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公開日:
2021.10.21
更新日:
2022.12.19

英会話教室・スクールの効果|※第二言語習得研究からの警鐘!

英会話教室・スクールに長年通っていても、いつまでたっても英語が話せるようにならない人はたくさんいます。このコラムの目的は、その理由を第二言語習得研究と脳科学(神経科学)の知見から明らかにすること、そして、科学的知見から話せるようになるための方法を提示することです。

なお、「第二言語習得研究」(Second Language Acquisition Research)とは、第二言語(≒外国語)を習得するメカニズムやプロセスの研究、もしくはその研究分野のことです。第二言語習得論ともいいます。

1. 英会話教室・スクールの欠点①|話せるようにはならない! Part 1

英会話スクールだけでは話せるようにはならない①

話すことが目的なのに「話せるようにはならない」とはどういうこと?

実は、話せるようになるためには、話すだけではダメなのです。話す前に、まずは読んだり聞いたりして、英語を頭に「インプット」する必要があります。空っぽの箱の中からは何も出すことはできません。

「第二言語習得研究」の知見

米ピッツバーグ大学言語学科教授の白井恭弘氏は、「インプットの量が不足しているのが、大多数の英語学習者の共通の問題です。理解可能なインプット(comprehensible input)をどれだけ確保できるか、これが英語習得の必要条件なのです。」と指摘しています。英会話スクールでは、ネイティブ講師の英語を聞いていると反論されるかもしれませんが、その程度のインプットでは全く足りないのです。

2. 英会話教室・スクールの欠点②|話せるようにはならない! Part 2

英会話スクールだけでは話せるようにはならない②

英語を話す機会を増やすだけではダメなの?

話せるようになるためには、実際に話す機会を確保するだけではなく、言うことを頭の中で徹底的に「考える」トレーニングをすることが不可欠です。人間は、頭で考える以上のことを口に出すことはできません。英語で話せるようになりたければ、英語で考えるようにすることです。言うことを考えるというのは、英語で考えることにつながります。

「第二言語習得研究」と「脳科学研究」の知見

白井教授は、「話す前に言うことを考える」ことを「リハーサル」と表現し、その「効果は絶大」と指摘しています。子どもの場合は、母語(日本人であれば日本語)を話し出す前に「サイレント・ピリオド」(沈黙期)という期間があり、その間に子供はリハーサルしていると言われています。脳科学者の茂木健一郎氏は、第二言語の習得においても、「サイレント・ピリオドで潜在的に進行している変化の方が、(実際に話すことによる変化より)習得の準備という意味においては実質的である。」と指摘しています。

3. 英会話教室・スクールの欠点③|変な英語が身についてしまう!

英会話スクールだけでは変な英語が身についてしまう

「変な英語が身につく」とはどういうこと?

十分なインプットがない状態で、英会話スクールで講師にうながされて英語を話すと、単語も文法もめちゃくちゃな英文を作り出します。その後に講師に修正してもらっても、自分で苦労して生み出した、そのめちゃくちゃな「変な英語」が、強烈な印象を持って記憶に定着してしまい、同じ間違いを何度も繰り返すようになるのです。

「第二言語習得研究」の知見

米ミシガン大学言語学科名誉教授のラリー・セリンカー(Larry Selinker)が、この現象を「化石化」(fossilization)と名付けました。前出の白井氏は、「化石化」を避けるためには、「すでに学んだ表現だけでコミュニケーションができるような活動を考えたり、インプットとアウトプットに費やす学習活動の配分を、アウトプットが多くなりすぎないように考慮するなど、教える側の工夫が必要」と指摘しています。

4. 英会話教室・スクールの欠点④|言いたいことを言えるようにはならない!

英会話スクールだけでは自分の言いたいことを言えるようにはならない

よく使う定型表現を覚えるだけではダメなの?

英会話スクールでのビジネス英語の教え方は、ミーティングやプレゼン、電話などのシチュエーション別に、よく使用される表現を、ロールプレイを通して暗記させる方法がメインです。しかし、いくつの定型表現を覚えれば自分の言いたいことを自由に表現できるのでしょうか?1,000?10,000? そもそも10,000の定型表現を覚えることは不可能です。たとえ覚えられたとしても、自分の言いたいことを自由には表現できません。

日本人の目標の英語力は、自分の言いたいこと自由に表現できる英語力です。よく使用される定型表現や言い回しを覚えることも大切ですが、それだけでは目標の英語力は獲得できません。言語の基本の3要素である、「単語」「文法」「発音」を組み合わせて無限の文章を作れるようにする必要があります。

「第二言語習得研究」と「脳科学研究」の知見

単語・文法・発音を組み合わせて無限の文章を作れるようにするという考え方は、第二言語習得研究での「自動化モデル」という考え方をベースとしています。それら3つの知識を無意識的・自動的に使えるようにしていくことを目標とする学習法です。日本人は、受験勉強のおかげで単語と文法の知識は比較的ありますが話せません。その理由の一つは、この「自動化」ができていないからなのです。ちなみに脳科学では、「自動化」のことを「意味記憶もしくはエピソード記憶化の手続き記憶化」と表現します。

5. 英語で話すために必要なこと①|十分な「インプット」の量を確保する

英語を口から出せるようにするためには、まずは英語を頭に入れなければなりません。「頭に入れる量」と「口から出せる量」は、ある程度の比例関係が成り立つといってよいでしょう。

インプットとアウトプット

5.1. 「単語」「文法」「発音」の知識をインプット

言語の3つの基本要素である「単語」「文法」「発音」の知識を頭に入れます。

英語を話せるようになるためには、「単語」を覚えて、その並べ方(「文法」)と「発音」の方法を覚え、そして使えるようにすることです。それ以上でもそれ以下でもありません。最終的な目標は、「単語」「文法」「発音」を組み合わせて無限の文章を作れるようになることです(第二言語習得研究での「自動化モデル」の考え方)。

「単語」「文法」「発音」のそれぞれの効率的な学習方法の詳細については、下記のコラムを参考にしてください。

「単語」:「英単語の覚え方|科学的勉強法で暗記を効率化!自動化トレ8選

「文法」:「英文法勉強法|基礎から効率的に覚える科学的トレーニング8選!

「発音」:「英語の発音|初心者向け科学的見地からの6つのコツと練習方法!

5.2. 「音声」と「文字」の「文章」をインプット

「単語」「文法」「発音」の基礎知識が頭に入ったら、今度はそれら3つで構成された文章を頭に入れます。

どのような英語の文章をインプットすれば、より効率的なのでしょうか?第二言語習得研究が専門の東北学院大学の村野井仁教授は以下の4つの条件を挙げています。

「理解可能性」

第二言語習得研究では、「i+1」のレベルの英語を大量かつ継続的にインプットすることが必要だといわれています。「i+1」の「i」とは、現在の自分の英語力のこと、そして「+1」とはそれよりも若干難しいものという意味を表しています。

もっと具体的にいうと、意味が理解できない単語が全体の2〜3%、多くても5%未満のレベルの英語の文章がよいとされています。

「関連性」

興味や関心がある内容の英語をインプットすることがよいといわれています。人間の脳は非常に合理的なので、興味や関心があることは、ないことに比べて記憶しやすいという性質を持っています。

早稲田大学名誉教授のJames M. Vardamanによると、面白いと思って読んだものは、可もなく不可もなくというものに比べて、内容の定着率が1.15倍も高くなるそうです。興味がないことは頭に残らないのは当たり前といえば当たり前のことです。

「真正性」

単語・文法や表現方法、発音やスピードなど、現実に即した自然な英語をインプットすべきです。

中学や高校で習った表現の中には、かなり古い表現で、現在はあまり使用されないというものもあります。また、日本の出版社から出ている音声CDで繰り返しトレーニングしたけれど、実際の英語はもっと速くて太刀打ちできなかったということもよくあります。

上記の「理解可能性」とも関連しますが、徐々にレベルを上げ、最終的にはネイティブが実際に使っている自然な英語をインプットすることを目標にしましょう。

「音声と文字」

「音声言語」と「文字言語」の両方の英語をインプットしなければなりません。

日本人は「文字」に頼りがちですが、言語は「音声言語」から「文字言語」へと進化しました。世界には、「文字言語」が存在しない言語はありますが、「音声言語」が存在しない言語はありません。「音声」が言語の基本なのです。

また、脳科学研究では、人間は進化の過程で目より耳を多く活用してきたので、耳からの情報の方が目からの情報よりも記憶に残りやすいといわれています。「音声」と「文字」の両方をバランスよくインプットしましょう。

6. 英語で話すために必要なこと②|「リハーサル」トレーニングを取り入れる

リハーサル

米ピッツバーグ大学言語学科教授の白井恭弘氏が「リハーサル」の「効果は絶大」と指摘していることは既に紹介しました。その「リハーサル」について解説します。

6.1.「リハーサル」とは?

「リハーサル」とは、英語を実際に口に出して話すのではなく、何を話すかを前もって考え、その英文を頭の中で作ることです。

どういう単語を使えばよいのか、そしてそれらの単語をどのように並べたらよいのか、単語の使い方や文法が間違っていないかを意識しながら、正確な文章を頭の中で作るトレーニングです。あせる必要はありません。じっくりと考えることが重要です。

頭の中だけで英語の文章を作ることが難しい場合は、必要であれば、辞書や文法書を見ながら紙に書いてもよいでしょう。しかし、慣れてきたら頭の中だけで文章を作る練習にシフトしていきましょう。

6.2. 「英会話教室・スクールで」と「リハーサル」との違い

上記で説明したように、「リハーサル」では十分な時間をとって正確な文章を作ることに意識を集中します。一方で、「英会話教室・スクール」では、とっさに反応しなければなりません。なぜなら、不自然に間が空いてしますことは避けなければならないからです。特に英語のネイティブは「間」を嫌います。つまり、正確さよりも、スピードに意識がいってしまいます。

「リハーサル」では、最初は正確な文章を作るのに時間がかかります。しかし、トレーニングを続けていると徐々にスピードが速くなってきます。一方で「英会話教室・スクール」では、じっくりと考える時間がないため、単語も文法もめちゃくちゃな英語が出てきます。

ここで重要なことは、自分で考えたことは、人に言われたことよりも、記憶に定着しやすいという脳の性質です。「リハーサル」では、自分でじっくりと考えた正確な英文が記憶に定着します。

一方で、「英会話教室・スクール」では、単語も文法もめちゃくちゃな英語が記憶に定着してしまいます(講師に間違いを訂正されても、人に言われたことは定着しにくい)。記憶に定着した「間違い」は何度も繰り返すことになりがちです。そうすると、さらに強固に頭に定着してしまします。第二言語習得研究ではこの現象を「化石化」と言います。

6.3.「リハーサル」を行う際の注意点

「リハーサル」を行う際は、なるべくシンプルで正確な英文を作ることを意識してください。

我々日本人が英語を話す際の目標は、中学英語を正確に使いこなせるようになることです。中学で習う単語と文法を自由自在に使えるようになれば、自分の言いたいことは自由に言えます。しかし、中学英語といってもあなどってはいけません。理解できるだけの知識のレベルと、使えるようにするための知識のレベルとの間には大きな差があります。

例えば、「suggest」(提案する)は中学で習う単語です。ビジネスの場ではよく使用される単語なので、英語を学習している方であればほとんどの方が知っている単語でしょう。しかし、正確な使い方を知っている方は決して多くはありません。

「私は彼にこの本を読むことを提案する。」を英語にしてみてください。多くの方は下記の英文を作ったのではないでしょうか。実際、TOEIC高得点の方ですらこの英文を作ってしまいます。


I suggest him to read this book.


しかし、この英文は間違いです。正解は下記の英文です。


I suggest he read this book.


中学で習う「suggest」という超基本的な単語でも、正確に使いこなせるようになるためには下記のような深い知識が必要となるのです。

  • 「suggest」は「to不定詞」はとらない
  • 「suggest」の後は通常「節」(that節)がくる
  •  その「節」の動詞の前に「should」を入れる
  • 「that」と「should」は省略される場合がある
  • 「suggest」は「to不定詞」はとらないが「動名詞」はとる

英語を使いこなせるようになるためには(特にビジネスにおいて)、1年に1回も出会わないような難しい単語を(TOEIC攻略のためだけに)覚えるよりも、中学で習う単語を自由自在に、かつ正確に使えるようにすることの方が圧倒的に重要なのです。

7. 英語で話すために必要なこと③|「化石化」を回避するために工夫する

化石

「化石化」とは、間違った英語が頭に定着してしまい、その間違いを繰り返すことによって更に強固に記憶に定着してしまう現象です。第二言語習得研究で使用されている用語です。

7.1.「化石化」が起こりやすい場面

上記では、「英会話教室・スクール」ではこの「化石化」という現象が起こりやすいことを説明しましたが、「英会話教室・スクール」だけで起こるわけではありません。「英会話教室・スクール」に通っていなくても、英語学習者は常にこの「化石化」には注意する必要があります。

例えば、あなたがビジネスの場面で英語を話す機会があるとします。「リハーサル」で言いたいことを前もって準備したとしても、それ以外のことで言い方を間違ったり、うまく表現できなかったりすること必ず出てきます。

そのような「間違い」や「うまく表現できなかったこと」も「化石化」する危険性があります。つまり、次に同じようなことを言おうとした場合、また同じ間違いをしたり、またうまく表現できなかったりして、それを繰り返すことにより強固に定着してしまうことになるのです。

7.2.「化石化」を避けるための「ポスト・リハーサル」

正確な英語を流暢に話せるようになるためには、この「化石化」は絶対に避けなければなりません。「化石化」を避けるには「ポスト・リハーサル」が有効です。

「リハーサル」とは、既に説明したように、何を話すかを前もって考え、その英文を頭の中で正確に作ることです。これは、「前もって」リハーサルすることなので「プレ・リハーサル」ともいいます。(なお、「プレ」(pre-)とは「前もって」を意味する英単語の語源(接頭辞))

一方で、何かを「話したあとで」、間違ったりうまく表現できなかったりしたことを再度考えることを「ポスト・リハーサル」といいます。(なお、「ポスト」(post-)とは「後で」を意味する英単語の語源(接頭辞))

間違ったりうまく表現できなかったりしたことは、なるべくその直後に、どう言えばよかったのかを時間をかけてじっくりと考えてください。そして、次に同じようなことを言うときには完璧に言えるようにしておいてください。

7.3.「ポスト・リハーサル」の効果

この「ポスト・リハーサル」には、化石化を防ぐだけではなく、次の2つの効果も期待できます。

  • ポスト・リハーサルを繰り返し行うことにより、自分が得意とする言い回しが徐々に頭に積み上がっていきます。それによって流暢さが向上します。
  • 頭の中で正確な文章を作るスピードが速くなっていきます。それによって更に流暢さが向上することになります。

「プレ・リハーサル」同様、「ポスト・リハーサル」も最初は紙に書いて文章を作ってもよいですが、上の2つ目の効果を得るためには、頭の中だけで考えることが重要になってきます。

「プレ・リハーサル」は既に無意識的に行なっている方も多いでしょう。しかし「ポスト・リハーサル」の方がより重要ですので、是非あなたの英語学習に組み入れてみてください。

8. 英語で話すために必要なこと④|単語・文法・発音の知識を「自動化」する

自動化

自分の言いたいことを自由に話せるようになるためには、言語の基本要素である「単語」「文法」「発音」の3つを組み合わせて無限の文章を正確に作れるようにすることがメインの英語学習です。

8.1.「定型表現を覚えること」vs.「文章を作れるようにすること」

確かに、よく使用される表現や言い回し、フレーズ(「定型表現」)を覚えることも重要です。なぜなら、日常会話では三分の一程度、ビジネス英語ではそれ以上を定型表現が占めるという研究結果があるからです。

加えて、それらを使えるようにすれば、ネイティブにとって自然な英語で話せるようにもなります。つまり、単語と文法は正しくても、ネイティブにとって不自然な英文はいくらでも作れますが、そのリスクを避けることができます。

しかしながら、「単語」「文法」「発音」を組み合わせて文章が作れない状態で、定型表現だけを覚えたとしても全く応用が利きません。自分の言いたいことを自由に話せるようになることは絶対に不可能です。

8.2. 自由自在に文章を作れるようにする方法

英語学習は「単語」「文法」「発音」の知識を習得することから始まります。しかしながら、知識を習得しただけでは不十分です。それらの知識を「無意識的」に「自動的」に使えるようにする必要があります。そのことを第二言語習得研究では「自動化」といいます。

脳科学では、「自動化」のことを「意味記憶もしくはエピソード記憶化の手続き記憶化」と表現しますが、そのためには、人間の脳は「繰り返し」を要求するといいます。例えば、自転車に乗れるようになるためには「繰り返し」練習する必要がありますが、英語学習も全く同じことがいえます。

8.3.「自動化トレーニング」のススメ

英語学習は繰り返しが重要ですが、何を繰り返せばよいのでしょうか?The English Clubは「自動化トレーニング」を繰り返し行うことを提唱しています。

英語自動化トレーニング法

「自動化トレーニング」は上図のように全部で22種類あります。それぞれ効果が異なるので、目的によって行うトレーニングは異なります。また、それぞれ単独で行なっても効果はありますが、特定の複数のトレーニングを連続して行うことにより、より効果を高めることができます。

「単語」の「自動化トレーニング」

「単語」の知識を「自動化」する上で一番重要なことは、「英単語」を「英単語」のまま理解できるようにすることです。つまり、「cat」は「ねこ」と日本語に訳して理解するのではなく、「cat」は「cat」のまま理解するということです。そのための「自動化トレーニング」の流れは以下になります。

単語力増強トレーニングフロー

次に重要なことは、その単語を「理解できる」だけではなく、「使える」ようにするということです。そのための「自動化トレーニング」は、「ディクトグロス」や「リハーサル」、「リフレーズ」などがあります。

なお、トレーニング方法の詳細については、「英単語の覚え方|科学的勉強法で暗記を効率化!自動化トレ8選」を参考にしてください。

「文法」の「自動化トレーニング」

「文法」の知識を「自動化」する上で一番重要なことは、英文を英語の順番で前から理解できるようにすることです。日本語と英語の語順は真逆といっていいほど異なります。文の構造を理解できたとしても、その構造を理解するために、後ろから戻りながら理解するのではなく、文章を前から理解できるようにしなければなりません。そのための「自動化トレーニング」の流れは以下になります。

英語文法自動化トレーニング

次に重要なことは、その文法を「理解できる」だけではなく、「使える」ようにするということです。そのための「自動化トレーニング」は、単語と同じ「ディクトグロス」や「リハーサル」、「リフレーズ」などになります。

なお、トレーニング方法の詳細については、「英文法勉強法|基礎から効率的に覚える科学的トレーニング8選!」を参考にしてください。

「発音」の「自動化トレーニング」

「文法」の知識を「自動化」する上で一番重要なことは、英語のリズムを身につけることです。英語は基本的に、話者が重要だと思う単語は「強く・ゆっくり」発音し、重要ではない単語は「弱く・速く」発音します。それにより、英語独特のリズムが生まれますが、このリズムを理解し、無意識的に使えるようにすることで、スピーキング力とリスニング力を向上させます。

英語のリズムを体得するためには、英単語のアクセントの位置を正確におさえておかなければなりません。また、「弱く・速く」発音するところは「音声変化」(音のつながりなど)が発生しやすくなります。英語の発音は「リズム」から克服するとスムースに体得できるでしょう。そのための「自動化トレーニング」の流れは以下になります。

発音トレーニング フロー

次に重要なことは、日本語にはない英語の「母音」と「子音」を無意識的に発音できるように口の動かし方を「自動化」することです。

「口の動かし方を自動化する」というのは、スポーツと一緒で「運動系」の能力が必要になります。体の動かし方を矯正するには、その動きを意識して何度も繰り返すしかありません。繰り返すことにより無意識的にできるようになっていきます。日本語にはない英語の「母音」と「子音の」は、唇・舌・喉・顎・肺・横隔膜の動かし方を意識して繰り返し練習してください。

なお、トレーニング方法の詳細については、「英語の発音|初心者向け科学的見地からの6つのコツと練習方法!」を参考にしてください。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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