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公開日:
2019.06.08
更新日:
2019.06.28

英語多読の効果|第二言語習得研究も認めた効果とおすすめ多読法!

英語学習において多読の効果を否定する言語学者はいない。言語の習得には大量のインプットが不可欠だからだ。しかし、ただ英文を多く読めばいいというものではない。

多読を始める前にまずは多読の効果を理解することをお勧めする。効果を意識しながら行うと結果も違ってくるからだ。期待した以上の結果を引き出すための多読の方法や、第二言語習得研究において指摘されている注意点もご紹介しよう。

1. 英語を習得するには大量のインプットが不可欠

インプットの量を増やすためには、「理解可能」(comprehensible)なものを多く読む「多読」(extensive reading)が欠かせないというのが第二言語習得研究(SLA)の立場だ。なお、第二言語習得研究とは、第二言語(≒外国語)を習得するメカニズムやプロセスの研究、もしくはその研究分野のことだ。

インプットとアウトプット

インプットとは「読む・聞く」こと、そしてアウトプットとは「話す・書く」ことだ。空っぽの箱の中からは何も出すことはできない。出す前に入れなければならない。つまり、「読む・聞く」インプットなしに、「話す・書く」アウトプットはできないのだ。

インプットの量がアウトプットできる量を決めるといっても過言ではない。英語が話せないと悩んでいる方は、まずはインプットの量が足りているのかを考えた方がよいかもしれない。

米ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏は、「大多数の英語学習者に共通する問題は、インプットの量の不足。理解可能なインプット(comprehensible input)をどれだけ確保できるか、これが英語習得の必要条件。」と指摘している。

2. 英語多読の効果|知識の「自動化」を促進し流暢さ向上!

英語を流暢に使えるようになるためには、単語・文法・発音の3つの知識を「自動化」する必要ある。「自動化」とは知識を無意識的に使えるようにすることだ。この考え方は、第二言語習得研究では「自動化理論」として確立されている。多読はこの「自動化」を促進してくれるのだ。

単語・文法・発音の統合

英語を習得するというのは、単語を覚え、その並べ方の法則である文法を理解し、その発音方法を覚えることである。それしかない。しかし、それら3つの言語の基本要素の知識を得るだけでは、英語を流暢に使えるようにはならない。それらの知識を無意識的、「自動的」に使えるようにする必要があるのだ。

「自動化」とは「英語脳(英語回路)」を作るということと同じ意味だ。つまり、多読は、「英語を英語のまま」、「英語の語順で」英語を使えるようにしてくれるのだ。

脳科学(神経科学)研究では、「自動化」のことを「エピソード記憶」の「手続き記憶」化という。また、「英語脳」は実際に存在することがその研究で明らかにされている。詳しくは「英語脳の作り方|8つの自動化トレーニングで英語回路を構築しよう!」を参考にしてほしい。

2.1. 単語の知識の自動化で「英語を英語のまま理解する」

単語集

多読は、「英語を英語のまま理解する」ための「自動化」を促進してくれる。英単語を日本語の訳語で理解する癖を直してくれるのだ。「cat」は「猫」と理解するのではなく、「cat」は「cat」のまま理解できるようになる。

英語を日本語に訳して理解したり、日本語で考えたことを英語に訳して話したりしていたら、スムーズな会話はできない。英語を使うときは、なるべく日本語を介さず、英語は英語のまま理解して、英語で考え、そのまま英語で話すことが我々の究極の目標だ。

2.2. 文法の知識の自動化で「英語を英語の語順で理解する」

英文法

英語を前から順番に理解することを意識しながら多読することで、徐々に「英語を英語の語順で理解」できるようになる。

文法とは、簡単にいうと単語の並べ方だ。つまり文法は語順を決定する。英語の語順は日本語のそれとは全く違う。なので、我々は中学・高校の時から、英語を解釈するために「戻り訳し」ばかりやってきた。自然な日本語に訳すために、英文を後ろから前へと訳す方法だ。しかし、その「戻り訳し」の癖から脱却しない限り、英語を流暢に使えるようにはならない。

聞いた英語はどんどん消えていくので戻り訳すことはできない。また、話すときに、いちいち日本語を英語の語順に並べ替えることは現実的ではない。英語は英語の語順のまま、前から理解できるようにする必要があるのだ。

なお、文法の勉強についての詳細は「英文法勉強法|科学的トレーニング法8選と8つの基本的な注意点」も参考にしてほしい。

2.3. 単語と文法の知識の自動化で4技能の能力向上!

4技能

多読によってリーディング力は飛躍的に向上する。しかしリーディングだけではない。ライティング、スピーキング、リスニングを含めた4技能全ての能力を向上させてくれるのだ。

多読により、単語と文法の自動化が進めば、英語を英語のまま、英語の語順で理解できるようになる。そうすれば当然リーディング力とリスニング力は向上する。

The English Club英語多読の効果:リスニング・リーディング力向上

インプットしたことを長期記憶化し、アウトプットできるように自動化していく。そのことを第二言語習得研究では「統合」というが、その統合を促進するには多読が効果的だということを否定する言語学者はいない。多読はスピーキング力とライティング力の向上にも効果的だということだ。

The English Club英語多読の効果:スピーキング・ライティング力向上

ただし、スピーキングとリスニングに関しては、単語と文法に加えて、音の要素(発音)を理解し、自動化する必要がある。その3つを自動化することでスピーキングとリスニングの能力は飛躍的に向上する。音については、下記「8. 英語多読の方法|第二言語習得研究からのお勧め多読・多聴法」で触れることにしよう。

2.4. 自動化が目的の多読には「i」もしくは「i-1」の教材が最適

教材

多読の目的が、上記で説明した単語と文法の知識を無意識的に理解し使えるようにする「自動化」の場合は、使用する教材は、自分の現状の英語力で難なく読める教材を使用すると効果的だ。

第二言語習得研究の第一人者であり、南カリフォルニア大学の名誉教授であるスティーヴン・クラッシェン(Stephen D. Krashen)の言葉を借りると、「i」もしくは「i-1」の教材が最適である。「i」とは現在の英語力と同等、「i-1」とは現在の英語力よりも少しだけやさしめという意味だ。

3. 英語多読の効果|辞書を使わずに語彙増強も可能!

基本、多読は辞書を使わない。しかし、多読は、辞書を使うことなく、未習の単語やその使い方を習得することも可能にしてくれるのだ。

3.1. 単語の中核のニュアンスを獲得して語彙増強!

多読では、知らない単語が出てきたら、文脈や前後の関係からその意味を想像しながら読み進めていく。重要な単語であれば何度も出てくるはずだ。そのたびに意味を想像することにより、その単語の中核のニュアンスが理解できるようになる。人間の言語の自然な習得方法といえるだろう。

英語の単語は、重要な単語であればあるほど様々な意味を持つ。その様々な意味を一つ一つ日本語の訳語で覚えることは現実的ではない。ニュージーランドのビクトリア大学教授のポール・ネーション氏は、複数の訳語がある場合は、全てに共通する中核的な意味を探すことが重要だと指摘している。

「base」の中核のニュアンス

例えば、「base」という単語は、「根拠」「基地」「野球の塁」などの色々な訳語がある。それらの訳語を一つ一つ覚えることは現実的ではない。「基軸となる場所」という中核的なニュアンスを習得することができれば、文脈によってその時々の意味が適切に理解できるようになる。

多読は、文脈や前後の関係から単語の意味を想像することを繰り返すことにより、その単語の中核的なニュアンスを考える機会を与えてくれる。つまりネイティブ・スピーカーが持っている、その単語についての中核的なニュアンス(感覚)を習得することも可能なのだ。

なお、単語の覚え方についての詳細は「英単語の覚え方|みんな実践中!8つの基本トレーニングと25のコツ」も参考にしてほしい。

3.2. コロケーションも一緒に覚えて理解力アップ!

読解

単語の意味を覚えても、その使われ方を知らないとアウトプットできない。例えば、「強い雨」は「heavy rain」で「strong rain」とは言わない。「black and white」とは言うが「white and black」とは言わない。このような、語と語のつながりの知識のことを、言語学では「コロケーション(collocation)」というが、このような知識も多読によって養われる。

また、「suggest(提案する)」は、「suggest + to不定詞」という形はとらない。「open」は「He opened the door.」とも言えるし、「The door opened.」とも言える。このような知識も、暗記するのではなく、多くの英文に触れることによって自然と身につけていったほうがよい。

3.3. 新しい知識の習得や知識の増強には「i+1」の教材が最適

教材

多読の目的が、上記で説明した語彙力の増強や新しい知識の習得の場合は、使用する教材は、自分の現状の英語力よりちょっとだけ難易度の高い教材(i+1)を使用すると効果的だ。

関西学院大学大学院言語学教授の門田氏によると、「i+1」の教材とは、「知らない単語・語句、文法・構文が、英文全体の2〜3%程度含まれた教材」だ。つまり、100個の単語のうち、2〜3個知らない単語があるレベルの英文教材である。

4. 英語多読の効果|定型表現や言い回しを覚えてスピーキング力向上!

フレーズ

多読は、よく使用される定型表現や言い回しを覚えることで、スピーキング力やライティング力をアップさせることもできる。

英語を習得するには、言語の基本要素である単語・文法・発音の3つを組み合わせて無限の英文を作れるようにすることがメインの学習法だ。しかし、よく使用される表現や言い回しを覚えることも重要だと言われている。ネイティブにとって自然な表現を身につけることができ、アウトプットの流暢さを向上させることができる即効性のある学習方法だ。

ただし、多読する英語素材は、自分が使うであろう、もしくは使いたい表現や言い回しが多く含まれたものを使用することが重要だ。ビジネスで英語が必要なのに、ビジネスで使えないスラングが多く出てくる素材は避けた方がよい。

また、ただ単に読むだけでは、そのような表現を自分で使えるようにはならない。気になる表現があったら、意識して何度も音読や暗唱してみたり、ノートに書き写すなどの努力も必要だろう。

5. 夏目漱石も勧めていた?多読の効果を調べた実験の結果は?

英語教師であった夏目漱石は1906年に多読を薦める発言をしている。一方で、その105年後の2011年には、国際多読教育学会理事の古川氏が多読の効果についての実験の結果を公表している。

5.1. 英語教師だった夏目漱石も多読と進めていた!

猫

英語教師であった夏目漱石は、明治39年(西暦1906年)に雑誌に掲載された「現代読書法」で、英語を学習する「青年」向けに、下記のように「多読」を進めている。

「英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる、又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい、ちと極端な話のようだが之も自然の方法であるから手当たり次第読んでいくがよかろう。」

要約すると、夏目漱石は、英語を習得するには、英語の本を、「手当たり次第」に「ドシドシ」、「繰り返し繰り返し」読むことを勧めているのだ。

5.2. 多読の効果の客観的データを見てみよう!

グラフ

国際多読教育学会理事の古川氏が2011年に発表した多読の効果に関する論文(Seven Keys to a Successful Extensive Reading Program)を簡単にご紹介する。下記は、英語学習に多読を取り入れている中学生と、多読を取り入れていない通常の高校2年生との比較をした結果だ。

① 多読を開始して1 年半を経過した時点(中学2年生)では、文法と単語力ではあまり差は出なかったものの、リスニングとリーディングにおいては、高校2年生と同レベルの結果が出た。
② 多読を開始してから2年後の中学3年生の時点では、リスニングとリーディングに加え、文法と単語の問題でも、多読をしなかった高校2年生を大きく上回る結果が出た。

多読が英語習得に効果があるという客観的データの一つである。ちなみに、比較をするために使用したテストは、ACE(Assessment of Communicative English)テストという、大学センター試験と同レベルのテストだ。

6. 英語多読の方法|NPO法人SSS英語多読研究会お勧めの多読法

SSS英語多読研究会とは、上記でご紹介した国際多読教育学会理事の古川昭夫氏が理事長を務めるNPO法人だ。そのSSSがお勧めする多読法をご紹介する。

6.1. SSSが提唱する多読三原則とは?

三原則

SSSが提唱する多読三原則は以下の通りだ。

  1. 辞書は引かない
  2. わからないところが飛ばす
  3. つまらなくなったらやめる

以下、「英語多読完全ブックガイド [改訂第4版]」(コスモピア)に掲載されている説明の一部を引用する。

「辞書を引くとそこで読書の流れが止まってしまい、せっかくの感動が冷めてしまう。場合によっては辞書を引いている間に話の内容を忘れてしまう。読書を楽しむには、辞書をできるだけ引かないほうがよい。」

「多読とは、わかるところをつなげて全体を理解する技術。第2原則は、「わかるところをつなげて読む」という原則であり、「飛ばしてもわかるようなやさしい本を読む」という原則でもある。」

「ある程度読んでみたものの、つまらなくなったり、まったく進まなくなった場合には、無理をして読み続けずに別の本を読もう。」

6.2. SSSが提唱する目標100万語とは?

100万語

SSSは、総語数100万語の読書を目標にすることを薦めている。中学・高校の6年間の英語の教科書全部で3万語程度なので、100万語はかなりの量だ。(6年間で3万語は少なすぎると批判する言語学者も多いことも事実。)

分速100語で読んだ場合、1日1時間の読書で、半年で100万語を達成できるとSSSは指摘している。その際の注意点をまとめたものが下記だ。

① つまらないと感じない程度の、最もやさしいレベルの本から読み始めること。
② 最初はレベルをゆっくり上げていくこと。早くレベルを上げると、後で苦しむ可能性が高くなる。
③ 英語を英語のまま左から右に語順通りに読むこと。なるべく日本語に訳して理解したり、返り読みはしないこと。

7. 英語多読の方法|第二言語習得研究からの多読の注意点

第二言語習得研究の知見から、多読を行う際の注意点をご紹介しよう。

第二言語習得研究から、英語を習得するには大量なインプットが必須なことはすでに指摘した。ただし、そのインプットには条件がある。東北学院大学教授で第二言語習得研究が専門の村野井氏は、「(下記の)4つの条件をクリアしたインプットをどれだけ集め、継続的に取り入れられるかが英語学習成功の鍵となると言っても過言ではない。」と指摘している。

  1. 理解可能であること
  2. 興味の持てる内容であること
  3. 本物であること
  4. 文字・音声両方のモードで取り入れること

ひとつひとつご説明しよう。

7.1. 多読に使用する英文素材は「理解可能であること」

注意点-1

理解できないものをインプットしても全く意味はない。理解できるものを多く継続的に読むことが第一の条件だ。すでにご説明したように、目的に応じ、「i-1」「i」「i+1」の教材を使い分けてほしい。

ちなみに、岐阜聖徳学園大学の大石教授は、左脳の言語野の血流量を調べた実験から、実力より少しだけ難易度の高い教材(i+1)を読んだとき、脳の状態を、新たな知識を最も効率的に取り込める「選択的活性」状態にできるという研究結果を発表している。

7.2. 多読に使用する英文素材は「興味が持てる内容のもの」

注意点-2

多読の素材については、興味が持てる内容であれば続ける苦痛も多少は和らぐだろう。楽しみのための読書(reading for pleasure)と、情報を得るための読書(reading for information)という2つが多読のポイントだ。しかし、興味が持てるものを選ぶべき理由は、そのようなモーティベーションの面だけではない。興味が持てる素材を使用すると学習の効率性も向上するのだ。

ピッツバーグ大学言語学科教授の白井氏は、「自分の興味分野を徹底的にインプットする」「ナロー・リーディング(narrow reading)」を勧めている。背景知識があれば、知らない単語なども推測しやすくなり内容理解につながりやすい。内容が似ていれば、単語や表現も同じものが出てくるので習得も進むと指摘している。

早稲田大学名誉教授の ジェームス M バーダマン(James M. Vardaman)氏の研究によると、自分が面白いと思って読んだものは、可もなく不可もなくというものに比べて、インプット率(内容の定着率)が1.15倍に上がったそうだ。

脳科学の分野では、スウェーデンの神経生理学者ブリスとレモが、θ波がシナプスの活動を活性化することを発見したそうだ。これは脳内にθ波を発生させれば記憶力が向上するということ。θ波を発生させられるもっとも効果的な方法は、覚えたいものに興味を持つ事。東京大学大学院神経生理学准教授の池谷氏は、何にでも興味を持つ「好奇心」と「探究心」こそが記憶にとって非常に重要だと指摘している。

7.3. 多読に使用する英文素材は「本物であること」

注意点-3

「本物であること」というのは、「実際のコミュニケーションで使用されている英語であること」という意味だ。日本で作られた英語の教材のみで学習した人が、本物の英語を聞いて理解できなかったということはよくある。

例えば、中学では、英語の最初のあいさつは「How are you?」と習う。しかし現実は、親しい間柄では「How’s it going?」や「What’s up?」の方が圧倒的に多く使用される。でも中学では教えてくれないのであいさつもできないということが起こってしまう。出だしから先制パンチを喰らったような感覚だろう。

「本物であること」というのは、効率性とモーティベーションの両面で非常に重要なことだ。

7.4. インプットは「文字・音声両方のモードで取り入れること」

注意点-4

インプットとは「読む」ことと「聞く」ことだ。東北学院大学教授で第二言語習得研究が専門の村野井氏は、「インプットは文字だけではなく、音声でも取り入れることが不可欠である。」と指摘している。多く読む「多読」に対して、多く聞くことを「多聴」という。

英語は日本語には無い発音が多い、日本語にはあまり起こらない「音声変化」や、英語独特の「リズム」もある。英語を流暢に使えるようになるためには、このような発音の知識を自分でも使えるように「自動化」する必要があるのだ。そのためには「多聴」が必須だ。

英語の発音については、多聴の前に、まずは母音と子音を理解することをお勧めする。詳細は「英語の発音記号|日本人が苦手な母音と子音を14のコツで矯正しよう」が参考になるはずだ。

8. おすすめ多読・多聴用教材はこれだ!

多読の効果を最大限に引き出すには、その方法も大切だが素材も大切だということがご理解できたと思う。そこで、多読・多聴用のお薦め教材をご紹介する。自分のレベルにあった興味があるもの、そして音声もついているものを選び、多くを読み、聞いてほしい。

Pearson Graded Readers[Pearson Education]¥1,000円前後
Pearson Graded Readers

旧ペンギンリーダーズ。多読用の書籍。英検4級(TOEIC250)レベルから準1級(TOEIC730)レベルまで、レベル別に様々なタイトルが出版されている。音源が付属されているタイトルも多い。このピアソン以外にも、オックスフォードケンブリッジからも同様の多読本が出版されている。

CommonLit
Commonlit

アメリカの5th〜12th Grade(日本の小学5年生〜高校3年生)の学生向けに、教育用の読書テキストを無料で提供しているサイト。NPOのCommonLitが運営。フィクションからノンフィクションまで、教育に適したあらゆる読書用テキストが読める。音声で読み上げてくれる機能もある。

TED Talks 
TED Talks

知識人、著名人や様々な分野のリーダー達の世界を変え得るアイデアを発信することが目的の非営利のサイト。画像、音声、スクリプト、日本語訳をダウンロードできる。平易な口語英語で行われているものも多いが、多読・多聴用には上級者向け。

9. まとめ

祝福
  • 空っぽの箱の中からは何も出すことはできない。出す前に入れなければならない。「読む・聞く」インプットなしに、「話す・書く」アウトプットはできない。インプットの量を増やすためには「多読」が欠かせないというのが第二言語習得研究の立場。
  • 英語を流暢に使えるようにためには、単語・文法・発音の3つの知識を、無意識的、自動的に使えるようにする必要がある。多読により、この「自動化」が促進され、4技能の能力が向上するのだ。
  • 多読は、知らない単語や表現を想像しながら読むことで語彙増強にも有効だ。自分の興味があることや、仕事に関係する素材を多読することで、自分で使える語彙、定型表現や言い回しを覚えることもできる。
  • 多読の3原則は、①「辞書は引かない」、②「わからないところが飛ばす」、③「つまらなくなったらやめる」。注意点は、やさしいレベルの本から読み始め、レベルはゆっくり上げていくこと、そして英語を英語のまま左から右に語順通りに読むことだ。
  • 第二言語習得研究から指摘されている多読の素材選びについての注意点は、「理解可能であること」、「興味の持てる内容であること」、「本物であること」、「文字・音声両方のモードで取り入れること」の4点だ。特に、文字による「多読」だけではなく、音声による「多聴」も取り入れることは重要だ。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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