「英語の勉強を続けることができない…」と悩んでいませんか?そのような方は下記の2つの理由を考えてみてください。
「あなたが英語を勉強する理由はなんですか?」
「あなたが英語の勉強を続けられない理由はなんですか?」
この2つの理由をじっくりと考え、自己を見つめ直すことが「英語を続けるコツ」につながります。
また、「動機づけ理論」や「行動科学理論」から指摘されている英語を続けるための科学的に知見も紹介します。
「真剣に英語を習得したいと思っているけど、続けられない。」という方は是非このコラムをお読みください。
目次
1. 英語を続けるコツ|「勉強する理由」を考えてみよう!
「英語の勉強を続けることができない…」と悩んでいる方は、「なぜ英語を勉強するのか?」という個人的な「理由」をじっくりと考えてみてください。できるだけ色々と書き出していくことをおすすめします。
そうすると、大きく2つの「理由」に分けることができると思います。一つは「自分がこうなりたいから」という理由と、もう一つは「周りの環境からやらざるとえないから」という理由です。
前者を「イントリンジック・モーティベーション」、後者を「エクストリンジック・モーティベーション」といって、2つとも何かを行う上での「動機づけ」(モーティベーション)になります。
2. イントリンジック・モーティベーション(内発的動機付け)って?
イントリンジック・モーティベーション(intrinsic motivation)というのは、日本語で「内発的動機づけ」といって、動機づけの中で最も強力なものです。つまり、「やる気」が出る最も強い理由のことです。
「なぜ英語を勉強するのか?」について個人的な理由をじっくり考えてみて、その中で「自分がこうなりたいから」という種類の理由について時間をかけてじっくり考えてみましょう。「アメリカの大学や大学院に入るため」、「会社の上司のように英語でスマートに仕事ができるようになるため」、「外資系の企業に転職するため」、「アメリカで働くため」などなど、なるべく具体的な理由を考えてみてください。
そして、「英語を使えるようになったら何がしたいのか?」「アメリカの大学を卒業した自分はどんな人間になっているのか?」「英語が使える未来の自分はどのようになっているのか?」「将来の自分は英語を使ってどのような仕事をしているのか?」などなどを妄想するのもおすすめです。
なぜなら、これらのことを考えたり、妄想したりすることが、イントリンジック・モーティベーションを高め、英語の勉強を続けることにつながるからです。
3. エクストリンジック・モーティベーション(外発的動機付け)って?
エクストリンジック・モーティベーション(extrinsic motivation)というのは、日本語で「外発的動機づけ」といいます。動機づけの一つであり、「やる気」が出る理由ですが、イントリンジック・モーティベーションよりも弱いといわれています。
例えば、「会社からTOEIC800点を取れと言われている」とか、「会社が外資系に買収されて上司がアメリカ人になった」のような外的要因で、自分の意思ではないのに、やらざるを得ないという状況の場合の動機づけをエクストリンジック・モーティベーションといいます。
イントリンジック・モーティベーションとエクストリンジック・モーティベーションは、はっきりと区別できない場合もあります。例えば、「給料が高い外資系に行きたいけど、転職するにはTOEIC800点取らないといけない」のような場合は、イントリンジック・モーティベーションとエクストリンジック・モーティベーションの両方を含んだ動機づけです。
イントリンジック・モーティベーションもエクストリンジック・モーティベーションも、英語の勉強を続ける力につながりますので、じっくりと考えたあとでも、あまりやる気が出ないときに、書き出したノートを見て、そもそもの動機を思い出すようにすると高いモーティベーションを維持できる可能性が高くなるでしょう。
4. 英語は世界共通語!だから日本人は英語を習得すべき!
エクストリンジック・モーティベーションの一つとして、日本人が英語を習得すべき理由の一つとして、英語が世界共通語だからということが挙げられます。
今や、どんな職業でも世界中の人たちとのコミュニケーションを求められるようになってきました。その中で最も重要なのが、言語によるコミュニケーション能力です。
世界で英語を実用レベルで使用している人(英語人口)は15億人です。世界の総人口は推定73億人ですので、英語を習得すれば世界の5人に1人と意思疎通ができることになります。
一方で、世界の英語人口15億人のうち、ネイティブ・スピーカーはたった1/4(25%)の3.8億人です。残りの3/4(75%)の11.2億人は、第二言語/外国語として英語を習得した非ネイティブ・スピーカーなのです。英語が世界共通語である理由であり、日本人が英語を習得すべき理由でもあります。
また、世界のインターネット総人口41億6,000万人のうち、1/4強(26%)の10億人が英語人口です。インターネット上では「知」が英語で集まりやすいことを意味します。これも、英語が世界共通語である理由であり、日本人が英語を習得すべき理由でもあります。
最後に、日本の英語学習者の数はこの10年で急増しています。2016年には25歳以上の804万人が英語を学習しており、10年前の2006年から30%以上増加しています。この10年間の25歳以上の総人口は1.8%(170万人)しか増加していません。ちなみに、2016年の25歳以上の総人口は9,570万人(2016年)ですので、英語学習者804万人は8.4%に相当します。
5. 英語を勉強する理由|結論
英語の勉強を続けるには、自分にとってのイントリンジック・モーティベーションは何なのかをじっくり考えることが重要です。
エクストリンジック・モーティベーションも重要ですが、それをイントリンジック・モーティベーションにつなげていくことがより重要です。
日本人は今後、どのような職業であれ、英語が必要になります。そして、英語学習者の数は近年爆発的に増えています。これは、日本人の英語学習者にとっての最も大きいエクストリンジック・モーティベーションになると思います。
あなたはこの大きな波に乗り遅れる勇気はありますか?
日本人が英語を習得すべき理由の詳細については、ブログ記事「世界の英語人口15億|日本も急増中!英語を習得すべき8つの理由」もご参照ください。
6. 英語を続けるコツ|「英語の勉強を続けられない理由」を考えてみよう!
英語を勉強する目的をじっくりと考え、イントリンジック・モーティベーションが十分に高い状態を維持できれば、英語の勉強を続けられる可能性が非常に高くなるでしょう。しかしながら、イントリンジック・モーティベーションは高いけど、どうしても勉強を続けられないという方もいらっしゃると思います。
その場合は、「なぜ英語の勉強を続けられないのか?」という個人的な「理由」をじっくりと考えてみてください。できるだけ色々と書き出していくことをおすすめします。そうすると、自分の中で下記の戦いが始まります。
①「英語の勉強する理由」vs. ②「英語の勉強を途中でやめてしまう理由」
もし、自分の心の中で①よりも②の理由の方が強い場合は、英語の勉強はあきらめた方がよいでしょう。このような心の状態であれば、無理して勉強を再開しても、またやめてしまう可能性が高いからです。時間と労力の無駄です。
ここで、英語の勉強で悩んでいる方向けに一つのことばをお送りしたいと思います。
“If you really want to do something, you will find a way. If you don’t, you’ll find an excuse.”
(もし本当にそれをやりたいのであれば、やり方は見つかるもの。本当にやりたいと思っていないと、言い訳が見つかるもの。)
米の起業家・自己啓発作家であったジム・ローン (Jim Rohn) の言葉です。サプリメント会社のセールスマンとして活躍し31歳で億万長者になりました。その後、コカ・コーラやIBMなど米一流企業のコンサルタントとして活躍し、世界各地でセミナーや講演を行っていました。肺線維症により2009年に享年79歳で亡くなっています。
もし、あなたが本当に英語を習得したいのであれば、やり方は必ず見つかります。しかし、自分の力だけでは乗り越えることが難しい壁に衝突する場合もあります。
7. モーティベーションが高くても勉強が続かない最も多い理由とは?
イントリンジック・モーティベーションは高いけど、どうしても勉強を続けられない理由の中で、自分の力だけでは乗り越えることが難しい「壁」は、「勉強のやり方がわからない」という壁です。
The English Club に来てくださる方々の中でも、勉強が続かない最も多い理由は、「色々な教材を試すけど、本当にこれでいいの?と不安になり、途中でやめることを繰り返してきた。」とか、「自分で勉強をずっと続けてきたけど、効果がでないのであきらめた。」などです。
前者は、自分の勉強方法に自信が持てないことが理由。後者は、自分の勉強方法が間違っていたことが理由で勉強を途中でやめてしまった例です。モーティベーションは高いのにも関わらず、このような理由で英語を挫折してしまう方が多いというのが現状です。非常にもったいないですよね。
なぜ、このような理由で英語を挫折してしまう方が多いかというと、巷(ちまた)に様々な英語の勉強方が蔓延(はびこ)っており、かつ、中には詐欺まがいのものも少なくないからです。加えて、これから英語を勉強しようとする方が、どの勉強方法が本当によいのかを判断することはほぼ不可能だからです。
英語へのモーティベーションが高い方ほど、自分自身で勉強方法を模索するところから始めます。でも、考えてみてください。これから英語の勉強を始めようとする方が、自ら勉強法方を模索するというのは、料理をやったことがない方が、一から自らレシピを作るのと同じことです。非常に非効率です。そのような方が効率的に美味しい料理を作りたいのであれば、プロが作ったレシピ通りに作った方が圧倒的に効率的です。
英語の勉強も同じです。効率的に英語を習得したいのであれば、プロが作ったレシピ(学習プラン)に沿って勉強することが圧倒的に効率的です。
ちょっと宣伝になりますが、The English Club では、皆さまに迷いなく英語の勉強を続けていただくために、必ず、「これなら間違いない!」と思っていただける英語学習プランを作成するサービスを提供しております。
The English Club の英語学習プランは、第二言語習得研究と脳(神経)科学研究の知見をベースとしており、個々の英語学習者の現在英語力と目標とする英語力、目標達成時期と1日に取れる学習時間、英語力の特性や個性などを加味した、完璧にカスタマイズされたプランになっています。効率的に独学を進めていただくためのサービスです。選択肢の一つとしてご検討ください。
8. 英語の勉強を続けられない理由|結論
自分が英語を勉強する理由をとことん考え、イントリンジック・モーティベーションを十分に高められれば、英語の勉強が続けられないという「壁」のほとんどは、自分で乗り越えられるはずです。
しかし、ときには人の力を借りた方がよい場面もあるでしょう。あなたの周りに英語ができる方がいれば、いろいろと聞いてみてください。努力して英語を獲得した方というのは、その成功体験を皆に伝えたいと思っている方が多いと思います。あなたの悩みを正直に伝えれば、有益なアドバイスを得られるでしょう。
The English Club のことも頭の片隅に置いていただけると幸いです。
9. 英語を続けるコツ|一般的な「動機づけ理論」「行動科学理論」とは?
「英語を続けるにはどうすればいいの?」という質問に対する一般的な回答は以下のようなものがあります。
- 目標を設定する
- 学習記録をつける
- 学習を習慣化する
- 報酬を設定する
- 人に宣言する
これらは、人が何かを継続するための方法として、一般的な「動機づけ理論」や「行動科学理論」から指摘されていることです。ひとつひとつ考えてみましょう。
9.1. 目標を設定する
脳科学者の澤口俊之氏は、「明確な目標を持つと、人はそれだけ頑張れるもの。」「高すぎる目標を設定して「叶わない」と感じてしまうとモーティベーションは落ちてしまう。」と指摘しています。
最終的な大きな目標を明確にして、加えて、なるべく「具体的」で、自分が必ず「達成できる」小さな目標を積み上げていくことが重要です。最終的な大きな目標は、現時点では「高すぎる目標」でも全く問題ないと思います。一方で、その最終的な目標を達成するまで、十分達成可能な小さな目標を設定し、それを順番に達成していくことが継続する秘訣です。
また、英語を習得するには、年単位の継続的な学習が必要です。英語を習得するには、莫大な時間と労力を必要とするということです。テキスト代などを考えると費用もかかります。そのような多くのことを犠牲にするのであれば、失敗は絶対に許されません。絶対に成功するには、目標を設定し、それを達成するための計画を立てることが必須となります。
仕事で長期的なプロジェクトを開始するときは必ず計画を立てますよね。それと一緒です。英語学習で失敗する方の特徴は、良さそうだと思ったテキストを、なんとなく始めて、なんとなくやっていたけど、やっていて効果が出ないのでやめたという方です。
英語の勉強を継続して、最終的に英語を習得するという目的を達成するには、「目標」を設定し、それを達成するための「計画」を立てることが絶対に必要です。
英語学習計画の立て方については、「英語学習計画の立て方|勉強を成功させるスケジュールを作ろう」を参照してください。
9.2. 学習記録をつける
「目標」を設定して「計画」と立てたら、勉強を開始して、毎日「学習記録」をつけましょう。学習記録をつけることで、人は「達成感」を得られます。「達成感」は、それを続ける原動力になります。
脳科学(神経科学)研究では、人は「達成感」を味わうと、脳内から快感を誘発する脳内化学物質であるドーパミンが分泌されることがわかっています。そうすると、人は再びそれを味わおうとして行動を繰り返すようになるといいます。
英語の勉強では、毎日やったことを簡単に記録するとか、勉強した時間をメモしておくとか、テキストのやったところに印をつけるとか、ちょっとしたことでも、それを毎日続けることが勉強を続ける力になっていきます。
9.3. 学習を習慣化する
英語を習得するためには学習を習慣化することは必須です。しかしながら、それは誰にとっても難しいことです。なぜなら、人は変化を嫌い、いつも通りのことを好むからです。今までやっていないことを習慣化するには、この変化への心の抵抗を乗り越えなければなりません。そしてその変化がいつも通りのことになるまで続けることで習慣化していきます。
変化への心の抵抗をなるべく抑えつつ、習慣化するコツを3つご紹介します。なお、これらのコツは、習慣化に関するコンサルタントである古川武士氏の主張を参考にさせていただきました。
9.3.1. 習慣化のコツ①|小さく始める
最初は勉強時間を短く、難易度はやさしいものから始めることをおすすめします。
普段の生活に英語の学習を取り入れるという変化への心の抵抗は、始める前が最強です。最初からハードルを高く設定してしまうと、そもそも始められないということになりかねません。また、気合を入れて始められたとしても、3日坊主になったりしてしまいます。
変化への心の抵抗が和らいでいくスピードは、その変化の大きさによって変わります。例えば、1週間経っても、勉強への心の抵抗があまり和らいでこない場合は、勉強時間を短くしたり、難易度を下げたりしてみましょう。
そうすると、変化への心の抵抗が徐々に和らぎ、今度は徐々に意欲が湧いてくるはずです。そうなってきたら、徐々に勉強時間を長くしていき、徐々に難易度も上げていきましょう。
9.3.2. 習慣化のコツ②|タイミングを決める
いつ、どこで、何を勉強するのか、タイミングを決めることをおすすめします。
既に習慣化していることというのは、ある程度タイミングが決まっているものです。朝起きたらシャワーを浴びる、食事のあとに歯磨きする、週末の朝に部屋の掃除と洗濯をする、などです。
でも、勉強のタイミングは最初から固定化せず、色々と試しながら自分にとって一番よいタイミングを探してください。一番よいタイミングというのは、一番続けられそうなタイミングです。
なお、今の生活習慣を大きく変えるタイミングはおすすめしません。例えば、1時間早く起きて勉強するということは続けるハードルが高くなってしまいます。変化が大きくなるので、心の抵抗も大きくなります。今の生活習慣の中で、あまり無理をせずに勉強ができるタイミングを探すとよいでしょう。例えば、今まで携帯ゲームをやっていた通勤電車の中で勉強するとか、今までうたた寝していたお昼休みの20分に勉強するとかがおすすめです。
9.3.3. 習慣化のコツ③|予定には柔軟になる
英語学習においては「完璧主義」はやめることをおすすめします。それは英語の勉強を習慣化するためだけではなく、英語の勉強を効率的に進める上でも重要なことです。
まず、英語の勉強を習慣化する上で、予定した勉強を毎日完璧にこなすことを目標にしてしまうと、途中で続けられなくなる可能性が高くなります。そして再開できなくなってしまいがちです。毎日完璧にやるんだ!という過度の気負いは習慣化の妨げになります。
とくに仕事をしながら英語の勉強をされている方であれば、仕事が忙しくて、予定していたタイミングで勉強が全くできなかったり、疲れて全く手をつけられなかったりすることがあるでしょう。その場合は、最低限のことだけをやる。そして、余裕があるときはちょっと多めにやる。このように予定には柔軟になることが続けるには重要です。
これは習慣化とは全く別の話ですが、英語の勉強を効率的に進める上でも完璧主義はおすすめしません。英語は学問ではないので、知識を順番に積み上げていくということはあまり重要ではないからです。
例えば、数学や物理などの場合は、基礎的なことから一つ一つ完璧に理解しながら知識を順番に積み上げていくべき「勉強」ですが、英語はどちらかというと、繰り返すことによる「学習」です。たとえば、単語帳の最初のページの単語を全部完璧に覚えてから次のページにいくと決めてしまったら、いつまで経っても次のページにはいけないでしょう。
英語の勉強の中で唯一「勉強」のニュアンスが強い文法は、ある程度基礎的なことから順番に積み上げていく必要がありますが、それでも、わからないところは一旦無視して、とりあえず一通りやったあとでそのわからなかったところに戻ると、あっさり理解できたりします。英語はある程度適当な方が効率的だったりします。
さて、英語を続けるコツに戻りましょう。
9.4. 報酬を設定する
前出の澤口氏は、「人間はどんなときにやる気を出すのか。それは、報酬への期待を感じたときに尽きる。」「報酬を意識したとき、ドーパミンが分泌される。ドーパミンが分泌されると、モーティベーションも能力も最大限に発揮され、パフォーマンスをあげるには最適な状態となる」と指摘しています。
自分自身への報酬としては、ちょっとした自分への「ご褒美」があります。例えば、あることを達成したときに、普段がまんしていることをやると決めておくことです。
また、「達成感」や「成功体験」も報酬と考えられます。例えば、毎日学習する範囲を細かく決めておいて、毎日小さな「達成感」を感じやすくするとか、学習記録を書くとか、定期的に英語のテストを受けて、勉強をやれば結果が出るという「成功体験」を感じやすくするなどが考えられます。
このような「報酬・ご褒美」によって脳内から快感を誘発するドーパミンが分泌され、人は再びそれを味わおうとして行動を繰り返すようになります。
なお、ドーパミンを利用した英語学習の詳細は「英語の独学を継続するコツはドーパミン!脳科学でやる気を維持」に解説していますのでこちらも是非読んでみてください。
9.5. 人に宣言する
英語を学習していることを他の人に宣言することが続ける力になると主張する行動科学の専門家がいます。一方で、自分の目標を他の人に宣言すると、その目標はかなわなくなると主張する脳科学者もいます。どちらが本当なのでしょうか?
「宣言を肯定する派」の専門家は、周囲に宣言することによって、見られている意識が高まり、望ましい行動に移しやすくなると主張しています。簡単にいうと、言った手前やらざるを得ない状況を作るということでしょう。
一方で、「宣言を否定する派」の脳科学者は、アメリカの起業家であるデレク・シヴァーズが行った心理実験の結果、目標は他人にいうとかないづらくなるということがわかったと主張しています。目標を他人に宣言すると、「目標に近づいた気分」になってしまうと考えられるそうです。実際には、公言するだけでは近づいていないのですが、達成した気分になり、努力を怠ってしまいますことが原因だそうです。逆にいうと、「内に秘めると力に変わる」ということだそうです。
皆さんはどう思われますか?私は「宣言を否定する派」です。続けるための最強の原動力は「イントリンジック・モーティベーション」だと信じているからです。内に秘めると力に変わり、それが「イントリンジック・モーティベーション」を強化することになります。そうなったら他人の目など全く気にならないでしょう。
『英語独学完全マニュアル』
独学で効率的に習得する科学的学習法の全て(全79ページ)
英語は独学が基本です。しかし、「自分の学習方法が正しいかどうか…」不安に思っていませんか?本書は、英語の学習方法についてお悩みの皆さまに、第二言語習得研究と脳科学(神経科学)研究の知見に基づいた真に効率的な英語学習法をご紹介する解説書です。
無料eBookの主な内容
- 単語・文法・発音の効率的な基礎力強化方法
- インプット(読む・聞く)能力向上のための英語脳作りトレーニング法
- アウトプット(話す・書く)能力向上のためのリハーサル・トレーニング法
- 学習計画の立て方と効率性を上げるための学習習慣
そろそろ本気で英語を習得したいとお考えの方におすすめです。また、「英会話スクールに通っているけど思うように上達しない…」「TOEICで高得点を取ったけど話せない…」などでお悩みの皆さまも是非ご一読ください。