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公開日:
2021.01.04
更新日:
2021.01.29

Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル|内容・使い方・効果!

英語文法教材である『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』を徹底的に検証する。英文法の基礎をマスターするための教材である。

2007年に初版が発行された息の長い教材だが、本書は購入する価値はあるのだろうか?信頼に値する教材なのだろうか?本書の購入を検討されている方向けに『Mr.Evine』を丸裸にする。

『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』を含む人気の文法書7種類を徹底検証したコラム「英文法の参考書・問題集|おすすめ7種類の文法書を徹底検証!」も参考にしてほしい。

1. Mr.Evineの中学英文法|おすすめ度 by The English Club

「中学英文法を「5文型」「文法用語」からきっちり学習したい方向け。中学校で配られるプリントのようなものを1日1時間以上30日間続けられるかどうかが鍵。」

良い点

本書は、良くも悪しくも、日本の中学校での英文法教育をそのまま凝縮した文法教材である。中学で学んだ英文法を、そのままの方法で、文法用語などもきっちりと復習したい人向けだ。特に、英語は「5文型」が非常に重要だと思っている方にはおすすめである。

悪い点

本書は、日本の学校英語教育と同様に「5文型」を重視している。それが故に、初心者にとって理解しにくい部分が少なくない。それが冒頭に出てくるので、最初で脱落してしまう方が多いであろう。

本書は「読みやすさ」については全く気を使っていない。どこを開けても、中学校で配られるプリントのように文字だらけである。かつ、分かりにくい説明が少なくない。現実には絶対に使われない例文も多く含まれている。表紙にあるように本書を30日で終わらせるには、1日1時間以上学習しなければならないが、最後までやり遂げるには相当の忍耐力が必要だろう。

音源が付属していないオリジナル版は、語学書としては致命的といっても過言ではない。「音声DLプレゼント付」のバージョンもあるが、そもそも音声を付属することを想定していない作りなので、音声を活用して効率的に学習するようにはできていない。

リーディングとリスニング

2. Mr.Evineの中学英文法|本書の宣伝コピーと内容

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル2

Evine(恵比須大輔)(著)[アルク]¥1,700+税

「Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル」の宣伝コピー(売り文句)の重要な部分をそのまま紹介しよう。本書がおすすめする使い方や学習法、本書の内容も合わせて紹介する。

2.1. 「Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル」の宣伝コピー(本書からの抜粋)

1. 親切丁寧な解説を読んで知識をInput!
2. 書きこみ式の演習問題で学んだことをOutput!
“2ステップ方式” のレッスンで、英語の基礎がメキメキ身に付いて、英会話にも生かされる!

・ 対象レベル:初級から(英検3級/TOEICテスト350程度)

・ このドリルを通して、敬遠されがちな文法用語という便利な道具の利用方法やその価値を学び、「脱・初心者」になるための独学力を磨き上げ、まずは中学英文法をこの1冊で修了し、次のステップへの道を衰えることのないモチベーションでどうぞ切り開いてください。…。

・ …。基本英文法(中学3年間、英検3級相当)は完全に網羅しており、英文法用語をキッチリ理解し記憶に定着させながら、5文型を柱とした英文解釈力をグーンっと伸ばします。

・ … 初心者必須のボキャブラリーが全レッスンを通して合計約1000語、そしてイディオムが約200も、ギュッと収録されています。…。

2.2. 「Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル」の内容

目次:

1. 全学年共通レベル
Lesson 01 英語の語順 SV文型
Lesson 02 英語の語順 SVC文型
Lesson 03 英語の語順 SVO文型
Lesson 04 形容詞と副詞
Lesson 05 英語の語順 SVOO文型
Lesson 06 英語の語順 SVOC文型
Communication Stage 1
2. 中学1年レベル
Lesson 07 主語と動詞
Lesson 08 名詞と代名詞
Lesson 09 否定文と疑問文
Lesson 10 過去形
Lesson 11 冠詞と名詞
Lesson 12 進行形
Communication Stage 2
3. 中学1・2年レベル
Lesson 13 未来の表現
Lesson 14 助動詞
Lesson 15 疑問詞を使った疑問文
Lesson 16 前置詞と名詞
Communication Stage 3
4. 中学2年レベル
Lesson 17 不定詞
Lesson 18 動名詞と不定詞
Lesson 19 接続詞
Lesson 20 比較の表現その1 比較級と最上級
Lesson 21 比較の表現その2 比較のいろいろ
Lesson 22 受け身の表現
Lesson 23 重要表現のいろいろ
Communication Stage 4
5. 中学3年レベル
Lesson 24 現在完了形その1 完了と結果
Lesson 25 現在完了形その2 継続と経験
Lesson 26 現在分詞と過去分詞
Lesson 27 関係代名詞その1 主格と目的格
Lesson 28 関係代名詞その2 所有格
Lesson 29 英文解釈のコツ
Communication Stage 5
全レッスン修了テスト
別冊:Answer Key

2.3. 「Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル」の使い方(本書からの抜粋)

1. Input Stage 通読と精読、そして復習
中学3年間で学ぶ必須英文法を1日1レッスンのペースで解説していきます。まずは通読し、次に辞書を活用しながら精読してください。

2. Output Stage とことん演習
「前回のレッスンの復習問題+その日に学んだメインレッスン演習」の2本立てです。…。演習には多くの語彙が含まれていますが、意味を取ることに意識し過ぎないようにしてください。まずは英語そのものの語順や形などに注目して、英語の感覚で解き進め、自力で答案を作成してから辞書を確認するようにしてください。…。

3. Communication Stage 擬似会話を楽しもう
…。その章で覚えた文法知識を総動員して、単語を並び替えてみましょう。

[基本的な全体の流れ(1日分)]
1. Input Stageを通読 → 精読
2. Output Stageの問題をまずは辞書なしで、英語の感覚だけで解いてみる
3. 答えをチェックする前に、辞書を利用して演習で使われた英文の解釈
4. 自己採点、ポイント、日本語訳などの確認 → レッスンに戻り、間違え箇所をチェック
5. Output Stageの合格点に満たなかったら、Input Stageを再読(復習)して1日を終わりましょう。

3. Mr.Evineの中学英文法|学習効果分析 by The English Club

「Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル」の内容、やり方、効果について検証してみよう。

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル2

Evine(恵比須大輔)(著)[アルク]¥1,700+税

3.1. 日本の中学校での英文法教育を凝縮した1冊

本書は、良くも悪しくも、日本の中学校での英文法教育をそのまま凝縮した文法教材といっていいだろう。

説明方法や問題形式に加えて、5文型を重要視しているところ、文法用語をきちんと教えているところなど、中学校での英文法の授業をそのまま再現している。王道といえば王道だが、日本の学校英語教育の良いところも悪いところもそのまま引き継いでいる。

中学で学んだ英文法を、そのままの方法で、文法用語などもきっちりと復習したい人向けの教材である。

3.2. 「5文型」を重視し過ぎたための弊害

日本の学校英語教育の悪いところの一つとして、「5文型」を重視し過ぎるところがあげられる。日本で出版される文法書のほとんどが、この「5文型」の説明から始まるが、イギリス・アメリカで出版されている文法書のほとんどは「5文型」のことは触れていない。このことは、「5文型」を学ぶことは、英語を効率的に習得する上で必須ではない証拠でもある。

本書は、日本の学校英語教育をそのまま再現しているため、「5文型」を重視するあまり、初心者にとって理解しにくくなっている部分がある。それが本書の冒頭に出てくるので、最初の段階で諦める初心者の方が多いことが予想される。

例えば、下記の2つの例文について、①は「S + V+ C」だが、②は「S + V」であり、①を「S + V」と勘違いする人が多いという記述がある。(p.23)

I am from Kobe.(私は神戸出身です。)
I am in Kobe.(私は神戸にいます。)


本書は中学英文法を最初から学び直したい方向けの教材である。この違いが理解できずに、多くの方がここで挫折したことであろう。英語を使えるようになるために、上記2つの例文の文型上の違いなどは本来どうでもよいことである。

また、p.28 には、「完全自動詞」と「不完全自動詞」を懇切丁寧に説明している。「5文型」を重視しているので説明せざるを得ないことは理解できないこともない。しかし、まだ「be動詞」と「一般動詞」の違いを習う(説明する)前である。上記の「I am from Kobe.」と「I am in Kobe.」の文型上の違いをなんとか乗り越えた方でも、ここで脱落してしまう方が多いことは容易に想像できる。

3.3. 内容的に特筆すべき良いところは無い!

「5文型」の説明のあとの「Lesson 07 主語と動詞」以降の内容についても特筆すべき良いところは見当たらない。中学で習う英文法を、一般的な中学英語の文法書と同じような順序で説明し、よくある問題を解かせる形式である。ただし、下記の例のように、ところどころ「5文型」の重要性を説いていることがやはり気になる。

“英文解釈には欠かせないスキルはたくさんありますが、特に修飾関係をきちんとクリアにし、文型を見抜く力はとても重要です。”

英語を習得するには「5文型」は非常に重要だと思っている方にはおすすめである。

3.4. 日常では絶対に使わない例文が多い!

英語を効率的に習得するには、英文法を学習する際にも、よく使用される例文で学習することが必須であり、当たり前のことである。しかしながら、本書は絶対に使われない例文が数多く含まれている。

例えば、本書で一番最初に出てくる例文が下記である。本書では、この例文について、「このような短い英文もSV型の、立派な英文と言えます。」と説明しているが、現実にはこの英文を使う場面は絶対にない。

I run.

「run」のような一般動詞を現在形で使うのは、「習慣」や「普遍の真実」などを表す場合である。したがって、この例文は「私は習慣的に走っている。」というニュアンスになるのだが、そのニュアンスでも「I run every day.」などの副詞を付けないと全く意味を持たない。また、「私は(これから)走るよ!」という「意思」のニュアンスであれば、「I will run.」と言わなければならない。「I run.」というフレーズを使う場面は現実には皆無だ。(ただし、特殊な例として「What do you usually do on Sunday mornings?」(あなたは通常日曜日の朝に何をしますか?)などと聞かれた場合の答えとして、「I run.」(省略形)はあり得る。)

たとえ、文法を説明するためであっても、現実に使う場面がない例文を使用するのは避けなければならないのは当たり前のことだ。

他にも、下記のように現実に使われる場面が皆無な例文が数多く掲載されている。

I sleep.(p.15)
I give it to you.(p.43)
We show you our garden.(p.61)

上の例文のように、動作を表す一般動詞を現在形で使っている例文(副詞なし)が数多く掲載されているが、このような使い方は現実では絶対にしない。(特殊な場合を除く)

ちなみに、p.19に単語を並び替えて「I come here tonight.」(私は今夜ここに来ます。)という文を作らせる問題があるが、「I come here tonight.」は明らかに文法的に間違っている。「tonight」という副詞とともに「come」という現在形は使えない。

3.5. 本書で30日間学習し続けるには忍耐が必要

本書は「読みやすさ」については全く気を使っていない。B5サイズの本書のどこを開けても文字だらけである(中学校で配られるプリントに似ている)。かつ、多くのレビューで書かれているように、分かりにくい説明が少なくない。加えて、上記で説明したように、冒頭に「5文型」という大きな山があるので、最後までやり遂げるには相当の忍耐力が必要であろう。

本書は、全部で29レッスンある。1日1レッスンを下記の順番で学習し、30日目に巻末の「全レッスン修了テスト」を実施すれば、表紙に書いているように「30日間でできる…」。

1. Input Stageを通読 → 精読
2. Output Stageの問題をまずは辞書なしで、英語の感覚だけで解いてみる
3. 答えをチェックする前に、辞書を利用して演習で使われた英文の解釈
4. 自己採点、ポイント、日本語訳などの確認 → レッスンに戻り、間違え箇所をチェック
5. Output Stageの合格点に満たなかったら、Input Stageを再読(復習)して1日を終わりましょう。

学習者の英語レベルにもよるが、本書で英文法を一から学習し直そうという方であれば、1レッスンを上記の通り行うと1時間以上はかかる。本書をやり遂げるには、毎日1時間以上の学習を30日間続けなければならない。

本書の購入を考えている方は、購入する前に書店で内容を確認することをおすすめする。中身を見て、「やれる!」と思ったらトライしてみてほしい。「どうかな?」と思った方には他にも選択肢はある。

3.6. オリジナル版には音源がついていない!

英語は一つの言語である。言語は音声から始まる。文字言語がない言語は存在するが、音声言語がない言語は存在しない。また、昔は、母語の日本語でも「読み・書き」ができない人がいたが、どんなに貧しくても「話す・聞く」ができない人はいなかった。つまり、音声なしに言語を学習することはあり得ないということだ。

文法学習でも同じことがいえる。読んで理解できても、聞いて理解できなければ、その文法の知識は使いものにならない。その点、音源が付属していない本書(オリジナル版)は、語学書としては致命的といっても過言ではない。

「音声(MP3)DLプレゼント付」のバージョンも発売されているが、Output Stage(問題)の音声だけであり、Input Stage(説明)の例文の音声は含まれていない。加えて、そもそも音声を付属することを想定していない作りなので、音声を活用して効率的に学習するようにはできていない。

「Communication Stage」では、「擬似会話を楽しもう」ということで、単語を並べ替えさせてごく簡単な会話文を作らせるのだが、「会話」であるのもかかわらず、この音源はついていない。。。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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