ːrn]/court[kɔ́ːrt]/door[dɔ́ːr]

1.3. 英語の「子音」24の発音方法と注意事項を詳しく解説しよう

日本語の子音は16あるといわれているが、英語の子音は24あるといわれている。母音同様、子音も英語の方が圧倒的に多い。詳しく解説しよう。こちらも日本人が注意すべきものに【注意】をつけている。

発音記号
【子音】
発音方法・注意事項
英語の子音[p]
・唇を閉じ息をためてから、急に唇を開け、パッと破裂させる感じで「息」を出す。日本語の「パ」行よりも、強めに破裂させる。
・[p]音が語の終わりにきた場合は、声を出さずに、強く破裂させすぎないように注意する。(例えば cup[kʌ́p])
・破裂させるときに「声」を出すと[b]の音になる。(例えば book[búk])
・綴りは「p」「pp」で表される。
・単語例:put[pút]/copy[kɑ́pi]top/[tɑ́p]
英語の子音[b]
・唇を閉じ息をためてから、急に唇を開け、パッと破裂させる感じで「声」を出す。日本語の「バ」行よりも、強めに破裂させる。
・[b]音が語の終わりにきた場合は、強く声を出しすぎないように注意する。(例えば job[dʒɑ́b])
・破裂させるときに「息」を出すと[p]の音になる。(例えば pan[pǽn])
・綴りは「b」「bb」で表される。
・単語例:big[bíɡ]/habit[hǽbit]/pub[pʌ́b]
英語の子音[t]
・唇は閉じずに、舌の前方を上の歯茎につけて息を止め、急に舌を離すと同時に「息」を出し破裂させる。日本語の「タ」行よりも、強めに破裂させる。
・破裂させるときに「声」を出すと[d]の音になる。(例えば dog[dɔ́(ː)g])
・put[pút]の様に[t]音が語の終わりにきた場合、破裂させないこともある。
・water[wɔ́ːtər]などの様に[t]音を破裂させずに、[l]に近い発音[wɔ́ːlər]になることもある(米語)。
・綴りは「t」「tt」で表される。
・単語例:ten[tén]/button[bʌ́tn]/get[gét]
英語の子音[d]
・唇は閉じずに、舌の前方を上の歯茎につけて息を止め、急に舌を離すと同時に「声」を出し破裂させる。日本語の「ダ」行よりも、強めに破裂させる。
・破裂させるときに「息」を出すと[t]の音になる。(例えば bet[bét])
・[d]音が語の終わりにきた場合、破裂させないこともある。
・綴りは「d」「dd」で表される。
・単語例:day[déi]/did[díd]/ladder[lǽdər]
英語の子音[k]
・唇は閉じずに、舌の後方を上の上あごにつけて息を止め、急に舌を離すと同時に「息」を出し破裂させる。日本語の「カ」行よりも、強めに破裂させる。
・破裂させるときに「声」を出すと[g]の音になる。(例えば bag[bǽg])
・[k]音が語の終わりにきた場合、短く軽く「いき」を出す。(例えば ink[íŋk])
・綴りは「k」「c」「ck」で表される。
・単語例:car[kɑ́ːr]/lucky[lʌ́ki]/back[bǽk]
英語の子音[g]
・唇は閉じずに、舌の後方を上の上あごにつけて息を止め、急に舌を離すと同時に「声」を出し破裂させる。日本語の「ガ」行よりも、強めに破裂させる。
・破裂させるときに「息」を出すと[k]の音になる。(例えば cake[kéik])
・[g]音が語の終わりにきた場合、短く軽く「声」を出す。(例えば bag[bǽg])
・綴りは「g」「gg」で表される。
・単語例:get[gét]/pig[píg] /struggle[strʌ́gl]
【注意】
英語の子音[f]
・下唇の内側に上の歯を軽く当て、その隙間から摩擦させるように「息」を出す。日本語にはない発音。
・下唇と上の歯の隙間から「声」を出すと[v]の音になる。
・綴りは「f」「ff」「gh」「ph」で表される。
・単語例:coffee[kɔ́ːfi]/laugh[lǽf]/ nephew[néfjuː]
【注意】
英語の子音[v]
・下唇の内側に上の歯を軽く当て、その隙間から摩擦させるように「声」を出す。日本語にはない発音。
・下唇と上の歯の隙間から「息」を出すと[f]の音になる。(例えば fan[fǽn])
・綴りは「v」「f」で表される。
・単語例:visit[vízət]/ seven[sévn]/give[gív]
【注意】
英語の子音[θ]
・上の歯の先に舌先を軽く当て、その隙間から摩擦させるように弱く「息」を出す。日本語にはない発音。
・上の歯の先と舌先の隙間から「声」を出すと[ð]の音になる。(例えば other[ʌ́ðər])
・綴りは「th」で表される。
・単語例:thank[θǽŋk]/ author[ɔ́ːθər] /both[bóuθ]
【注意】
英語の子音[ð]
・上の歯の先に舌先を軽く当て、その隙間から摩擦させるように弱く「声」を出す。日本語にはない発音。
・上の歯の先と舌先の隙間から「息」を出すと[θ]の音になる。(例えば birth[bə́ːrθ])
・綴りは「th」で表される。
・単語例:that[ðǽt]/other[ʌ́ðər]/with[wíð]
英語の子音[s]
・舌先を少し前の方に出して歯茎に近づけて、隙間から「息」を出して「スー」と発音する。日本語の「サ」行よりも強めに息を出す。
・隙間から「声」を出すと[z]の音になる。(例えば has [həz])
・綴りは「s」「ss」「c」で表される。
・単語例:set[sét]/cease[síːs]/mister[místər]
英語の子音[z]
・舌先を少し前の方に出して歯茎に近づけて、隙間から「声」を出して「ズー」と発音する。日本語の「ザ」行よりも強めに息を出す。
・隙間から「息」を出すと[s]の音になる。(例えば case [kéis])
・綴りは「s」「z」で表される。
・単語例:zero[zíərou]/ music[mjúːzik]/rose[róuz]
【注意】
英語の子音[ʃ]
・唇を丸めて前に突き出し、舌先を歯茎に近づけて、隙間から「息」を出して「シュ」と発音する。日本語の「シ」に似た発音。
・唇を丸くして前に突き出し、舌先と歯茎の隙間から「声」を出すと[ʒ]の音になる。(例えば casual[kǽʒuəl])
・綴りは「sh」「ch」「ce」「ti」「s」などで表される。
・単語例:shop[ʃɑ́p] /machine[məʃíːn]/cash[kǽʃ]
英語の子音[ʒ]
・唇を丸めて前に突き出し、舌先を歯茎に近づけて、隙間から「声」を出して「ジュ」と発音する。日本語の「ジ」に似た発音。
・唇を丸くして前に突き出し、舌先と歯茎の隙間から「息」を出すと[ʃ]の音になる。(例えば cash[kǽʃ])
・綴りは「s」「g」「z」などで表される。
・単語例:casual[kǽʒuəl]/usual[júːʒuəl]/rouge[rúːʒ]
英語の子音[h]
・のどの奥を広く開けて、勢いよく「息」出し発音する。日本語の「ハ」行に似た音。
・綴りは「h」「wh」などで表される。
・単語例:he[hiː]/behind[biháind]/who[húː]
英語の子音[tʃ]
・唇を少し丸めて前に出し、舌先を上顎につけて、それを離すと同時に「息」を出し「チュ」と発音する。
・上顎につけた舌先を話すときに「声」を出すと[dʒ]の音になる。(例えば jump[dʒʌ́mp])
・綴りは「ch」「tch」で表される。
・単語例:chair[tʃéər]/teacher[tíːtʃər]/match[mǽtʃ]
英語の子音[dʒ]
・唇を少し丸めて前に出し、舌先を上顎につけて、それを離すと同時に「声」を出し「ヂュ」と発音する。
・上顎につけた舌先を話すときに「息」を出すと[tʃ]の音になる。(例えば chance[tʃǽns])
・綴りは「dg」「g」「j」で表される。
・単語例:jet[dʒét] /engine[éndʒən]/bridge[brídʒ]
英語の子音[m]
・唇を閉じ、口からは息や声を出さずに、鼻を通して「ンー」と発音する。後に母音が伴わない場合や、語末に[m]がきた場合は、唇をしっかりと閉じたまま「ン」と発音する。
・綴りは「m」「mm」などで表される。
・単語例:map[mǽp]/summer[sʌ́mər]/room[rúːm]
英語の子音[n]
・口を軽く開け、舌先を上アゴにあてて、口からは息を出さずに、鼻を通して声を出し「ンー」と発音する。語末に[n]がきた場合は、舌先を上アゴにしっかりとつけて、口から息も声も漏れないように「ン」と発音する。
・綴りは「n」「nn」で表される。
・単語例:near[níər]/dinner[dínər]/pen[pén]
英語の子音[ŋ]
・舌の奥を上アゴにあてて、口からは息を出さずに、鼻を通して声を出して「ング」のように発音するする、語末に[ŋ]がくる場合以外は、「グ」は発音せず「ン」に近い音になる。
・語末に[ŋ]がきた場合も、日本語の「グ」の様にはっきりとは発音しない。舌の奥を上アゴにあてて鼻を通して声を出し、その後、その舌を離すと軽い「グ」の音が出る。
・綴りは「ng」「n」で表される。
・単語例:anger[ǽŋgər]/young[jʌ́ŋ] /trunk[trʌ́ŋk]
【注意】
英語の子音[j]
・舌先のちょっと後ろを上アゴに近づけて、その間から「イー」と言いながら声を出す。日本語の「ユ」と「イ」の間の音に近い。
・ローマ字読みの「ジェイ」の音とは全く異なる発音。
・綴りは「y」の他に、「u」「ew」「eau」も[j]の発音。
・単語例:you[júː] /cute[kjúːt]/few[fjúː]
英語の子音[w]
・唇を丸めて前に突き出し、それを緩めながら「ウ」と声を出す。
・綴りは「w」の他に、「wh」や、時には「u」も[w]と発音する。
・単語例:we[wíː] /sweet[swíːt] /what[(h)wʌ́t]
【注意】
英語の子音[r]
・唇を丸めて若干前に突き出し、舌先を上アゴにつけずに内側に巻くようにしながら「ウ」と声を出す。日本語にはない発音。
・舌先が上アゴについてしまうと[l]の発音に近くなるので注意。日本語の「ラ」は[r]と[l]の中間。
・綴りは「r」「wr」 などで表される。
・単語例:right[ráit]/free[fríː]/wrong[rɔ́(ː)ŋ]
【注意】
英語の子音[l]
・母音の前と語頭では、舌先を、上の前歯と歯茎の境目につけたまま舌の両側から声を出してから、舌先を下方に弾くように発音する。子音の前や語末では、舌先を、上の前歯と歯茎の境目を目指して伸ばすようにし、「ウ」と「オ」の中間の声を出す。日本語にはない発音。
・日本語の「ラ」は[r]と[l]の中間。
・綴りは「l」「ll」「le」で表す。
・単語例:light[láit]/valley[vǽli]/feel[fíːl]

1.4. 英語のアクセント符号も必ず意識しよう

発音記号の上の「′」は、そこに「アクセント」があるという符号だ。ちなみに、アクセントは「ストレス」もしくは「強勢」ともいう。

アクセント符号は2種類ある。例えば、下の「generation」の例のように[é]のように左側に向かっている印の場合は一番強いアクセント(第一アクセント)、[è]のように右側に向かっている印の場合は二番目に強いアクセント(第二アクセント)を示す。

generation[dʒènəréiʃən]

英単語は、アクセントの位置を間違って発音すると理解してもらえないばかりか、知っている単語でも聞き取れない場合があるので注意が必要だ。

例えば「バニラアイス」の「ヴァニラ/vanilla[vənílə]」は、アクセントが「ヴァ/[və]」ではなく「ニ/[ní]」にある。日本語的に「ヴァ」にアクセントをおいて発音していると、聞き取れないし理解してもらえないので「バニラアイス」は買えない。筆者の実際の経験である。

2. 日本人には区別が難しい英語の発音記号|14のコツで発音矯正

日本人が苦手とする発音は全部で14パターンある。多くの場合、日本語にはない発音が含まれているので難しく感じてしまうのだ。

東京大学大学院神経生理学の池谷准教授によると、発音は「喉」「舌」「唇」を動かすことでその違いを表す「運動系」であり、運動系は大人になってからでも繰り返し練習すれば必ず習得できる。決してあきらめないでほしい。

最初は口の動かし方に意識を集中しないとうまく発音できないかもしれないが、繰り返し練習すれば次第に無意識的にできるようになる。発音はゴルフやスキーなどのスポーツと同じ「運動系」なのだから。

2.1. まぎらわしい英語の母音:4つのコツを紹介しよう

発音記号
【母音】
注意事項
æとʌとɑの違い

日本語では全て「ア」だが、英語では全て異なる母音。

hat[hǽt]
[æ]は口を左右にひっぱって「ア」。「エ」と「あ」の中間の音。

hut[hʌ́t]
[ʌ]はほぼ日本語の「ア」に近いが、口をあまり開けずに口の奥の方で発音する。

hot[hɑ́t]
[ɑ]は「オ」に近い「ア」。口を縦に開けて「あ」と発音する。

æとeの違い

両方とも日本語の「エ」に似た発音だが、英語では異なる母音。

bad[bǽd]
[æ]は口を左右にひっぱって「ア」と発音するので[e]に近くなるが、「エ」と「ア」の中間の音で、若干[e]よりも長めに発音する。

bed[béd]
[e]はほぼ日本語に近い「エ」だが、日本語よりも口を左右に引っ張る。

əːrとɑːrとɔːrの違い

全て[r]で終わるが、最初の口の動かし方が異なる。

burn[bə́ːrn]
[əːr]は口をあまり開けないで、舌を奥に丸めてから発音する。(「burn」の場合は「b」を発音するときはすでに舌を丸めている。)

barn[bɑ́ːrn]
[ɑːr]は口を縦に開けて「ア」と発音しながら、徐々に舌を奥に丸める。(「barn」の場合は「b」を発音するときはまだ舌は丸めていない。)

born[bɔ́ːrn]
[ɔːr]は口を縦に開けて「オ」と発音しながら、徐々に舌を奥に丸める。(「born」の場合は「b」を発音するときはまだ舌は丸めていない。)

*「r」で舌を丸めるときは、舌を絶対にどこにも触れないようにすること。

ɔːとouの違い

日本語では区別することはあまりないので、両方とも「オー」と伸ばしがち。

law[lɔ́ː]
[ɔ́ː]は口を縦に開けて「オー」と発音。

low[lóu]
[óu]は唇を少し丸めて「オー」と長めに発音し、最後に「ゥ」をつけて「オーゥ」と発音。

2.2. わずらわしい英語の子音:8つのコツを紹介しよう

発音記号
【子音】
注意事項
rとlの違い

英語では全く異なる音。両方とも日本語にはない発音。日本語の「ラ」行になりがち。

fry[frái]
「fry」の場合は、「f」を発音する時に、すでに舌を丸め気味にしておくと発音しやすい。[r]で舌を奥に丸める時に、上の歯茎や上あごに少しでもあてると[l]の音になってしまう。

fly[flái]
[l]は日本語の「ラ」行の舌の動かし方とは違う。「fly」の場合は、「f」を発音したあと、上の前歯と歯茎の境目にしっかりと舌先をつけてから、下に弾くようにしながら「ラ」と発音する。

bとvの違い

[v]の音が日本語にはないため、日本人は両方とも「ブ」と発音しがち。

best[bést]
[b]の発音は日本語を同じと考えてよい。

vest[vést]
[v]は上の前歯を下唇のつけて隙間から声を出すが、その隙間から漏れる、擦れるような音を最初にさせることが肝心。

hとfの違い

[f]が日本語にはないため、日本人は両方とも「フ」と発音しがち。

hold[hóuld]
[h]の発音は日本語を同じと考えてよい。

fold[fóuld]
[f]は、日本語の「フ」と発音すると[h]に聞こえてしまう。上の前歯を下唇のつけて隙間から息を出すが、その隙間から漏れる、擦れるような音を最初にさせることが肝心。

日本語には英語の[síː](スィ)という音がないため区別しにくい。

she[ʃíː]
日本語の「シ」は[ʃí]に近いが、[ʃí]は日本語よりも唇を前にとがらせるように発音する。

see[síː]
[sí]は日本語で書くと「スィ」となる。唇は前にとがらせず、日本語の「ス」から初めて、すぐに「ィ」を発音する感じ。

[θ]が日本語にはないため、日本人は両方とも「ス」と発音しがち。

sick[sík]
[sí]は日本語の「シ」にならないように、「スィ」のように発音。

thick[θík]
[θí]は上の前歯と舌先の隙間から漏れる、擦れるような音を最初にさせる。

zとðの違い

[ð]が日本語にはないため、日本人は両方とも「ズ」と発音しがち。

close[klóuz]
[z]は日本語の「ズ」でよい。

clothe[klóuð]
[ð]は上の前歯と舌先の隙間から漏れる、擦れるような音を最初にさせることが肝心。

zとʒの違い

[z]は「ジ」、[ʒ]は「ジュ」で両方とも日本語にある。

reason[ríːzn]
[z]は、舌を上あごにはつけず、舌と上顎の隙間から声を出して「ジ」と発音するので、「ヂ」ではない。

vision[víʒən]
[ʒ]は「ヂュ」ではなく「ジュ」。この違いは下の[ʒ]と[dʒ]の違いをみて欲しい。

zとdʒの違い generation [dʒènəréiʃən]
カタカナ英語では「ゼネレーション」と発音することが多いが、本来の英語は「ゼ」[z]ではなく「ヂェ」[dʒ]。また、「ジェ」ではなく「ヂェ」だ。違いは下の[ʒ]と[dʒ]の違いをみて欲しい。
ʒとdʒの違い

日本語では[ʒ]は「ジ」で、[dʒ]は「ヂ」だが、この違いはあまり気にしなくても通じる。

measure[méʒər]
[dʒ](ヂ)は、最初に舌を上顎につけて、そこで息を一旦止め、それを破裂させながら「ヂ」と発音する。

major[méidʒər]
[ʒ](ジ)は、舌を上あごにはつけず、舌と上顎の隙間から摩擦させながら声を出して「ジ」と発音する。

2.3. ややこしい英語の母音と子音:2つのコツを紹介しよう

発音記号
【母音・子音】
注意事項
iとjの違い

[j]の音が日本語にはないので難しいが、この違いはあまり気にしなくても通じる。

ear[íər]
[i]は日本語の「イ」で構わない。

year[jíər]
[j]は、若干唇を前にとがらせて(日本語の「ヤ」を発音し始める時の口の形)から「イ」と発音しよう。

uとwの違い

両方とも日本語とは若干異なるので難しい。

ooze[úːz]
[u]は唇を丸めて前に突き出し、そのまま「ウ」と発音する。

woos[wúːz]
[w]は[u]と同じく唇を前に突き出すが、すぐに唇をもとに戻しながら「ウ」と発音する。

3. 英語の発音記号|アメリカ英語とイギリス英語の違いは?

アメリカ英語とイギリス英語の発音の主な違いを紹介しよう。6つの違いを説明するが、これらは個人の癖や話される地域によっても変わってくる。あくまでご参考まで。

発音記号
【米語vs.英語】
注意事項
ɑとɔの違い

米:hot [hɑ́t]
vs.
英:hot [hɔ́t]

イギリス英語で[ɔ]と発音するものは、アメリカ英語では[ɑ]と発音する場合が多い。

他の単語例:box, top, shop, rock, etc.

æとɑːの違い

米:can’t [kǽnt]
vs.
英:can’t [kɑ́ːnt]

イギリス英語で[ɑː]と発音するものはアメリカ英語では[æ]と発音する場合が多い。

他の単語例:ask, half, pass, dance, etc.

「al」のつづりの場合は、アメリカ英語でも[ɑː]と発音することが多い。(例えば、calm[kɑ́ːm])

r有り無し

米:car [kɑ́ːr]
vs.
英:car [kɑ́ː]

アメリカ英語の場合は[r]はすべて発音するが、イギリス英語の場合は母音の前にきたときにだけ発音する。(子音の前や語尾にきたときは発音しない。)

他の単語例:work, park, care, here, etc.

j有り無し

米:new [núː]
vs.
英:new [njúː]

イギリス英語では「ニュー」のように[j]の音が入るが、アメリカ英語では「ヌー」のように[j]が入らない場合が多い。

他の単語例:New York, tune, assume, etc.

h有り無し

米:what [hwʌ́t]
vs.
英:what [wʌ́t]

アメリカ英語では「ホワット」のように最初に[h]が入る場合はあるが、イギリス英語では「ワット」のように入らない。

他の単語例:white, whisper, while, etc.

アクセントの位置の違い

米:margarine [mɑ́ːrdʒərən]
vs.
英:margarine [mɑːrdʒərín]

アメリカ英語とイギリス英語でアクセントの位置が異なる単語がある。

他の単語例:dictate, brochure, salon, etc.

4. 英語の発音記号|音声学用語を使ってもうちょっと深く知りたい?

英語を習得する上で英語音声学の専門用語を覚える必要はない。しかし、念のため入門的な用語のみ解説する。必要なければ読み飛ばして頂いても構わない。

4.1. 単母音(monophthong)と重母音(diphthong/triphthong)

単母音とは一つの母音から成る母音だ。重母音は、複数の異なる母音を連続して一音のように発する母音。二重母音と三重母音がある。ただ母音を並べただけではなく、英語では必ず第一音を強く長めに、途切れないように連続して第二音(および第三音)を弱く短めに発音する。

英語の二重母音は[ei][ai][ɔi][au][ou][iər][eər][uər]の8つ。三重母音は[auər][aiər]の2つだ。いずれも日本語には無い母音。なお、単に母音に子音の[r]が付いていると判断し、[iər][eər][uər]は二重母音としない立場や、三重母音は存在しないとする立場もある。

二重母音は上記でご紹介済みなので、ここでは三重母音のみご紹介する。

発音記号
【三重母音】
発音方法・注意事項
英語の母音[auər]
[au]と[ər]がつながった音。[a]は、日本語の「ア」より口を大きく開け、強く若干長めに発音し、[u]は、唇をまるくして前に突き出しながら、軽く添えるように、「アーウ」と発音する。つづけて、「ウ」の口のまま、舌全体を奥に丸める様にして、弱く「ア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。「ア」「ウ」「ア」と別々に発音しない。
・単語例:our[áuər]/hour[áuər]/tower[táuər]
英語の母音[aiər]
[ai]と[ər]がつながった音。[a]は、日本語の「ア」より口を大きく開け、強く若干長めに発音し、[i]は、口を狭くしながら軽く添えるように、「アーイ」と発音する。つづけて、「イ」の口をもとに戻しながら、舌全体を奥に丸める様にして、弱く「ア」と発音する。舌を丸める際、舌を上アゴに触れない様にすること。「ア」「イ」「ア」と別々に発音しない。
・単語例:fire[fáiər]/tire[táiər]/wire[wáiər]

4.2. 短母音(short vowel)と長母音(long vowel)

短母音と長母音の区別は2つある。一般的には[ː]が付いた母音を長母音としている場合が多いが、本来の「短母音」と「長母音」の区別は全く異なる。下記が本来の「短母音」と「長母音」だ。

綴り 短母音・長母音の単語例
a
apple[ǽpl]:短母音は[æ](ア)
name[néim]:長母音は[ei](エイ)
e
bed[béd]:短母音は[e](エ)
me[míː]:長母音は[iː](イー)
i
big[bíg]:短母音は[i](イ)
right[ráit]:長母音は[ai](アイ)
o
hot[hɑ́t]:短母音は[a](ア)
go[góu]:長母音は[ou](オウ)
u
us[ʌ́s]:短母音は[ʌ](ア)
use[júːz]:長母音は[juː](ユー)
oo
good[gúd]:短母音は[u](ウ)
room[rúːm]:長母音は[uː](ウー)

4.3. あいまい母音(Schwa)

あいまい母音とは[ə]で表さられる母音。「schwa(シュワ)」とも呼ばれ、英語では一番重要かつ一番頻繁に見かける母音だ。音節が3つ以上ある単語のほとんどに含まれている。文字が「a」「e」「i」「o」「u」で、強勢(アクセント/ストレス)がない時に[ə]と発音されることが多い。

単語例 注意点

camera
[kǽmərə]

強勢のある「a」は[ǽ]と発音され、強勢がない「e」と「a」が[ə]と発音される。
common
[kɑ́mən]
強勢がある「o」は[ɑ́]と発音され、強勢がない「o」は[ə] と発音される。

4.4. 有声子音(Voiced consonant)と無声子音(Unvoiced consonant)

有声子音とは、子音のうち、肺からの呼気により声帯を震動させて発生させる音(いわゆる声のこと)。英語では24の子音のうち[b][d][g][v][ð][z][ʒ][dʒ][m][n][ŋ][j][w][r][l]の15つが有声子音。

無声子音とは、子音のうち、声帯を震動させない音。英語では24の子音のうち[p][t][k][f][θ][s][ʃ][tʃ][h]の9つが無声子音。

4.5. 破裂音(Plosive)と摩擦音(Fricative)と破擦音(Affricate)

破裂音とは、子音のうち、鼻と口の両方を閉鎖し呼気を止めたのち、その閉鎖を急に開放して発生する音。英語では、無声子音の[p][t][k]と、有声子音の[b][d][g]の合計6つがある。

摩擦音とは、子音のうち、口の中で、唇、歯、舌などで狭い隙間をつくり、その小さな隙間を流れる空気の摩擦によって発生する音(子音)。英語では、無声子音の[f][θ][s][ʃ]と、有声子音の[v][ð][z][ʒ]の合計8つがある。

破擦音とは、破裂音と同じく、鼻と口の両方を閉鎖し呼気を止めたのち、その閉鎖を急に開放するが、開放するときに摩擦音を発生させると破擦音になる。英語では、無声子音の[tʃ]と、有声子音の[dʒ]の合計2つがある。

4.6. 鼻音(Nasal)

鼻音とは、口からの呼気を完全に閉鎖し、鼻だけを開放して出す子音。英語では、口からの息を両唇で閉鎖する[m]、舌先を上顎(上の歯茎)につけて閉鎖する[n]、舌の奥の方を上顎につけて閉鎖する[ŋ]の3種がある。

5. 英語の発音記号|Jones式とIPAの違いを知りたい?

Jones式の発音記号の他に、IPA(国際音声記号)という発音記号も日本で広く使用されている。Web上の和英・英和辞典「Weblio」で採用されている。

Jones式にはないIPAの発音記号については、下記の通りJones式発音記号に対応すると考えてほしい。

IPA Jones

[ɪ]

sit
[sɪt]

[i]

sit
[sít]

[ɛ]

bed
[bɛd]

[e]

bed
[béd]

[ɒ]

box
[bɒ́ks]

[ɑ]

box
[bɑ́ks]

[ʊ]

foot
[fʊt]

[u]

foot
[fút]

[eɪ]

cake
[kéɪk]

[ei]

cake
[kéik]

[aɪ]

ride
[ráɪd]

[ai]

ride
[ráid]

[ɔɪ]

oil
[ɔ́ɪl]

[ɔi]

oil
[ɔ́il]

[aʊ]

mouth
[máʊθ]

[au]

mouth
[máuθ]

[oʊ]

soul
[sóʊl]

[ou]

soul
[sóul]

[ɚ]

under
[ʌ́ndɚ]

[ər]

under
[ʌ́ndər]

[ɪɚ]

ear
[ɪɚ]

[iər]

ear
[íər]

[ɛɚ]

air
[έɚ]

[eər]

air
[éər]

[ʊɚ]

tour
[tʊɚ]

[uər]

tour
[túər]

[ɚː]

learn
[lɚːn]

[əːr]

learn
[lə́ːrn]

[ɑɚ]

car
[kɑ́ɚ]

[ɑːr]

car
[kɑ́ːr]

[ɔɚ]

war
[wɔ́ɚ]

[ɔːr]

war
[wɔ́ːr]

6. 発音記号以外に重要な英語の発音要素は?

英語の発音を習得するには、母音と子音の発音記号とアクセントを攻略するだけでは足りない。その他に下記の3つの要素を攻略する必要がある。

  • 音声変化(リエゾン/liaison)
  • 強弱(リズム/rhythm)
  • 抑揚(イントネーション/intonation)

6.1. 音声変化(リエゾン/liaison)

リエゾンとは、単語と単語がつながって発音され、単語の切れ目がわからなくなる現象だ。単に音がつながる連結(Linking)、音がつながることである音が発音されなくなる脱落(Elision/Reduction)、そして、音がつながることでスペルとは違う音になる同化(Assimilation)の3種類ある。日本人が英語を聞き取れない最大の理由の一つだ。

このリエゾンについての詳細は「英語のリエゾン:ジョブズから学ぼう!単純ルールと簡単発音練習法」が参考になるはずだ。

6.2. 強弱(リズム/rhythm)

英語には独特のリズムがある。英語のリズムは、発話の「強弱」や「スピード」の差によって起こる。一般的には、話者が重要だと思うところは「強くゆっくり」発話され、それ以外は「弱く速く」発話される傾向がある。このリズムに慣れないとリスニング力は向上しない。そしてネイティブ・スピーカーにも理解してもらえない。

このリズムについての詳細は「英語のリズム|意外に重要!4つの法則と効果的な練習で使える英語に」が参考になるはずだ。

6.3. 抑揚(イントネーション/intonation)

イントネーションとは音の高低(ピッチ)のパターンのこと。日本語でもイントネーションの違いによって気持ちやニュアンスの違いを表すことができるが、英語は日本語以上にこのイントネーションが重要なのだ。

ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏は、「リズムとかイントネーションの方が個々の音の発音よりも重要だという研究結果が大勢を占めている」と指摘している。

イントネーションについての詳細は「英語のイントネーション|基礎と応用15のルールとおすすめ学習法!」が参考になるはずだ。

7. まとめ

  • 発音記号とは発音を表す記号のこと。発音記号を知っていれば、実際に音声を聞いたり口元を見たりしなくても、正解な発音、そして喉・舌・唇の動かし方がわかる。
  • 発音記号を学んで正しい発音が身につけば、同時にリスニング力も向上する。自分で発音できない音は脳が音と認識してくれないので聞き取れないのだ。
  • 日本語の母音は5つだが英語は24ある。子音は日本語16に対して英語は24だ。英語には日本語にはない発音が多くあるので日本人には難しい。しかし注意すべき発音はそれほど多くはない。
  • 発音記号に加え、英単語のアクセントの位置も重要だ。その他リエゾンやリズム、イントネーションも、リスニング力やスピーキング力を向上させるために必要な要素なので是非学習してほしい。
  • アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いや、本コラムでご紹介したJones式発音記号以外の発音記号の知識も今後の英語学習に必ず役立つはずだ。
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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
英語は学習方法で決まる。
徹底して科学的根拠にこだわったThe English Clubの英語学習法は、
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