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公開日:
2021.08.19

【英語の文法】※最初に知っておくべき基本英文法はこれだけ!

「文法」とは、簡単にいうと、単語の並べ方のルールだ。

英語の単語の並べ方(語順)は、日本語のそれとは全く異なる。だからこそ、日本人が英語を習得するには、文法の学習が重要なのだ。文法の重要性を否定する言語学者はいない。

このコラムでは、英語の語順(英文法)を効率的に理解するために、最も重要なことだけを、大人の初心者の方向けに解説する。

さあ、始めよう!

1. 文の骨組み|「主語」と「動詞」

英語の文には必ず「主語」と「動詞」がある(一部の例外は除く)。

「主語」とは、「動作」や「状態」の「主体」をあらわす語であり、「動詞」とは、「動作」や「状態」をあらわす語である。

英語の動詞の位置

上記の例文の「I」が主語で、「play」が動詞だ。既に説明したが、英語の場合は、主語の次に動詞を置く。重要なのでもう一度言うが、英語と日本語は「語順」が全く違う。

2. 英語の動詞|「be動詞」と「一般動詞」

「動詞」とは、「きを表す(ことば)」である。

英語の動詞は、「be動詞」と「一般動詞」2種類に分けられる。

be動詞と一般動詞

2.1. be動詞

「be動詞」は「イコール」を表す。下の例文のように「He is Ken.」であれば、「He = Ken」(彼はケンです。)という意味である。

be動詞の意味

「be動詞」は、「主語」と「時制(現在や過去など)」により「形」が変わる。「be動詞」の「形の変化」をまとめると下図になる。

英語のbe動詞

ちなみに、「人称」について簡単に説明すると以下になる。

  • 「一人称」:「自分」(話し手)。「I(単数形)」と「we(複数形)」のみ。
  • 「二人称」:「相手」(聞き手)。「you(単数形/複数形)」のみ。
  • 「三人称」:「自分」と「相手」以外の全て。「he(単数形)」「she(単数形)」「it(単数形)」「they(複数形)」など。

2.2. 一般動詞

「一般動詞」とは、「be動詞」以外の全ての動詞のことを指す。

「一般動詞」も「be動詞」と同様に、「主語」と「時制(現在や過去など)」により「形」が変わる。

「主語」によって「一般動詞」の「形」が変わるのは、主語が「三人称単数」のときだけである。下図の例文のように、動詞が「現在形」のときに、動詞に「-s」が付く。この「s」のことを「三・単・現のs」という。

三人称単数のs

上の例文の動詞「play」のように、単に語尾に「s」をつける動詞は多いが、そうではない動詞も少なくない。まとめた表が以下になる。

三単現のsの付け方

また、「一般動詞」も、「時制(現在や過去など)」により「形」が変わる。通常、「過去形」および「過去分詞形」にするには「原形」に「ed」を付けるが、このルールが当てはまらない一般動詞も多い。まとめた表が以下になる。

一般動詞の過去形と過去分詞形の作り方

なお、「三人称単数」についての詳細は「【三人称単数】とは?英語の三単現の[s]を基本から徹底解説」を参考にしてほしい。

また、「動詞」についての詳細は「英語【動詞】話すための基礎を徹底解説!※中学の全動詞一覧付」を参考にしてほしい。

3. 英語の名詞|「名詞」と「代名詞」

「名詞」とは、「もの」や「人」の「前を表す(ことば)」である。一方で、「代名詞」とは、「名詞わり」である。

3.1. 名詞

日本の学校教育では、英語の名詞を5種類に分類している。まとめた表が以下である。

この分類は必ずしも重要ではない。しかし、知っておいた方が以下で説明する「冠詞」や「加算名詞」「不可算名詞」を理解しやすくなる。

名詞の種類 名詞の例
普通名詞
[同じ種類のものに共通して用いられる名詞]
book(本)
house(家)
集合名詞
[同じ種類の人やものの集合体を表す名詞]
family(家族)
company(会社)
物質名詞
[一定の形のない物質を表す名詞]
water(水)
paper(紙)
抽象名詞
[形のない抽象的なことを表す名詞]
love(愛)
hope(希望)
固有名詞
[同種類の中の特定なものや人を表す名詞]
Ken(人の名前)
SONY(会社の名前)

3.2. 代名詞

ここでは英語の「代名詞」のうち、「人称代名詞」を説明する。「人称代名詞」とは、「わりをする名詞」を意味する。「人称代名詞」に加え、「所有代名詞」「再帰代名詞」をまとめた表が以下である。

英語の人称代名詞・所有代名詞・再帰代名詞の一覧表

ちなみに、「主格」「所有格」「目的格」を簡単に説明すると以下になる。

  • 「主格」:文の主語として使われる代名詞。「I」「you」「he」など。
  • 「所有格」:名詞の前について、「だれだれの〜」という所有を表す代名詞。「my」「your」「his」など。
  • 「目的格」:「だれだれを」「だれだれに」のように「目的語」として使われる代名詞。「me」「you」「him」など。

なお、「名詞」についての詳細は「英語【名詞】※5種類の名詞の使い方と性質を基本から徹底解説」を参考にしてほしい。

また、「人称代名詞」についての詳細は「英語の一人称とは!※人称代名詞の主格・所有格・目的格を解説」を参考にしてほしい。

4. 英語の形容詞|「限定用法」と「叙述用法」

「形容詞」とは、例えば「黒いねこ(black cat)」の太字の部分のことばを指す。「名詞」を「形容(修飾)」する「詞(ことば)」のことだ。「修飾する」とは、その語句の意味を「限定」したり「詳しく」したりすることである。

形容詞black cat形容詞new car形容詞interesting book

4.1. 形容詞の「限定用法」と「叙述用法」

「形容詞」は「名詞」を修飾するが、英語では、名詞を「前から」修飾する場合と、「後ろから」修飾する場合の2通りある。 下記の例文のように、「前から」名詞を直接修飾する場合を、形容詞の「限定用法」という。「is」のような「be動詞」をはさんで、名詞を「後ろから」修飾する場合を、形容詞の「叙述用法」という。

形容詞の限定用法と叙述用法

4.2.「限定用法」の場合の形容詞の並べ方

形容詞の「限定用法」で、名詞の前にいくつか複数の形容詞を置く場合、その順番のルールは下の図の通りである。しかし、これは「絶対」ではないので注意してほしい。

英語:形容詞の順番

なお、「形容詞」についての詳細は「英語【形容詞】基礎から徹底解説!※中学で習う全形容詞一覧付」を参考にしてほしい。

また、限定用法の場合の「形容詞の順番」についての詳細は「英語【形容詞の順番】※名詞を前から修飾する並び順を徹底解説」を参考にしてほしい。

5. 英語の副詞|「副詞」と「副詞句」

英語の「副詞」とは「名詞以外の語句」を「修飾」する語句である。「名詞以外の語句」とは、「動詞」「形容詞」「他の副詞」に加え「文全体」も含まれる。

5.1. 名詞以外を修飾する「副詞」

「動詞」「形容詞」「他の副詞」「文全体」を修飾する「副詞」の例文は以下の通りだ。

4種類の副詞

英語の副詞は、その意味から「様態」「場所」「時」「頻度」「程度」の5種類に分けられる。しかし、この分類はそれほど重要ではない。

5.2. 副詞の「位置」

副詞の位置は、文のリズムや微妙なニュアンスによって変わるので、厳密なルールはないと言っていい。しかし「頻度」と「程度」を表す副詞については下記のようなルールがある。

副詞の種類 副詞の位置のルール
動作がどのくらいの頻度で行なわれるか (「頻度」を表す副詞) (always, often, usually, etc.) ・動詞が一般動詞1つの場合は動詞の前 ・動詞がbe動詞1つの場合は動詞の後 ・動詞が2つ以上の場合は1つ目の動詞の後 ・文頭や文末に置くこともある
動作がどの程度行なわれるか (「程度」を表す副詞) (almost, probably, definitely, etc.) ・動詞が一般動詞1つの場合は動詞の前 ・動詞がbe動詞1つの場合は動詞の後 ・動詞が2つ以上の場合は1つ目の動詞の後 ・文末に置くこともある

5.3. 前置詞で始まる「副詞句」

「副詞句」とは、複数の単語を組み合わせて一つの副詞の働き(名詞以外を修飾)をする「句」である。下記の例文の太字の部分が副詞句である。


I usually go to the library after school.
(私は通常、放課後に図書館にいく。)


「to the library」(図書館に)と「after school」(放課後に)は両方とも、動詞「go」を修飾している「副詞句」である。

5.4. 「副詞」と「形容詞」の違い

「副詞」と「形容詞」の見分け方は難しくない。既に説明したが、形容詞は「名詞」を修飾し、副詞は「名詞以外」を修飾する。

例えば、下記の一つ目の例文の「perfect」は名詞の「English」を修飾しているので「形容詞」であり、「perfect English」で「完璧な英語」という意味になる。一方で、二つ目の例文の「perfectly」は動詞「speaks」を修飾しているので「副詞」であり、「speaks perfectly」で「完璧に話す」という意味になる。

形容詞と副詞の違い

なお、「副詞」についての詳細は「英語【副詞】基礎から徹底解説※中学で習う全副詞一覧付!」を参考にしてほしい。

また、「副詞の位置」についての詳細は「英語【副詞の位置】※話すための英文法|基本から徹底解説!」を参考にしてほしい。

6. 英語の否定文|「be動詞」と「一般動詞」の場合

「否定文」とは、もの・ことを否定するとき文だ。英語は「not」を入れて否定文を作るが、動詞が「be動詞」の場合と「一般動詞」の場合で、「not」の入れ方が異なる。

6.1.「be動詞」の否定文

「be動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「否定文」にするには、「be動詞」のあとに「not」を入れればよい。

英語の否定文
英語の否定文2

6.2.「一般動詞」の否定文

「一般動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「否定文」にするには、「do not = don’t」もしくは「does not = doesn’t」を動詞の前に置けばよい。

主語が「三人称単数以外」の場合は、動詞の前に「do not = don’t」を置く。

英語の否定文3

主語が「三人称単数」の場合は、動詞の前に「does not = doesn’t」を置く。そして、「ふつうの文」(平叙文)の動詞に付いていた「s」を取る。

英語の否定文4

7. 英語の疑問文|「be動詞」と「一般動詞」の場合と「疑問詞」

「疑問文」とは何かを質問するときの文だ。英語は語順を変えて疑問文を作る。ここでは、動詞が「be動詞」の場合と「一般動詞」の場合の疑問文の作り方、そして「疑問詞」(「what」など)を使った疑問文の作り方を説明する。

7.1.「be動詞」の疑問文

「be動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「疑問文」にするには、その「be動詞」を一番前に持ってくればよい。

be動詞現在形の疑問文

上記は、be動詞が「are」の例文だが、「am」や「is」の場合も同様である。

be動詞の疑問文は「Yes」か「No」で答える。

疑問文 答え方
Are you busy?
(あなたは忙しいですか?)
Yes, I am.
No, I’m not.

ちなみに、「Yes」か「No」で答えられる疑問文は、文の最後を上がり調子(⤴︎)で発音することを忘れずに!

7.2.「一般動詞」の疑問文

「一般動詞」が使われている「ふつうの文」(平叙文)を「疑問文」にするには、「Do」もしくは「Does」を一番前に置けばよい。

主語が「三人称単数」以外の場合は、文の最初に「Do」を置くだけで疑問文になる。

一般動詞現在形の疑問文

主語が「三人称単数」の場合は、文の最初に「Does」を置く。そして、「ふつうの文」(平叙文)の動詞に付いていた「s」を取る。

一般動詞三人称単数現在の疑問文

「Do」「Does」で始まる疑問文も「Yes」か「No」で答える。

疑問文 答え方
Do you work hard?
(あなたは一生懸命に働いていますか?)
Yes, I do.
No, I don’t.
Does he speak English?
(彼は英語を話しますか?)
Yes, he does.
No, he doesn’t.

この場合の疑問文も「Yes」「No」で答えられるので、文の最後を上がり調子(⤴︎)で発音すること!

7.3.「疑問詞」を使った疑問文

上記では「Yes」「No」で答えられる疑問文を説明したが、「何?」などの具体的な情報を聞くための「疑問詞」を使った疑問文について説明する。

「疑問詞」は下記の通り全部で9種類ある。

疑問詞 意味
What 何?
Which どれ?/どっち?
Who だれ?
Whom だれを?だれに?
Whose だれの?
When いつ?
Where どこ?
Why なぜ?
How どのように?

疑問詞を使った疑問文の作り方の基本は、「ふつうの文」(平叙文)のわからないところを疑問詞にして文の最初に持っていき、疑問詞のあとは上記(「be動詞」と「一般動詞」の疑問文)で説明した語順にすればよい。

疑問詞が目的語の疑問文
疑問副詞の疑問文

「what」などは「何の〜」という意味もある。

疑問詞+名詞の疑問文

主語がわからない場合は、わからないところを疑問詞にするだけでよい。

疑問詞が主語の疑問文

疑問詞で始まる疑問文は「Yes」もしくは「No」では答えられない。

疑問文 答え方
What do you like to eat?
(好きな食べ物は何ですか?)
I like to eat banana.
(バナナが好きです。)
Where is your car?
(あなたの車はどこですか?)
My car is at a repair shop.
(修理屋にあります。)
What language do you speak?
(あなたは何の言語を話しますか?)
I speak Japanese.
(日本語を話します。)
Who plays the piano?
(誰がピアノを弾きますか?)
Ken does.
(ケンが弾きます。)

ちなみに、「Yes」「No」で答えられない疑問詞の疑問文は、文の最後を下がり調子(⤵︎)で発音する。

なお、「疑問文」についての詳細は「英語【疑問文】※話すための英文法|超基本〜発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

また、「疑問詞」を使った疑問文についての詳細は「英語【疑問詞】※話すための英文法!基本から発展まで徹底解説」を参考にしてほしい。

8. 英語の名詞の複数形|「数えられる名詞」と「数えられない名詞」

8.1. 「数えられる名詞」と「数えられない名詞」

英語の名詞には「単数形」と「複数形」がある。しかし、「数えられる名詞」(加算名詞)にのみ「複数形」があり、「数えられない名詞」(不加算名詞)には「複数形」はない。

例えば、「apple」(りんご)は「可算名詞」なので「単数形」の「apple」と「複数形」の「apples」があるが、「rice」は「不可算名詞」なので「単数形」の「rice」はあるが「複数形」はない。

英語の数えられる名詞と数えられない名詞1

8.2. 名詞の複数形の作り方

「可算名詞」を「複数形」にするには、単純に「単数形」の語尾に「-s」をつける場合が多い。しかし、「-es」をつけたり、全く別な形になったり(不規則変化)、形が変わらない場合(単複同形)などもある。

不規則変化のルールをまとめた表が以下である。

名詞の語尾 複数形 単語例
-s + es bus → buses(バス)
-sh + es dish → dishes(皿)
-ch + es church → churches(教会)
-x + es box → boxes(箱)
子音 + -o + es tomato → tomatoes(トマト)
子音 + -y → ies city → cities(都市)
-f, -fe → ves shelf → shelves(棚)
上記以外 + s cat → cats(ねこ)

なお、英語の名詞の「複数形」についての詳細は「英語【名詞の複数形】作り方※8つのルール・不規則変化と例外」を参考にしてほしい。

9. 英語の冠詞|「a / an」と「the」

9.1. 加算名詞と不加算名詞の使い方

「加算名詞」の「単数形」は単独で使うことができない。つまり、「加算名詞」は、前に「a (an), the」(冠詞)や「this, that, my, your, his」(限定詞)をつけるか、複数形にしなければならない。

数えられる名詞の例文

一方で、「不加算名詞」は単独でも使うことができる。つまり、「不加算名詞」は、必ずしも「冠詞」や「限定詞」をつけなくてもよい。また、「a/an」は「数えられない名詞」につけることができない。

数えられない名詞の例文

9.2. 「a / an」と「the」の使い分け

「英語の冠詞」(a/an, the)の「超基本」をまとめると以下のようになる。

英語の不定冠詞
英語の定冠詞

なお、「冠詞」についての詳細は「英語【冠詞】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

10. 英語の時制①|「現在形」と「現在進行形」

10.1. 英語の「現在形」

「be動詞」の「現在形」は「am」「are」「is」の3種類ある。下図の通り主語によってこの3種類を使い分ける。

be動詞の現在形

「一般動詞」の「現在形」は、主語が「三人称」かつ「単数」のときだけ形が異なる。

一般動詞の現在形

英語の「現在形」は、「現在を含めて、ある一定の過去や未来もその状態にある」ことを意味する。そのニュアンス・感覚が、動詞の種類や文の意味によって「現在の状態」「習慣・反復動作」「事実・真実」という3つの意味に分類される。

英語の現在形の3つの意味

10.2. 英語の「現在進行形」

現在進行形の「形」は、「be動詞の現在形 + 〜ing」である。

英語の現在進行形の作り方

英語の現在進行形の「基本」の意味は「今、起こっていること」(「動作の継続」)だ。

英語の現在進行形:動作の継続

現在進行形の「平叙文」「否定文」「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

英語の現在進行形:平叙文と否定文と疑問文

10.3. 「現在形」と「現在進行形」の違い

現在形が「現在を含めて、ある一定の過去や未来もその状態にある」ことを表すのに対して、現在進行形は「ある一定の過去から現在までその動作が進行している」ことを表す。

英語の現在形と現在進行形との違い

なお、「現在形」についての詳細は「英語【現在形】※話すための英文法!基本から発展を徹底解説」を参考にしてほしい。

また、「現在進行形」についての詳細は「英語【現在進行形】※話すための英文法!基本〜発展を徹底解説」を参考にしてほしい。

11. 英語の時制②|「過去形」と「過去進行形」と「現在完了形」

11.1. 英語の「過去形」

英語では、「過去」のことを表現するには動詞の形を「過去形」にする。

「be動詞」の「過去形」は「was」と「were」の2種類ある。現在形「is」と「am」の過去形は「was」、現在形「are」の過去形は「were」である。

一般動詞の過去形は、通常「原形」(=「現在形」)に「ed」を付ける。しかし、このルールが当てはまらない一般動詞も多い。それらをまとめると以下になる。

一般動詞の過去形と過去分詞形の作り方

「Be動詞」と「一般動詞の過去形」の「平叙文」「否定文」「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

英語のbe動詞の過去形
英語の一般動詞の過去形

11.2. 英語の「過去進行形」

過去進行形の「形」は、「be動詞の過去形 + 〜ing」である。

英語の過去進行形の作り方

英語の過去進行形の意味は「過去のある時点で進行中だったこと」(過去の時点での「動作の継続」)だ。

過去進行形の「平叙文」「否定文」「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

英語の過去進行形

11.3. 英語の「現在完了形」

英語の「現在完了形」は、「過去」の出来事(action)が「今」につながっているときに使用される。形は「have/has + 動詞の過去分詞形」。「動詞の過去分詞形」については、上記「2. 英語の動詞|「be動詞」と「一般動詞」」を参照してほしい。

英語の現在完了形2

下記の例文は、過去のある時点で「携帯電話をなくした」ことと、「現在(今)」もその状態が続いていること、つまり「現在(今)」も携帯電話をなくしたままの状態であることを意味している。

この例文は「携帯電話は今もない」という「今の状況」がメインのメッセージであり、過去に「携帯電話をなくした」ことがメインではない。

現在完了形の完了・結果

現在完了形の「否定文」と「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

英語の現在完了形2

ちなみに、日本の文法書では現在完了形を、その意味の違いから「完了・結果」「経験」「継続」と分けて説明しているが、ネイティブはそのような区別はしていない。

11.4. 英語の「現在完了形」と「過去形」の違い

「現在完了形」は、「過去」の出来事(action)が「今」につながっているときに使用される。一方で「過去形」は、「過去」の出来事(action)だけを表現する。

現在完了形と過去形の違い

なお、「現在完了形」についての詳細は「英語【現在完了形】※話すための英文法|基本〜発展を徹底解説」を参考にしてほしい。

12. 英語の時制③|「be going to」と「will」とその他の「未来形」

12.1.「be going to」と「will」の意味と使い方

英語の未来形は「be going to」と「will」であると中学校で習った。それらの意味と使い方の違いを簡単に説明すると以下になる。

willとbe going toの違い

「be going to」と「will」の「否定文」と「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

予定を表すbe going to
今決めたことを表すwill

12.2.「現在形」と「現在進行形」が未来を表す場合

英語の未来形は「will」と「be going to」だけではない。「生きた」英語では、下記の例文のように、「現在形」や「現在進行形」で未来を表現することも多い。

現在形 My train leaves at 10:45 this evening.
(私の電車は今夜10時45分に出発する)
現在進行形 I’m visiting the client this afternoon.
(今日の午後その顧客を訪問予定だ)

「現在形」は、電車の時刻表や映画の上映予定など、「ガチガチ」に決まっている「予定」を表す時に使用される。

一方で、「現在進行形」は、クライアントとのアポなど、「確定」しており「準備」が整っている「予定」を表す時に使用される。

未来(予定)を表す「現在形」と「現在進行形」の「否定文」と「疑問文」の作り方は以下の通りだ。

予定を表す現在形
予定を表す現在進行形

なお、「未来形」についての詳細は「英語【未来形】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

13. 英語の助動詞|「16種類」の「意味」と「使い方」

「助動詞」とは「詞をける(ことば)」である。したがって「助動詞」は必ず「動詞」と一緒に使用される。

13.1.「助動詞」の基本的な「使い方」

1つの動詞に2つ以上の助動詞は使えない


○ He can play baseball.
✖️ He can should play baseball.
(彼は野球ができる。)


助動詞のあとには「動詞の原形」が続く

○ He can play baseball.
✖️ He can plays baseball.
(彼は野球ができる。)


助動詞には三人称単数の「s」はつけない


○ He can play baseball.
✖️ He cans play baseball.
(彼は野球ができる。)


助動詞の「否定形」は直後に「not」をつける


○ He cannot[can’t]play baseball.
✖️ He doesn’t can play baseball.
(彼は野球ができない。)


助動詞を使った「疑問文」は助動詞を文頭に置く


○ Can he play baseball?
✖️ Does he can play baseball?
(彼は野球ができるか?)


13.2. 16種類の「助動詞」の「意味」

英語の「助動詞」は全部で16種類あり、それぞれ様々な意味を表現する。助動詞の主な意味をまとめた表が以下である。

助動詞 例文
will
(意思)
I will call her tonight.
(私は今夜彼女に電話する。)
will
(未来の予測)
She will go to the party.
(彼女はパーティに行くだろう。)
will/would
(依頼)
WillWould]you open the door, please?
(ドアを開けてくれますか頂けますか]?)
would
(willの過去)
Kate said that she would call me tonight.
(ケイトは今夜私に電話すると言った。)
would
(推量)
It would be nice to have a new house, but we can’t.
(新しい家を持つことは素晴らしいだろう、でも我々は買えない。)
would
(過去の習慣)
When I was a child, I would swim in the river.
(子供の頃、私はよく川で泳いだものだ。)
can
(可能)
I can see the mountain from my room.
(私の部屋から山を見ることができる。)
can
(能力)
He can speak five languages.
(彼は5つの言語を話すことができる。)
can/could
(依頼)
CanCould]you open the door, please?
(ドアを開けてくれませんか頂けませんか]?)
can/could
(許可)
CanCould] I open the window?
(窓を開けてもいいかよろしいですか]?)
could
(canの過去)
My grandfather could speak five languages.
(私の祖父は5つの言語を話すことができた。)
could
(推量)
That could be a UFO.
(あれはUFOかもしれない。)
may
(推量)
He may know the truth.
(彼は真実を知っているかもしれない。)
may
(許可)
May I ask you a question?
(お伺いしてもよろしいですか?)
might
(推量)
If I won the lottery, I might quit my job.
(もし宝くじに当たったら、仕事をやめるかもしれない。)
shall
(提案)
Shall I open the window?
(窓を開けましょうか?)
shall
(意志)
We shall probably go on holiday next month.
(我々はおそらく来月休暇で出かけ。)
should/ ought to
(義務)
You shouldought to]apologize.
(あなたや謝るべきだ。)
should/ ought to
(当然)
She shouldought to]pass the exam because she is smart.
(彼女は頭がよいので試験に通るはずだ。)
must
(意見)
You must go home now.
(あなたは今家に帰らなければならない。)
must
(推量)
You must be hungry.
(あなたはお腹が減っているに違いない。)
used to
(過去の習慣)
I used to play golf a lot.
(私はよくゴルフをしたものだった。)
used to
(過去の状態)
This building used to be a movie theater.
(この建物はかつて映画館だった。)
need
(必要)
You needn’tneed not]come with us.
(あなたは我々と一緒に来る必要なない。)
dare
(あえて〜する)
I daren’tdare not]tell him the truth.
(私はあえて彼に本当のことを話さない。)
be
(進行形)
I am studying English at The English Club.
(私はThe English Clubで英語を勉強している。)
be
(受動態)
This building was built in 1900.
(この建物は1900年に建てられた。)
have
(完了形)
I have finished my homework.
(私は宿題を終えた。)
do
(疑問文)
Does he speak English?
(彼は英語を話すか?)
do
(否定文)
He doesn’t speak English.
(彼は英語を話さない。)

なお、「助動詞」についての詳細は「英語【助動詞】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

14. 英語の不定詞|「副詞的用法」と「形容詞的用法」と「名詞的用法」

英語の「不定詞」とは「to + 動詞の原形」のことだと考えてよい。「to不定詞」ともいう。


He is going to London to study English.
(彼は英語を勉強するためにロンドンに行く予定だ。)


上の例文の「to study(勉強するために)」(to + 動詞の原形)の部分を「不定詞」(もしくは「to不定詞」)と呼ぶ。

14.1. 英語の不定詞の「副詞的用法」

既に紹介した下記の例文の「to不定詞」は、「〜するために」という意味だ。この例では「勉強するためにロンドンに行く」なので、「to不定詞」の「to study」は、「go」(行く)を修飾している。動詞を修飾しているので「副詞的用法」の「to不定詞」と呼ぶ。

He is going to London to study English.
(彼は英語を勉強するためにロンドンに行く予定だ。)


14.2. 英語の不定詞の「形容詞的用法」


I don’t have time to sleep.
(私は寝るための時間がない。)


上記の例文の「to不定詞」は、「〜するための」という意味だ。この例では「寝るための時間」なので、「to不定詞」の「to sleep」は、「time」(時間)を修飾している。名詞を修飾しているので「形容詞的用法」の「to不定詞」と呼ぶ。

14.3. 英語の不定詞の「名詞的用法」


Our plan is to build a new house.
(我々の計画は新しい家を建てることだ。)


上記の例文の「to不定詞」は、「〜すること」という意味で名詞の役割をしている。名詞の役割をしているので「名詞的用法」の「to不定詞」と呼ぶ。

なお、「不定詞」についての詳細は「英語【不定詞】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

15. 英語の動名詞|「主語」「補語」「目的語」になる動名詞

英語の「動名詞」とは、「詞を詞として使うときのことば()」である。

「動名詞」は動詞に「-ing」をつけた形である。動名詞は名詞として使われるので、文の「主語」「補語」「目的語」になる。意味は、全ての場合で「〜すること」でよい。

15.1. 動名詞を「主語」として使う場合

Studying English is interesting.
(英語を勉強することはおもしろい。)


15.2. 動名詞を「補語」として使う場合


My hobby is studying English.
(私の趣味は英語を勉強することだ。)


15.3. 動名詞を「目的語」として使う場合


I enjoy studying English.
(私は英語を勉強することを楽しんでいる。)


上記は、動名詞を「動詞の目的語」として使用する場合だが、動名詞は「前置詞の目的語」としても使われる。下記の例文では、動名詞が前置詞「in」の目的語になっている。

15.4. 動名詞を「前置詞の目的語」として使う場合


I’m interested in studying English.
(私は英語を勉強することに興味がある。)


ちなみに、「前置詞」は「名詞の(ことば)」なので、前置詞のあとには必ず名詞がくる。動詞は前置詞の後には置けないので、動名詞にしていると考えればよい。

なお、「前置詞」についての詳細は「英語【前置詞】使い方はイラストと例文で!基本から徹底解説」を参考にしてほしい。

また、「補語」と「目的語」についての詳細は、下記「17. 英語の文型|「主語」「動詞」「補語」「目的語」と5つの文型」を参考にしてほしい。

「不定詞」についての詳細は「英語【不定詞】※話すための英文法|基本から発展を徹底解説!」を参考にしてほしい。

16. 英語の接続詞|「語と語」「句と句」「節と節」を結ぶ

英語の「接続詞」とは、「語」と「語」、「句」と「句」、もしくは「節」と「節」を結ぶ(「接続」する)「」(ことば)である。また、文の一部となる「節」を作ることもある。

16.1.「語」と「語」を結ぶ「接続詞」

語と語を結ぶ接続詞

「語」と「語」を結ぶ接続詞には「and」「or」「but」「nor」がある。また、上記の例文のように名詞「English」と名詞「Japanese」以外にも、「動詞」「形容詞」「副詞」などの「語」も結ぶことができる。ただし、同じ品詞の「語」のみを結ぶことができる。異なる品詞の「語」を結ぶことはできないので注意してほしい。

16.2.「句」と「句」を結ぶ「接続詞」

句と句を結ぶ接続詞

「句」と「句」を結ぶ接続詞には「and」「or」「but」「nor」がある。「句」とは、2つ以上の語のまとまりが1つの品詞の働きをしているもので、その中に「主語+動詞がない」ものである。

上記の例文の「by train」(電車で)と「by bus」(バスで)は、動詞「go」を修飾している「副詞句」である。

また、上記の例文のように「副詞句」と「副詞句」以外にも「名詞句」なども結ぶことができる。ただし、同じ働きをする「句」のみを結ぶことができる。異なる働きをする「句」を結ぶことはできないので注意してほしい。

16.3.「節」と「節」を結ぶ「接続詞」

「節」と「節」を結ぶ接続詞には、上記で紹介したもののほかに、「so」「when」「before」「because」「if」「although」などがある。

ちなみに「節」とは、2つ以上の語のまとまりが1つの品詞の働きをしているもので、その中に「主語+動詞がある」ものである。

節と節を結ぶ等位接続詞

上記の例文は、「The rain stopped」と「we went out」の2つの「節」を「and」で単純に結んでいる。このように、2つの「節」(や「語」や「句」)を「対等の関係」で結ぶ接続詞を文法用語で「等位接続詞」と呼ぶ。

また、一方の「節」がもう一方の「節」に「従属」している(よりかかっている)関係を結ぶ続詞を「従属接続詞」と呼ぶ。

節と節を結ぶ従属接続詞

上記の例文の「when」(〜する時)は、「時」を表す「従属接続詞」である。

16.4.「節」を作る「接続詞」

下記の例文では、接続詞「that」に続く「節」が、動詞「believe」の目的語の役割をしている。このように、接続詞「that」は、文の「主語」「補語」「目的語」などの役割をする節(名詞節)を作る。

名詞節を作る接続詞

なお、「接続詞」についての詳細は「英語【接続詞】※話すための英文法|基本の28種類を徹底解説!」を参考にしてほしい。

17. 英語の文型|「主語」「動詞」「補語」「目的語」と5つの文型

英語には、文の構成要素である「主語」「動詞」「補語」「目的語」の並べ方が5種類ある。その5種類の並べ方を、5つの「文型」という。

17.1.「主語」「動詞」「補語」「目的語」とは?

SVCOまとめ

17.2.「第1文型」

第1文型とは、「主語」と「動詞」(S + V)で完結する文である。

第1文型の例文

上記の例文は、「She」という「主語」と、「smiled」という「動詞」で完結している文だ。このような文の形を「第1文型」という。

動詞が「自動詞」であれば、その文は第1文型だと判断していい。「自動詞」とは、「目的語」を必要としない動詞だ。一方で、「目的語」を必要とする動詞を「他動詞」という。

17.3.「第2文型」

第2文型とは、「主語」と「動詞」と「補語」(S + V + C)で完結する文である。

第2文型の例文

上記の例文は、「She」という「主語」と、「is」という「動詞」、そして「beautiful」という「補語」で完結している文だ。このような文の形を「第2文型」という。

「主語」=「補語」の関係が成り立つ文は全て第2文型である。

ちなみに、第2文型の動詞は「自動詞」であるが、「補語」を必要とする特殊な「自動詞」である。

17.4.「第3文型」

第3文型とは、「主語」と「動詞」と「目的語」(S + V + O)で完結する文である。

第3文型の例文

上記の例文は、「I」という「主語」と、「play」という「動詞」、そして「tennis」という「目的語」で完結している文だ。このような文の形を「第3文型」という。

動詞が「他動詞」で、そのあとに1つの目的語だけがあれば、その文は第3文型である。

第2文型と第3文型の見分け方は簡単だ。「主語」=「動詞のあとの語」が成り立てば第2文型であり、成り立たなければ第3文型である。

第2文型は主語=補語(形容詞)
第3文型は主語≠目的語

17.5.「第4文型」

第4文型とは、「主語」「動詞」と2つの「目的語」(S + V + O + O)の形の文である。

第4文型の例文

上記の例文は、「He」という「主語」と、「gave」という「動詞」、そして「her」と「a present」という2つの「目的語」でできている文だ。このような文の形を「第4文型」という。

動詞が「他動詞」で、そのあとに2つの目的語があれば、その文は第4文型である。目的語とは、「動作」や「行為」の対象となる語であり、第4文型では、一般的に「〜に」にあたる語と、「〜を」にあたる2つの語のことだ。

ちなみに文法用語では、「〜に」にあたる目的語を「間接目的語」、「〜を」にあたる目的語を「直接目的語」をいう。なお、「人」が「間接目的語」、「もの・こと」が「直接目的語」になることが多い。

17.6.「第5文型」

第5文型とは、「主語」「動詞」「目的語」「補語」(S + V + O + C)の形の文である。

第5文型の例文

上記の例文は、「We」という「主語」と、「call」という「動詞」、「him」という「目的語」、「Bobby」という「補語」でできている文だ。このような文の形を「第5文型」という。

「目的語」=「補語」の関係が成り立つ文は第5文型である。第5文型での「補語」とは、目的語を説明する「形容詞」もしくは「名詞」のことだ。

第4文型と第5文型の見分け方は簡単だ。「目的語」=「目的語のあとの語」が成り立てば第5文型であり、成り立たなければ第4文型である。

第5文型は目的語=補語
第4文型は目的語≠目的語

なお、「文型」についての詳細は「英語【5文型】とは?見分け方と構造をわかりやすく徹底解説!」を参考にしてほしい。

18. 英語の比較|「比較級」と「最上級」と「as〜as」

18.1.「形容詞」「副詞」に「-er」をつける「比較級」

何かと何かを比べて「…よりも、もっと〜」と表現するときは、「〜」の単語(形容詞もしくは副詞)の語尾に「-er」をつける。そして「…よりも」は「than…」で表す。

英語の比較級-er

なお、「-er」を付けた形(例:「older」)を「比較級」という。

また、基本、比較級は「-er」をつけるが、そうでない場合もある。「-r」だけをつけるもの、「y」を「i」に変えて「-er」をつけるもの、最後の1文字を重ねて「-er」をつけるもの、そして不規則に変化するものがある。

18.2.「形容詞」「副詞」に「-est」をつける「最上級」

3つ以上を比べて「…の中でいちばん〜」と表現するときは、「〜」の単語(形容詞もしくは副詞)の語尾に「-est」をつける。そして「…の中で」は「of…」や「in…」で表す。

英語の最上級-est

なお、「いちばん背が高い」人は一人しかいないので「tallest」の前に「the」をつけることを忘れないでほしい。「the」は通常「名詞」の前につけるが、ここでは「the tallest person」の「person」という「名詞」が省略されていると考えよう。

「-est」を付けた形(例:「tallest」)を「最上級」という。

なお、基本、最上級は「-est」をつけるが、そうでない場合もある。「-st」だけをつけるもの、「y」を「i」に変えて「-est」をつけるもの、最後の1文字を重ねて「-est」をつけるもの、そして不規則に変化するものがある。

18.3.「形容詞」「副詞」の前に「more」「most」をつける場合

文字数が多い(長め)の形容詞や副詞には、「-er」や「-est」を付けるのではなく、前に「more」や「most」を付ける場合が多い。

英語の最上級-most

上図の例文のように、「popular」や「famous」を比較級・最上級にするには、その単語の前に「more」「most」をつける。「popularer」「popularest」や「famouser」「famousest」とはいわない。

「-er」「-est」の代わりに「more」「most」をつけること以外は全て同じである。

18.4.「as 〜 as …」を使った比較

「…と同じくらい〜」を表すときは「as 〜 as …」の形を使う。

英語の比較級-as-as

なお、「比較」についての詳細は「英語【比較級・最上級】※話すための英文法|基本から徹底解説」を参考にしてほしい。

19. 英語の受け身|「受動態」と「能動態」

19.1.「受け身」の「意味」と「形」

「受け身」(受動態)とは、「〜される」という意味の表現のしかたである。下の例文では、「窓」(window)が「掃除される」(are cleaned)となっている。

英語の受動態-基本

「受動態」は、上記にように「be動詞 + 動詞の過去分詞」の形になる。

「受動態」は「〜される」という言い方だが、「〜する」という普通の言い方を「能動態」という。「受動態」と「能動態」の文の作りを比較すると下記になる。

英語の受動態と能動態-基本

19.2. 動詞の「過去分詞」の「形」

「動詞の過去分詞」は、規則的に変化する「規則動詞」と、不規則に変化する「不規則動詞」の2種類ある。

「規則動詞」は語尾に「-ed」を付けるだけだが、動詞の語尾によって「-d」をつけたり、動詞の語尾の「y」をとって「-ied」をつけたり、動詞の語尾の子音を重ねて「-ed」を付ける場合もある。

「不規則動詞」は、その名の通り規則性がないので覚えるしかない。不規則動詞の主な重要な動詞をまとめた表が以下だ。

不規則動詞の過去分詞形

19.3.「受動態」の「否定文」と「疑問文」

下記の例文は「否定」の「受動態」である。

This room isn’t used very much.
(この部屋はあまり使われていない。)


下記の例文は「受動態」の「疑問文」である。

Are we allowed to park here?
(ここで駐車することは許されるの?)


なお、「受け身」についての詳細は「英語の受け身(受動態)※話すための英文法|基本から徹底解説!」を参考にしてほしい。

また、動詞の「過去分詞」についての詳細は「英語【分詞】話すための英文法!現在分詞と過去分詞を徹底解説」を参考にしてほしい。

20. 英語の関係代名詞|「主格」と「目的格」

「関係代名詞」は、名詞を後ろから修飾(説明)するときに使用される非常に重要な代名詞だ。関係代名詞は、名詞とその名詞を説明することばをつなげる役割がある。

20.1.「主語」の役割をする「関係代名詞」

「主語」の役割をする関係代名詞は「who」「that」「which」の3つある。「人」を説明するときは「who」もしくは「that」、もの・ことを説明するときは「which」もしくは「that」を使う。

主格の関係代名詞who1

上記の例文では、上の行の2つ目の文の「主語」である「The friend」を、関係代名詞の「who」に代えて2つの文を合体させている。このように、「主語」である「a friend」という「人」を後ろから説明するときは「who」(もしくは「that」)を使う。

主格の関係代名詞which

上記の例文では、上の行の2つ目の文の「主語」である「The machine」を、関係代名詞の「which」に代えて2つの文を合体させている。このように、「主語」である「the machine」という「もの」を後ろから説明するときは「which」(もしくは「that」)を使う。

20.2.「目的語」の役割をする「関係代名詞」

「目的語」の役割をする関係代名詞は「who」「whom」「that」「which」の4つある。「人」を説明するときは「whom」もしくは「who」もしくは「that」、もの・ことを説明するときは「which」もしくは「that」を使う。

目的格の関係代名詞who

上記の例文では、上の行の2つ目の文の「目的語」である「The woman」を、関係代名詞の「who」もしくは「whom」に代えて2つの文を合体させている。このように、「目的語」である「the woman」という「人」を後ろから説明するときは「who」もしくは「whom」を使う。

目的格の関係代名詞that

上記の例文では、上の行の2つ目の文の「目的語」である「the book」を、関係代名詞の「that」もしくは「which」に代えて2つの文を合体させている。このように、「目的語」である「the book」という「もの」を後ろから説明するときは「that」もしくは「which」を使う。

ちなみに、主語の役割をする関係代名詞を「関係代名詞の主格」といい、目的語の役割をするものを「関係代名詞の目的格」という。

なお、「関係代名詞」についての詳細は「英語【関係代名詞】※話すための英文法|基本〜発展を徹底解説」を参考にしてほしい。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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