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公開日:
2020.06.09

【英会話に必要な文法】だけを効率的に習得する方法を徹底解説

「子どもは文法を勉強しなくても言語を習得できるのに、なぜ英文法を勉強しなければならないの?」

それは、子どもの脳と大人の脳の性質が異なるから。大人になってから「効率的」に新しい言語で会話できるようになるには、文法の勉強は必須だ。

しかし、英会話に必要な文法はそれほど難しくはない。「何を」「どれくらい」「どのように」英文法を勉強すればよいのか。そして、効率的に英文法を勉強するにはどうすればよいのか?初心者の方でも容易に理解できる様に、詳しく、そして徹底的に解説する。

1. 英会話の文法|「何を」勉強するのか?

英語のパズル

文法とは、簡単にいうと「単語の並べ方」だ。英語で話すとき、英単語を適当に並べるだけでは自分の言いたいことを「正確に」伝えることはできない。英単語は、英文法というルールに従って並べなければならない。

1.1. 英会話はフレーズを覚えるだけではダメ!

英会話の勉強はフレーズを覚えることだと思っていないだろうか?フレーズを覚えるだけなら、確かに英文法の知識は必要ない。しかし、フレーズを覚えるだけで自分の言いたいことを自由に表現できるだろうか?いや、できない。

英会話は文法ルールで文章作成

自分の言いたいことを自由に表現できるようになるには、単語や熟語、フレーズを覚えて、それらを頭の中で組み合わせて文を作る必要がある。その時に必要なのが文法の知識だ。

文法というルールに沿って文を作らなければ、正確で意味のある英会話はできない。

1.2. 話すときにこそ英文法が必要!

シミュレーションする人

一方で、相手の言うことを聞くときは、文法の重要性は低くなる。なぜなら単語が聞き取れて、それらの意味がわかれば、文法をきちんと理解できなくても大体の内容は想像できるからだ。聞き取れる単語の数が増えてくれば、想像の正確性も向上していく。

つまり、英会話では「話す」ときにこそ英文法の知識が重要なのだ。

2. 英会話の文法|「どれくらい」勉強するのか?

英会話の目標を「自分の言いたいことを自由に表現できること」に設定した場合、必要となる英文法は、中学校で習う範囲で十分である。英会話に必要となる英文法は決して難しくない。

学校の制服

2.1. 英会話の文法は中学英語で十分!

重要なことなので繰り返すが、中学校で習う範囲の英文法を自由に使いこなせるようにすれば、自分の言いたいことを自由に表現できるようになる。決して難しい文法は必要ない。

例えば、中学校では仮定法は習わない。しかし仮定法を知らなくても自分の言いたいことは自由に表現できる。なぜなら、他の簡単な表現方法があるからだ。下の例を見て欲しい。

If I had a lot of money, I would buy a house.
 (もしいっぱいお金を持っていれば、家を買うだろう。)
I can’t buy a house because I don’t have a lot of money.
 (いっぱいお金を持っていないので、家を買えない。)

①は仮定法を使っているが、②のように、仮定法を使わなくても全く同じ内容なことが言えることがわかるだろう。無理して仮定法を使う必要な全くない。このように、多少言い方を変えれば、中学文法でなんでも表現できる。

2.2. 中学文法で話すべき理由!

英会話の文法は中学英語で十分なことを説明したが、もっと言うと、英会話は「中学文法で話すべき」なのだ。

中学文法で話すといっても、中学文法で話せるようになるためには、その文法を「理解できる」だけではなく、「使える」ようにしなければならない。その2つの知識の差は非常に大きい。下記の例を見て欲しい。

I suggest him to read this book.
I suggest he (should) read this book.
 (この本を読むことを彼に勧める。)

①は文法的に間違い。なぜなら、「suggest(提案する)」という動詞は「to 不定詞」をとらないからだ。②が正しい。

「suggest」は中学で習う最重要単語の1つであり、ほとんどの方が意味は「理解できる」と思う。しかし「suggest」を「使える」ようにするには、「to不定詞」はとらないこと。そして、「suggest」のあとにくる「節」には「should」が付くこと、そしてその「should」が省略される場合が多いので、「he read…」と「read」に「s」が付かないことを熟知しておかなければならない。

この「suggest」のように、中学英語でも、それを使えるようにするためには「深く」知っておく必要がある。あらゆることを、このように「深く」知っておくことは不可能である。その「深く」知っておく範囲を最小限に抑えられれば文法学習を効率化できる。その目安となるのが中学文法だ。

2.3. 使える文法と理解できる文法を分けて効率化!

英会話のための英文法を効率的に習得したいのであれば、「使える文法」と「理解できる文法」とを分けて考えること、そして、まずは「使える文法」を身に付けることである。

英会話では、「話す」ときに文法がより重要になると説明した。しかし、相手の言っていることを正確に理解するには、やはり文法の知識が必要となってくる。例えば上記で説明した仮定法は、ネイティブであれば普通の会話でよく使う。従って、こちらが仮定法を理解していなければ、そのネイティブの意図していることを正確には理解できない。

「結局、仮定法みたいな難しい文法を勉強しなければならないのか…」と思った方も多いと思う。しかし、「使える文法」と「理解できる文法」とを分けることで文法学習を効率化できる。

英文法の理解できる範囲と使える範囲

日本人の大きな目標は、中学文法を使えるようにすることで、「自分の言いたいことを自由に表現できるようにすること」だ。その目標が達成できた時点で、かなりのレベルの意思疎通が可能になる。その大きな目標を達成してから、徐々に「理解できる英文法」の範囲を広げていき、相手の言っていることを正確に理解できるようにしていけばよい。

3. 英会話の文法|「どの様に」勉強するのか?

使い方

英会話のための英文法を効率的に習得するためのコツを紹介する。「体系的に学習すること」「音で学習すること」「英語の語順に慣れること」の3つだ。

3.1. 英会話の文法は「体系的」に学習すること!

積み木

英会話のための文法は、「超」基礎から体系的に学習していって欲しい。遠回りのようでそれが一番の近道である。

英語は、数学のような「勉強」ではない。繰り返すことで体に染み込ませる「学習」である。しかし、唯一「勉強」の要素が強いのが英文法だ。英文法は、知識を土台から徐々に積み上げていく必要がある。土台がしっかりしていないと、その上に知識が積み上がっていかない。

例えば「be動詞」と「一般動詞」の平叙文・否定文・疑問文の作り方などの「超」基本から、「体系的」にブラッシュアップしていって欲しい。

3.2. 英会話の文法は「音」で学習すること!

英会話の文法は「音」で学習することが必須だ。英会話は「音 = 声」だけで意思疎通しなければならない。したがって、英文法も「音」で理解できる必要があるからだ。そして、「音」で学習した方が、「目」だけで学習するより効率的でもある。

英語の文字を読めば理解できるが、聞いただけだと理解できない日本人は多い。それは、日本の学校教育が、英語の「音」の学習を完全に無視してきたからだ。日本人が英語でコミュニケーションできない元凶といっていい。英会話を習得したいのであれば、英文法のみならず、全て「音」で学習して欲しい。

目の記憶と耳の記憶

また、最近の脳科学(神経科学)研究により、人間は「目」の記憶よりも「耳」の記憶の方が良いことが知られている。つまり、「目」で読んで勉強するより、「耳」で聞いて勉強した方が効率的に学習できるということだ。

3.3. 英会話の文法は「語順」に慣れること!

英語を聞いて理解できるようになるには、英語の語順に慣れなければならない。英語を英語の順番で前から理解できない限り、スムースな英会話はできっこない。

英語の文字を読めば理解できるが、聞いただけでは理解できない理由の一つに「語順」がある。下の例を見て欲しい。

戻り訳しの例

 

英語と日本語の語順は全く異なるため、中学・高校では上記のように英語を後ろから「戻り訳し」ながら、英語を「解読」する方法を習ってきた。しかし、このような「戻り訳しで英語を解読」する方法では、絶対に英会話は上達しない。なぜなら、聞いた英語はどんどん消えていくので、「戻り訳す」ことができないからだ。

英文法の基本を理解しつつ、かつ、それを語順通りに前から理解できるようにし、かつ、自分でも使えるようにしていくのだ。

4. 英会話の文法|おすすめ「トレーニング法」

腹筋する男性

The English Clubが提唱している英文法のトレーニング方法を紹介する。まずは「理解」し、それを「記憶」し、そして前から理解できるようにしつつ、最後に無意識的に「使える」ようにする。

効果はThe English Clubで実証済みだ。下記で紹介するおすすめ教材を使用して是非チャレンジして欲しい。

4.1. 英会話の文法学習用「自動化トレーニング」7選

英会話の文法学習用の「自動化トレーニング」は下記の通り7種類ある。「目」「耳」「口」「手」を使って学習の効率性を最大限に上げていく。

英会話自動化トレーニング7選

それぞれ単独で行っても効果はあるが、下記のフロー(流れ)で行うと、より効果が高くなる。

英語文法自動化トレーニング

それぞれのやり方を簡単に説明する。詳細なやり方や効果については「英文法勉強法|基礎から効率的に覚える科学的トレーニング8選!」を参照して欲しい。

② 音読(Reading aloud)

最初に、学習する文法項目が含まれた例文を大きな声を出しながら読んでみる。必ず意味を理解しながら読むこと。前から理解することを意識する。文法項目が理解できない場合は解説を読んで確認すること。その後、再度何回か音読する。

① スラッシュ・リーディング(Slash reading)

英文を前から、意味のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れながら読んでいく。後ろから戻り訳す癖が抜けない方向け。最初は、かたまり毎に日本語に訳していくとやりやすい。

③ リピーディング(Repeating)

例文を目で追いながら音声を聴き、一旦音声を止めて音読する。必ず意味を意識しながら行うこと。英語を英語のまま理解できるようする基本のトレーニング。

④ ルックアップ&セイ(Look-up & say)

英文を目で追いながら、例文の音声を聴き、その後英文から目を離し暗唱する。意味を意識することを忘れずに。英文から目を離すことで文法項目の理解が深まる。頭の中で文章を作る能力を向上させ、スピーキング力の向上にもつながる。

⑤ リピーディング(Repeating)

再度リピートしてみる。今後は英文を見ないでトライしよう。音声を一文聴き、そのあとすぐに暗唱してみる。ルックアップ&セイの効果を更に向上させることが目的。慣れてきたら発音を意識して何度か繰り返すこと!

⑥ 書き写し(Transcribing)

例文を黙読し、一文を一気に書き写してみる。途中で英文をチラチラ見ないように。「目」「耳」「口」に加え「手」も使うことにより、脳をあらゆる方向から刺激して脳への定着を促そう。

⑦ 暗唱(Reciting)

英文を見ずに、音声も聴かずに、例文を大きな声を出して暗唱する。意味を意識しながら、そして発音を意識しながら何度も繰り返すこと。例文に含まれている文法項目を自分で使うことを強く意識しながら行なうこと。

⑧ 作文(Composing)

今までトレーニングしてきた文法項目を使って、自分で自由に作文してみる。例文の単語を変えてみることから始めてもいい。最初は書きながら作文し、それを何度も暗唱してみよう。慣れてきたら頭の中で作文してみる。

4.2. The English Clubの「自動化トレーニング」全22選

英語自動化トレーニング法

The English Clubが推奨する「自動化トレーニング」は、上図の通り全部で22種類ある。単語学習向けや発音矯正向け、スピーキング力強化向けなど、それぞれ効果が異なる。やり方や効果の詳細は「英語トレーニング|4技能を独学で習得する科学的自主トレ22選!」を参照して欲しい。

5. 英会話の文法|おすすめ「教材」

中学文法を体系的に理解し、使えるようにしていくための初級者向け英文法教材を2冊紹介する。この2冊を順番に仕上げて欲しい。これらの教材を使用して、上記で紹介した自動化トレーニングを是非実践して欲しい。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。[学研]¥2,300+税
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学レベルの超基本からもう一度ブラッシュアップできる。音声も付属。この超基本を固めなければ先には行けない。「目」で読み「耳」で聞き「口」で発音し「手」で問題を解こう。全て、理解できるだけではなく、使えるようにしていこう。

Essential Grammar in Use 4th Edition[Cambridge University Press]¥4,000程度
Essential Grammar in Use

話すための文法書。このシリーズはレベルと言語で7種類あるため、どのレベルの方でも最適なものが選べる。仕事で英語が必要な全ての方におすすめだ。eBookで音声が聞けるが使いにくいのが残念。

6. 英会話の文法|ちょっと「雑学」

電球

「なぜ子どもは文法を学習しなくても良いのか?」と「なぜ英語ができる人ほどシンプルな英語を使うのか?」を考えると、英会話の文法の効率的な学習方法が見えてくる。説明しよう。

6.1. なぜ子どもは文法を学習しなくても良いのか?

脳

子どもが文法を学習しなくても言語を習得できる理由を科学的な観点から説明しよう。

脳科学(神経科学)研究によると、子供と大人の脳の性質が異なることがその理由である。第二言語習得研究では、大人が子どものまねをして英文法を勉強せずに英語を習得しようすることは非常に非効率であると言われている。

子どもの頃は丸暗記の能力が非常に高い。したがって、例えば「九九」を幼い頃に習わせるとは非常に理にかなっている。なぜなら、大人になってから「九九」のような意味のない数字を丸暗記することは非常に難しいからだ。言語も同じで、文法のようなルールも子どもの頃は簡単に丸暗記できてしまう。

しかし、その丸暗記の能力は年々衰えていく。一方で、年とともに物事をよく理解してその理屈を覚える能力が高くなる。つまり、大人は文法を勉強する必要があり、その能力も高いということだ。

ちなみに、第二言語習得研究(Second Language Acquisition Research)とは、第二言語(≒外国語)を習得するメカニズムやプロセスの研究、もしくはその研究分野のことである。

6.2. 英語ができる人ほどシンプルな英語を使う!

雄弁な人

英語で話すときは、なるべくシンプルな英語で表現することを心掛けよう。実は、英語ができる人ほど、シンプルな英語を使うということを知っているだろうか。

彼らは自分の言いたいことを正確に表現しようとする。正確に表現するために、自分が熟知した単語や文法しか使わない。なぜなら、理解があいまいな単語や文法を使うと、自分の意図したことと違ったニュアンスで相手に伝わってしまうリスクがあるからだ。いくら英語が得意な方でも、熟知している英語の範囲はある程度限られている。英語ができる人は、その限られた範囲の中で自分の言いたいことを自由に表現しているのだ。

7. 英会話の文法|まとめ

祝福
  • 文法とは「単語の並べ方」。英単語を適当に並べるだけでは自分の言いたいことを「正確に」伝えることはできない。英文法というルールに従って並べなければならない。
  • 英会話の目標を「自分の言いたいことを自由に表現できること」に設定した場合、必要となる英文法は中学校で習う範囲で十分。
  • 英会話のための英文法を効率的に習得するためのコツは「体系的に学習すること」「音で学習すること」「英語の語順に慣れること」の3つ。
  • The English Clubが提唱している英文法のトレーニング方法の目的は、まず「理解」し、それを「記憶」し、そして最後に無意識的に「使える」ようにすること。「おすすめ教材」で是非実践して欲しい。
  • 「なぜ子どもは文法を学習しなくても良いのか?」と「なぜ英語ができる人ほどシンプルな英語を使うのか?」を考えると、英会話の文法の学習方法が見えてくる。
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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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