英語のメールで、最後の結びに「よろしくお願いします。」と入れたいですよね。でも何て入れたらいいのか迷ったとき、このコラムを参考にしてください。
英語には「よろしくお願いします。」という表現はありません。したがって、英語では状況に応じて別の表現を使う必要があります。このコラムでは、20種類のメールで使える「よろしくお願いします。」に相当する英語表現を紹介していますが、あなたが表現したいことに一番近いものを選んで使ってください。
日本語と英語は「直訳」では通用しない場合があることを、この「よろしくお願いします。」で理解できると思います。
目次
1. 英語のメールで「(それでは、)よろしくお願いいたします。」
メールの最後に書く、最も一般的の「(それでは、)よろしくお願いいたします。」は、英語では「連絡をお待ちしています。」と表現しよう。
“I am looking forward to hearing from you.”
“Hope to hear from you soon.”
(連絡をお待ちしています。)
Point❶:何かをお願いしたときなど、先方からの連絡を期待しているときに使えるフレーズ。
Point❷:一つ目の例文はビジネス上の取引先にも使える丁寧な表現。二つ目は会社の同僚や知り合いに使えるカジュアルな表現。
もしくは、「ご協力ありがとうございます。」と表現することもできます。
“We would appreciate your kind cooperation.”
“Thank you for your cooperation.”
(ご協力ありがとうございます。)
Point❶:何かで協力してもらったり、これから協力してもらう場合に使えるフレーズ。
Point❷:一つ目の例文はビジネス上の取引先にも使える丁寧な表現。二つ目は若干カジュアルな表現。
もしくは、「前もってご協力にお礼申し上げておきます。」と表現することもできます。
“Thank you in advance for your cooperation.”
(前もってご協力にお礼申し上げておきます。)
Point❶:相手に何か協力をお願いした場合に、前もってお礼を伝えるフレーズ。
Point❷:相手がまず間違いなく協力してくれると思われる場合に使えるフレーズ。協力してくれる可能性が低い場合に使うと、押し付けがましくなるので注意。
2. 英語のメールで「ご確認のほどよろしくお願いいたします。」
メールの最後に、「ご確認のほどよろしくお願いいたします。」と書きたい場合は、英語では「ご注意いただきありがとうございます。」と表現しよう。
“We would appreciate your kind attention (to this matter).”
“Thank you for your attention (to this matter).”
(ご注意いただきありがとうございます。)
Point❶:相手に注意してほしいことを伝える場合、もしくは何かお願いするメールの最後に使えるフレーズ。
Point❷:最後の “to this matter”「この件について」は省略可能。
Point❸:一つ目の例文は丁寧な表現。二つ目は若干カジュアルな表現。
もしくは、「ご検討ありがとうございます。」と表現することもできます。
“We would appreciate your kind consideration.”
“Thank you for your consideration.”
(ご検討ありがとうございます。)
Point❶:相手に何か検討してもらうことがある場合に、メールの最後で使えるフレーズ。
Point❸:一つ目の例文は丁寧な表現。二つ目は若干カジュアルな表現。
3. 英語のメールで「ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
メールの最後に「ご理解のほどよろしくお願いいたします。」と書きたい場合は、英語では「ご理解ありがとうございます。」と表現しよう。
“I would appreciate your kind understanding.”
“Thank you for your understanding.”
「ご理解ありがとうございます。」
Point❶:相手に何か良くないことなどを伝える場合に、メールの最後で使えるフレーズ。
Point❸:一つ目の例文は丁寧な表現。二つ目は若干カジュアルな表現。
4. 英語のメールで「今後とも/引き続きよろしくお願いいたします。」
メールの最後に「今後ともよろしくお願いします。」や「引き続きよろしくお願いします。」と書きたい場合は、英語では「いつもご協力/ご支援ありがとうございます。」と表現しよう。
“I would appreciate your continuous cooperation.”
「いつもご協力ありがとうございます。」
“I would appreciate your continuous support.”
「いつもご支援ありがとうございます。」
Point❶:一つ目は、協力関係のある人/会社へのメールの最後に使えるフレーズ。二つ目は、サポート(支援)してくれる人/会社へのメールの最後に使えるフレーズ。
Point❷:一つ目は、ビジネス上の対等は関係にある取引先にも使うことができるが、二つ目は支援してくれる取引先にしか使えない。(対等な取引先に使うと失礼になることもあるので注意。)
もしくは、ビジネス上の対等は関係にある取引先には「また一緒にお仕事できることを楽しみにしています。」と表現することもできます。
“We are looking forward to doing business with you again.”
「また一緒にお仕事できることを楽しみにしています。」
もしくは、ビジネス以外の場合は「またお会いできることを楽しみにしています。」と表現することもできます。
“I am looking forward to seeing you again.”
「またお会いできることを楽しみにしています。」
5. 英語のメールで「また機会があればよろしくお願いいたします。」
メールの最後に「また機会があればよろしくお願いします。」と書きたい場合は、英語では「またお会いできることを楽しみにしています。」、「またの機会を楽しみにしています。」もしくはビジネスでは、「また一緒にお仕事できることを楽しみにしています。」と表現しよう。
“I am looking forward to seeing you again.”
「またお会いできることを楽しみにしています。」
“I am looking forward to it again.”
「またの機会を楽しみにしています。」
“I am looking forward to doing business with you again.”
「また一緒にお仕事できることを楽しみにしています。」
Point❶:二つ目の “it” は、いろんなこと/ものを指せるので、応用が効くフレーズ。
Point❷:ビジネスでは三つ目が定番のフレーズ。
6. その他の便利な結び・締めの「よろしくお願いいたします。」
メールの最後の結びに使える、その他の便利な「よろしくお願いします。」のフレーズを紹介します。
“If you have any questions, please do not hesitate to contact me (anytime).”
(ご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。)
Point:お客様へのメールの最後に、結びとしてよく使われる便利なフレーズ。”do not hesitate to” を省略し、”please contact my anytime” とすると若干カジュアルになる。
“If we can be of any further assistance, please let us know.”
(他に何かできることがあれば、お知らせください。)
Point:これもお客様や取引先のメールに使える定番フレーズ。”please it us know” を “please do not hesitate to contact us (anytime)” とするとより丁寧になる。
“We would be pleased to have an opportunity to work with your company.”
(貴社とお取引の機会を頂けますと幸いです。)
Point:ビジネス上での営業のメールや、潜在顧客からの問い合わせのメールへ返信する場合に使えるフレーズ。既に取引のある会社へのメールには使えない。
“Thank you for everything (you have done).”
((あなたがしてくれた)色々にことに感謝します。)
Point:お世話になった人と別れるときによく使うフレーズ。ビジネスでは、プロジェクトなど、何かが一区切りついたときにサポートしてくれた方によく使うフレーズ。口頭でもよく使う。
なお、その他の「よろしくお願いします。」(「依頼」「挨拶」など)の英語表現は「「よろしくお願いします」の英語はない!場面別例文と表現方法」に書いています。
また、メールの英語表現は「ビジネス英語メール|件名・書き出しから結びまで!例文100選」にも書いています。
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