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公開日:
2021.06.01
更新日:
2021.10.14

英語【接続詞】基本の28種類を徹底解説※話すための英文法!

英語の「接続詞」とは、「語」と「語」、「句」と「句」、もしくは「節」と「節」を結ぶ(「接続」する)「詞」(ことば)である。また、文の一部となる「節」を作ることもある。それぞれの代表的な接続詞の例は以下の通り。

英語の接続詞の働き

このコラムでは、英語の接続詞について基本から徹底的に解説する。英語を使うときに重要な接続詞のみを取り上げているので必ずマスターしておこう。

1. 「語」と「語」を結ぶ接続詞|and・or・but・nor

1.1.「語」と「語」を結ぶ「and」「or」「but」「nor」

語と語を結ぶ接続詞

「語」と「語」を結ぶ接続詞には「and」「or」「but」「nor」がある。また、上記の例文のように名詞「English」と名詞「Japanese」以外にも、「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」も結ぶことができる。ただし、同じ品詞の「語」のみを結ぶことができる。異なる品詞の「語」を結ぶことはできないので注意してほしい。

Ken and John are playing tennis now.
(ケンとジョンは今テニスをしている。)


上の例文は「名詞」と「名詞」を結んでいる例文である。


You should come and see us more often.
(あなたはもっと頻繁に私たちに会いにくるべきだ。)



Shall we go or stay?
(行きましょうか、それとも留まりましょうか?)


上の2つの例文は「動詞」と「動詞」を結んでいる例文である。


She is beautiful but arrogant.
(彼女は美しいが傲慢だ。)



She is not happy nor sad.
(彼女はうれしくも悲しくもなかった。)


上の2つの例文は「形容詞」と「形容詞」を結んでいる例文である。「nor」は、例文の「She is not〜」のように、否定の意味のあとについて、「そして〜もない」という意味を表す。


He is dancing wildly and passionately.
(彼はワイルドに、そして情熱的に踊っている。)



She speaks very fast but clearly.
(彼女はとても速いが明確に話す。)


上の2つの例文は「副詞」と「副詞」を結んでいる例文である。


✖️ She speaks very fast but clear.


同じ品詞の「語」のみを結ぶことができると上記で説明したが、例えば上記の例文は「副詞」(fast)と「形容詞」(clear) を結んでいるので正しい文ではない。以下も同様である。

1.2.「語」と「語」を結ぶ「both A and B」「either A or B」「neither A nor B」

よく使用される「both A and B」「either A or B」「neither A nor B」の使い方を紹介する。

1.2.1.「both A and B」(AとBの両方)

「both A and B」は「AとBの両方とも」という意味を表し、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」を結ぶことができる。

Both Ken and John like her.
(ケンとジョンの両方とも彼女が好きだ。)



She can both speak and write English.
(彼女は英語を話すことも書くこともできる。)



I am both tired and hungry.
(私は疲れているし腹が減っている。)


1.2.2.「either A or B」(AかBかのどちらか)

「either A or B」は「AかBかのどちらか」という意味を表し、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」を結ぶことができる。


I think she is either Spanish or Italian.
(彼女はスペイン人かイタリア人だと思う。)



You should either shut up or go away.
(あなたは黙るか去るかすべきだ。)



Ask him to speak either more slowly or more clearly.
(もっとゆっくり話すか、明確に話すか彼に頼んでくれ。)


1.2.3.「neither A nor B」(AでもBでもない)

「neither A nor B」は「AでもBでもない」という意味を表し、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」を結ぶことができる。


She is neither Spanish nor Italian.
(彼女はスペイン人でもイタリア人でもない。)



We neither saw nor heard anything.
(私たちは何も見ても聞いてもいない。)



I am neither tired nor hungry.
(私は疲れていないし腹も減っていない。)


1.3.「語」と「語」を結ぶ「not A but B」「not only A but also B」

よく使用される「not A but B」「not only A but also B」の使い方を紹介する。

1.3.1.「not A but B」(AではなくB)

「not A but B」は「AではなくB」という意味を表し、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」を結ぶことができる。


She is not a doctor but a lawyer.
(彼女は医者ではなく弁護士だ。)



He is not speaking but shouting.
(彼は話しているのではなく叫んでいる。)



I’m not hungry but tired.
(私は腹は減っていないが疲れている。)


1.3.2.「not only A but also B」(AだけではなくBも)

「not only A but also B」は「AだけではなくBも」という意味を表し、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」を結ぶことができる。なお、「also」は省略できる。


My son owns not only two cars but (also) three motorbikes.
(私の息子は2台の車だけではなく3台のバイクも持っている。)



She can not only sing but (also) dance.
(彼女は歌えるだけではなく踊れる。)



I am not only tired but (also) hungry.
(私は疲れているだけではなく腹が減っている。)


2. 「句」と「句」を結ぶ接続詞|and・or・but・nor

2.1.「句」と「句」を結ぶ「and」「or」「but」「nor」

句と句を結ぶ接続詞

「句」と「句」を結ぶ接続詞には「and」「or」「but」「nor」がある。「句」とは、2つ以上の語のまとまりが1つの品詞の働きをしているもので、その中に「主語+動詞がない」ものである。

上記の例文の「by train」(電車で)と「by bus」(バスで)は、動詞「go」を修飾している「副詞句」である。なお、「副詞」についての詳細は「英語【副詞】基礎から徹底解説※中学で習う全副詞一覧付!」を参考にしてほしい。

また、上記の例文のように「副詞句」と「副詞句」以外にも「名詞句」なども結ぶことができる。ただし、同じ働きをする「句」のみを結ぶことができる。異なる働きをする「句」を結ぶことはできないので注意してほしい。


Getting up early and eating breakfast is good for your health.
(早く起きることと朝食を食べることは健康によい)



He wants to learn English at a University or to get a job in the U.S.
(彼は大学で英語を学ぶことか、アメリカで仕事を得ることを望んでいます)


上の例文は「名詞句」と「名詞句」を結んでいる例文である。「Getting up early」と「eating breakfast」は文の主語の働きをしている「名詞句」であり、「to learn English at a University」と「to get a job in the U.S. 」は動詞「wants」の目的語の働きをしている「名詞句」である。


I don’t want to go see a movie nor to stay at home tonight.
(私は今夜映画を見に行きたくもないし、家にいたくもない)


上の文も、動詞「want」の目的語の働きをしている「名詞句」と「名詞句」を結んでいる例だが、否定の意味のあとに「nor」を使って、「そして〜もない」という意味を表している。


These cars are made in Japan but not sold in Japan.
(これらの車は日本で作られたが、日本で売られていない)


上記は「受け身」の文だが、be動詞「are」の後の2つの「補語」の働きをする「句」を「but」で結んでいる。「受け身」については「英語の受け身(受動態)※話すための英文法|基本から徹底解説!」を参考にしてほしい。


✖️ These cars are made in Japan but not sell cars in Japan.


同じ働きの「句」のみを結ぶことができると上記で説明したが、例えば上記の例文の「but」以下の句は、「but」の前の句である「made in Japan」と同じ働きをしていない(並列になっていない)ので正しい文ではない。以下も同様である。

2.2.「句」と「句」を結ぶ「both A and B」「either A or B」「neither A nor B」

「句」と「句」を結ぶときにも使用される「both A and B」「either A or B」「neither A nor B」の使い方を紹介する。


I like both playing football and watching movies.
(私はサッカーをすることと映画を見ることの両方が好きだ)


上記の例文は、動詞「like」の目的語である2つの名詞句「playing football」と「watching movies」を結んでいる。


I would like to go to the U.S. either to watch baseball games or to visit Hollywood.
(野球を見るためか、ハリウッドを訪れるために私はアメリカに行きたい)


上記の例文は、動詞「go」を修飾する2つの副詞句を「either 〜 or …」で結んで、「〜するためか …するために」という意味を表している。


These are cars neither made in China nor imported to China.
(これらは、中国で作られた車でもなく、中国に持ち込まれた車でもない)


上記の例文は、名詞「cars」を修飾する2つの「形容詞句」を「neither 〜 nor …」で結んで、「〜は車でも …な車でもない」という意味を表している。

2.3.「句」と「句」を結ぶ「not A but B」「not only A but also B」

「句」と「句」を結ぶときにも使用される「not A but B」「not only A but also B」の使い方を紹介する。


I’m not interested in visiting the U.S. but in living in the U.S.
(私はアメリカを訪れることに興味はないが、アメリカに住むことには興味がある)


上記の例文は、「前置詞」(in)と、その目的語である「名詞句」をまとめて結んでいる。


She is studying hard not only to get into a famous university but (also) to get scholarship.
(彼女は有名大学に入るためだけではなく、奨学金を得るためにも一生懸命勉強している)


上記の例文は、動詞「study」を修飾している2つの「副詞句」を結んでいる。

3. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|and・or・but・so・nor

「節」とは、2つ以上の語のまとまりが1つの品詞の働きをしているもので、その中に「主語+動詞がある」ものである。ここでは、その「節」と「節」を結ぶ接続詞である「and」「or」「but」「nor」「so」を紹介する。

節と節を結ぶ等位接続詞

上記の例文は、「The rain stopped」と「we went out」の2つの「節」を「and」で単純に結んでいる。

Do you want to go out, or are you too tired?
(あなたは出かけたいか?それとも、あまりに疲れているか?)



I bought a sandwich, but I didn’t eat it.
(私はサンドウィッチを買った。しかし食べなかった)



It was very cold, so I closed the window.
(とても寒かった。だから私は窓を閉めた)


上記の例文の「so」は、「だから」という意味を表す。


I don’t want to see a cockroach, nor do I want to touch one.
(私はゴキブリを見なくはないし、触りたくもない)


上記の例文の接続詞「nor」は、否定の意味の節のあとで「そして〜もない」という意味を表わす。2つ目の節は、否定語「nor」が前にあるので「倒置」が起こり、「do I want to touch one」と「do」が文頭にきている。「倒置」については「英語【倒置】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

ちなみに、ここまで紹介してきた全ての接続詞は、2つの「語」や「句」や「節」を「対等の関係」で結ぶものである。このような接続詞を文法用語で「等位接続詞」と呼ぶ。

一方で、下記4. 以降で紹介する例文の接続詞は全て「従属接続詞」と呼ばれ、一方の「節」がもう一方の「節」に「従属」している(よりかかっている)関係を結ぶものである。なお、「従属している節」を「従属節」、「従属されている節」を「主節」と呼ぶ。

4. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|when・while・as

節と節を結ぶ従属接続詞

「従属接続詞」のうち、「時」を表す接続詞を紹介する。上記の例文の「when」は「〜する時」という意味を表す。

文法用語を使って説明すると、「It was raining」(雨が降っていた)がこの一文の「主な節」(主節)である。「I got up」(私は起きた)は主節によりかかっている(従属している)「従属節」であり、「従属接続詞」の「when」(〜の時)が主節と従属節を結んでいる。

上記の例文の場合は、「when」以下の節を文頭に持ってくることもできる。

It was raining when I got up.
= When I got up, it was raining.
(私が起きたとき雨が降っていた)


「When」以下と文頭に持ってくるときは、主節の前に「,」(カンマ)を入れる。


I listened to music as I walked home.
= As I walked home, I listened to music.
(家に向かって歩いているとき、私は音楽を聞いた)


上記の例文の「as」も「when」と同様に「〜の時に」という意味を表すが、「as」の場合は2つの動作が同時に起こっていることを表す。


I would like to see you while I’m in Tokyo.
= While I’m in Tokyo, I would like to see you.
(私が東京にいる間にあなたに会いたい)


上記の例文の「while」は、「〜の間に」という意味を表す。

I will meet you when I am in New York.
= When I am in New York, I will meet you.
(私がニューヨークにいるときにあなたに会う)


上記の例文では、「I will meet you」と「I am in New York」の2つとも「未来」のことを表しているが、「when」以下の節(従属節)は「when I will be in New York」ではなく、「when I am in New York」と現在形になっている。

上記の例文のように、従属接続詞(ここでは「when」)に続く節(従属節)が、主節の動詞(ここでは「will meet」)を修飾している場合(「副詞節」の場合)、未来のことでも現在形を使う。

5. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|before・after・until・by the time・since

引き続き「時」を表す従属接続詞を紹介する。

Let’s go home before it gets dark.
= Before it gets dark, let’s go home.
(暗くなる前に家に帰ろう)


上記の例文の「before」は、「〜の前に」という意味を表す。この例文でも、「it gets dark」(暗くなる)は未来のことだが、主節の動詞「go」を修飾する副詞節なので現在形「gets」になっている。

They left Japan after they got married.
= After they got married, they left Japan.
(彼らは結婚した後、日本を去った)


上記の例文の「after」は、「〜のあとに」という意味を表す。

Wait here until I come back.
= Wait here till I come back.
= Until I come back, wait here.
(私が帰ってくるまで待って)


上記の例文の「until」は、「〜まで」という意味を表す。「until」と「till」は同じ意味。この例文でも、「I come back」(私が帰る)は未来のことだが、主節の動詞「wait」を修飾する副詞節なので現在形「come」になっている。

By the time I got to the station, the train had already left.
= The train had already left by the time I got to the station.
(私が駅に着いたときには、電車は既に出発していた)


上記の例文の「by the time」は、「〜のときまでには」という意味を表す。ちなみに、例文では、電車が出発したのは、私が駅に着いたときよりも前なので、「私は駅に着いた」は過去形、「電車が出発した」は過去完了形になっている。完了形については「英語【現在完了形】※話すための英文法|基本〜発展を徹底解説」を参考にしてほしい。

It has been raining since I arrived.
= Since I arrived, it has been raining.
(私が到着してからずっと雨が降っている。)


上記の例文の「since」は、「〜のときからずっと今まで」という意味を表す。「since」は必ず現在完了形と一緒に使われる。

なお、「before」「after」「until」「since」は「前置詞」でもある。前置詞の場合は、下記の例文のように名詞が続く。前置詞については「英語【前置詞】イラストと例文で習得!話すための基礎英文法」を参考にしてほしい。


I read a book until 3 am.
(私は午前3時まで本を読んだ)


6. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|because・since・as

「従属接続詞」のうち、「原因・理由」を表す接続詞を紹介する。

I opened the window because it was very hot.
= Because it was very hot, I opened the window.
(すごく暑かったので、私は窓を開けた)


上記の例文の「because」は、「なぜなら」「〜だから」という「原因」「理由」を表す。

Since you are very busy, I don’t invite you to the party.
= I don’t invite you to the party since you are very busy.

(あなたは忙しいので、私はあなたをパーティに誘わない)

上記の例文の「since」も、「なぜなら」「〜だから」という「原因」「理由」を表す。

As it’s late, let’s get a taxi.
= Let’s get a taxi as it’s late.
(遅いのでタクシーに乗ろう)


上記の例文の「as」も、「なぜなら」「〜だから」という「原因」「理由」を表す。

7. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|if・in case・as long as・provided

「従属接続詞」のうち、「条件」を表す接続詞を紹介する。

Please call me if you need to contact me.
= If you need to contact me, please call me.
(私に連絡する必要があれば、私に電話してください)


上記の例文の「if」は、「もし〜の場合は」という「条件」を表す。現実と異なることを仮定する「仮定法」とは異なる。仮定法については「英語【仮定法】※話すための英文法|基本から発展を徹底図解!」を参考にしてほしい。

I will give you my phone number in case you need to contact me.
= In case you need to contact me, I will give you my phone number.

(あなたが私に連絡する必要があるときに備えて、私はあなたに電話番号をおしえましょう)

上記の例文の「in case」は、「もし〜の場合に備えて」という意味を表す。上記の「if」と似ているが、微妙に異なるので注意してほしい。

上記の「in case」の例文は「あなたが私に連絡する必要があるときに備えて、電話番号を教える」のに対して、「if」の例文は「あなたが私に連絡する必要があるときに電話してください」という意味になる。「in case」は「今する場合」、「if」は「ことが起こった場合」に使うと覚えておけばよい。


We are going out tonight as long as it stops raining.
= We are going out tonight so long as it stops raining.
= We are going out tonight provided (that) it stops raining.
= We are going out tonight providing (that) it stops raining.
= We are going out tonight only if it stops raining.
(雨が止めば、私たちは今夜出かける)


上記の例文の「as long as」「so long as」「provided (that)」「providing (that)」は、「〜であるかぎり」という「条件」を表す。「only if」と同じ意味である。ちなみに、接続詞のあとの節は、主節の動詞「are going out」を修飾している副詞節であるため、未来のことを表わしているが現在形「stops」になっている。

また、上記全ての場合において、接続詞とそのあとの節を主節の前に置くこともできる(順番を変えることができる)。

8. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|unless・even if ・as if

もう一つ「条件」を表す従属接続詞「unless」と、「as if」「even if」を紹介する。


It’s difficult to come here unless you have a car.
= Unless you have a car, it’s difficult to come here.
= It’s difficult to come here if you don’t have a car.
= If you don’t have a car, it’s difficult to come here.
(あなたが車を持っていなければ、ここに来ることはむつかしい)


上記の例文の「unless」は、「〜の場合を除いて」「もし〜でなければ」という「条件」を表す。「unless」= 「if 〜 not」と置き換えられる場合が多い。


You shouldn’t give up even if you make a mistake.
= Even if you make a mistake, you shouldn’t give up.
(間違いを犯したとしても、あなたは諦めるべきではない)


上記の例文の「even if」は、「もし〜だとしても」という意味を表す。


It sounds as if they are having a party.
(彼らはパーティをしているように聞こえる)


上記の例文の「as if」は、「〜のように」という意味を表す。下記の例文のように仮定法で使われることも多い。

He talks as if he knew everything.
(彼はあたかも全てを知っているかのように話す)


上記の例文では、接続詞「as if」のあとが「仮定法現在形」になっており、現実とは異なる状況を表している。つまり、「(彼は全てを知っていないが、)全てを知っているかのように」という意味になる。仮定法については「英語【仮定法】※話すための英文法|基本から発展を徹底図解!」を参照してほしい。

9. 「節」と「節」を結ぶ接続詞|although・even though・in spite of the fact

「従属接続詞」のうち、「although」「though」「even though」「in spite of the fact that」「despite the fact that」を紹介する。

Although it was raining, we went camping.
= Though it was raining, we went camping.
= Even though it was raining, we went camping.
= In spite of the fact that it was raining, we went camping.
= Despite the fact that it was raining, we went camping.
(雨が降っていたにもかかわらず、私たちはキャンプに出かけた)


上記の例文の「although」「though」「even though」「in spite of the fact that」「despite the fact that」は「〜にもかかわらず」「たとえ〜ではあっても」の意味を表す。なお、「even though」は他と比べて若干強い意味になる。

ちなみに、「in spite of」と「despite」は前置詞(句)である。これらを使って上記の例文を言い換えると下記になる。


In spite of the rain, we went camping.
= Despite the rain, we went camping.
(雨にもかかわらず、私たちはキャンプに出かけた)


「節」と「節」を結ぶ様々な接続詞を紹介してきたが、これまでの接続詞は全て「副詞節」(主に動詞を修飾する節)と主節を結ぶ役割の従属接続詞であった。最後に下記10. では、文の一部となる「名詞節」を作る従属接続詞を紹介する。

10. 「名詞節」を作る接続詞|that・if・whether

名詞節を作る接続詞

上記の例文では、接続詞「that」に続く「節」が、動詞「believe」の目的語の役割をしている。このような、文の「主語」「補語」「目的語」などの役割をする節(名詞節)を作る接続詞「that」を紹介する。


It’s not true that she didn’t pass the exam.
(彼女は試験に通らなかったというのは本当ではない)


上記の例文は「it 〜 that …」の構文であり、「It」は「仮主語」であり、「that以下の節」(that節)が「真主語」である。「that節」は「彼女は試験に通らなかったということ」という意味の「名詞節」である。


The problem is that she didn’t pass the exam.
(問題は彼女が試験に通らなかったことだ)


上記の例文では「that節」が文全体の補語の役割をしている。「彼女が試験に通らなかったこと」という意味の「名詞節」である。


I think that you are right.
= I think you are right.
(私はあなたが正しいと思う)


上記は「that節」が動詞「think」の目的語の役割をしているが、この場合は「that」を省略できる。冒頭の「I believe (that) she will pass the exam.」の「that節」も、動詞「believe」の目的語の役割をしているので「that」は省略できる。


I’m glad (that) you called me.
(あなたが私に電話をくれてうれしい)



I’m sure (that) she will call me tonight.
(今夜彼女が私に電話してくることを確信している)


上記の2つの例文のように、「glad」「sure」「disappointed」などの形容詞のあとに「that節」を続けて「原因」などを表す。この場合の「that」も省略できる。

The fact that she passed the exam didn’t surprised anyone.
(彼女が試験に通ったという事実は誰も驚かせなかった)


上記の例文の、「the fact」に続く「that節」は、「the fact」(事実)の内容を表す名詞節である。この働きをする「that」を、文法用語では「同格のthat」という。この場合の「that」は省略できない。

次に、文の「主語」「補語」「目的語」などの役割をする節(名詞節)を作る接続詞「whether」と「if」を紹介する。


I asked her whether she will call me tonight.
= I asked her if she will call me tonight.
(私は彼女に今夜私に電話するかどうかを尋ねた)


上記の例文の「whether」は「〜かどうか」という意味を表しており、「whether」以下の節は動詞「ask」の目的語の役割をしている名詞節である。動詞の目的語の役割をする名詞節の場合のみ、「whether」の代わりに「if」を使うことができる。


It is unknown whether she will call me tonight.
(彼女が今夜私に電話するかどうかはわからない)


上記の例文は、「whether」以下の節が文全体の「真主語」の役割をしている。「今夜私に電話するかどうか」という意味の名詞節である。「It」は仮主語。


The question is whether she will call me tonight.
(問題は、彼女が今夜私に電話するかどうかである)


上記の例文は、「whether」以下の節が文全体の「補語」の役割をしている。「今夜私に電話するかどうか」という意味の名詞節である。


I’m not sure whether[if]she will call me tonight (or not).
= I’m not sure whether (or not) she will call me tonight.
(彼女が今夜私に電話するかどうか、私は確かではない。)


上記の例文のように、形容詞のあとに「whether節」を続けて「〜かどうかは(形容詞)だ」という意味を表す。「or not」は、この例文に限らず全ての「whether」の例文で付けることはできるが、意味に大差はない。

この例文のように、形容詞に続く「whether」の場合は「if」に置き換えることができるが、「if or not」にはできない(「if」と「or not」をくっつけることはできない)。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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