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公開日:
2024.02.28

英語は語順!8つの自動化トレーニングで語順を制し英語を制す

英語の語順は日本語のそれとは全く逆だ。

次の例文のように、英文を自然な日本語にするためには、後ろから戻り訳すことになる。つまり、日本語と英語とは、全く同じことをいう場合でも、単語の並べ方が全く逆だということだ(主語は除く)。

英語と日本語では語順が全く逆

この単語の並べ方(語順)の違いが、日本人の英語習得を難しくしている最大の要因の一つといっていい。語順を制すれば英語を制することができる。

なぜ語順の違いが英語習得を難しくしているかというと、単語の並べ方(語順)が全く逆だということは、「思考の順番」も逆だから。日本人が流暢に英語を使えるようになるためには、無意識的に英語の順番で思考できるようにしなければならない。

これは非常に難しいことではあるが不可能ではない。適切なトレーニングを繰り返し行えば、徐々にだが英語の順番で思考できるようになってくる。そうなれば英語は怖くない。

このコラムでは、英語の語順が日本語のそれとは全く異なる理由を理解するために、まずは英語のネイティブ・スピーカーの思考の順番を説明し、その後、英語の思考の順番を英語の文法項目を参照しながら理解していく。

また、「結論が先、説明は後」というのは、一つの文(センテンス)を作るときだけではない。英語でコミュニケーションする際の「原則」といえるほど重要なことだ。この「原則」を正しく理解していないと意思疎通もできないということになりかねないので、その重要性についても説明する。

最後に英語の語順を制するための「自動化」トレーニングを紹介しよう。

1. 英語の語順|英語は「結論」が先、日本語は「説明」が先!

一つの文を作る際、英語は結論を先にいって、説明は後でいう。日本語の場合は全く逆で、説明を先にいって、結論を後でいう。「結論」とは「最も重要なこと」である。先ほどの例を見てみよう。


“I’m reading a book which I borrowed from the library.”
「私は、図書館から借りた本を読んでいる。」


この文での結論、つまり一番重要なことは、「私は読んでいる」ということだ。そして、その次に重要なことは「本を」である。だから、英語ではその二つのことが文の最初にくる。その本が「図書館から借りた」ものであるということはあまり重要ではない「説明」なのであとにくる。

一方で日本語の場合は、主語を言った後、「説明」から入るので、その本が「図書館から借りた」ものであることからいう。そして次に「本を」といってから、結論である「読んでいる」を最後にいうことになる。

このように、「結論」と「説明」の順番が逆だということは、単語の並べ方が逆だということだ。単語の並べ方が逆だということは、つまり「思考の順番」が逆なのだ。日本人が英語を流暢に使いこなせるようになるためには「思考の順番」を変えなければならない。

それでは、この思考の順番の違いを主な文法項目を参照しながら確認していこうと思う。

2. 「5文型」で「英語の語順」を理解しよう!

英語には5つの文型がある。つまり、主語から始まる英語の文は、必ずこの5つの文型のどれかになる。(命令文などの主語から始まらない文は当てはまらない。)

5つの文型をまとめると下記の表になる。

英語の5文型まとめ

英語は全ての文型において、主語(Subject)の次に動詞(Verb)がくる。この主語と動詞は、文の中で一番重要な部分であり結論である。したがって、それらを最初に述べることになる。これは、「英語は結論が先、説明は後」の原則通りである。

一方で日本語では、主語は英語同様に文の最初に置くが、動詞は必ず文の最後に置く。これが日本語の最大の特徴であり、日本人の思考の順番の特徴である。ワールドワイドで見ても、動詞が文の最後にくる言語は珍しい。ヨーロッパの言語(インド・ヨーロッパ語族の言語)はすべて「S+V」の語順であり、中国語ですらこの語順である。

ちなみに、日本人は「S+V」の語順に慣れていないので、英語を学習する際、この「文型」を最初に習うが、日本人以外のほとんどの英語学習者にとって「S+V」は当たり前なことなので「文型」など習う必要がない。イギリスやアメリカで出版されている英文法書に「文型」の説明が載っていない理由である。

英語の文型についての詳しい説明は、「英語【5文型】とは?特徴・構造・見分け方など徹底おさらい!」を参照してほしい。

3. 「関係代名詞」で「英語の語順」を理解しよう!

「関係代名詞」を見ると、英語は「結論が先、説明は後」が原則だということがよくわかる。

英語は「関係代名詞」がよく出てくる。それは「関係代名詞」が非常に便利だからだ。英語では、結論を先にいい、そのあとで「関係代名詞」を使って説明するという文によく出会う。

次の例文をみてほしい。2つの文を「関係代名詞」を使って1文にしている。「関係代名詞」を使った例文を見ると、まず「私は一人の友人がいる」という「結論」を言ってから、その友人がどのような友人かを後ろから説明している。

主格の関係代名詞who1

一方で日本語の場合は、「ロンドンに住んでいる」という説明を、「一人の友人」の前につけることが普通である。「英語は『結論』が先、日本語は『説明』が先」ということがよくわかるだろう。

次の例文は「関係代名詞」と「関係副詞」の2つの関係詞が使われている。”which I bought at a shop near the school” は “pen” を後ろから説明しており、”where my daughter is studying” は “school” を後ろから説明している。


This is the pen which I bought at a shop near the school where my daughter is studying.
(これは、私の娘が勉強している学校の近くの店で買ったペンです。)


日本語では、それらの2つの説明文が、それぞれの名詞(“pen”と“school”)を前から説明している。しかも、”shop” を説明するための “school” の説明を先にいっている。つまり、説明の説明を先にいい、次に説明をいい、最後に結論をいっているのだ。英語とは全く語順が逆である。

日本人にとってこの語順に慣れることが、英語を自由に使いこなせるようになるために非常に重要である。逆にいうと、「関係代名詞」を使いこなせるようになれば、英語の語順に慣れてきたといってもよいだろう。そうなれば英語を使うことが楽になっていく。

関係代名詞についての詳しい説明は、「英語【関係代名詞】※話すための英文法|基本〜発展を徹底解説」を参照してほしい。

4. 「否定分」と「疑問文」で「英語の語順」を理解しよう!

英語は「否定文」と「疑問文」でも、「結論が先、説明は後」の原則通りである。

4.1. 「否定文」の否定語は主語の後に置く

英語では、「〜ではない」のような「否定文」を作る際、”not” を文中に入れるが、その ”not” は文の最初の方に入れる。それは、その文が「否定文」なのかどうかは重要なことだからだ。

動詞が「be動詞」か「一般動詞」かで、”not” を入れる場所が異なる。下記の通り、「be動詞」の場合は、その後に ”not” を、「一般動詞」の場合は、その前に “not” を入れる。なお、”can” などの助動詞がある場合は、その後ろに “not” を置く(”do” “does” も助動詞)。いずれの場合も、文の最初の方、主語のすぐ後の方に置くことになる。

英語の否定文1
英語の否定文2

一方で日本語の場合は、否定を表す「ない」は文の最後にくる。つまり、その文が否定なのかどうかは最後までわからない。長い文になると、それが肯定文なのか否定文なのか最後までわからないので、イライラした経験はないだろうか。

日本人は、否定の語を最後に入れることに慣れているため、英語の語順に慣れるまで、否定文を作るのに手間取ってしまうのである。

英語の否定文の作り方についての詳しい説明は、「【英語の文法】※最初に知っておくべき基本英文法はこれだけ!」を参照してほしい。

4.2. 「疑問文」は文頭でわかる

英語の「疑問文」は、文頭でそれが疑問文だとわかるようになっている。それは、その文が「疑問文」なのかどうかは重要なことだからだ。

英語の場合は、”Yes” ”No” で答えられる疑問文と、答えられない疑問文と大きく分けて2種類の疑問文がある。

”Yes” ”No” で答えられる疑問文のうち、動詞が「be動詞」の場合は、主語の動詞の順番を入れ替える。動詞が「一般動詞」の場合は、”Do” もしくは “Does” を文頭に置く。いずれの場合も最初の一語を聞いた時点で疑問文だとわかる。

be動詞現在形の疑問文
一般動詞現在形の疑問文

一方で日本語の場合は、「〜ですか?」のような疑問を表すことばが最後にくる。その文が疑問文なのかどうかは最後までわからない。

また、英語の ”Yes” ”No” で答えられない疑問文、つまり「疑問詞」を使った疑問文の場合は、その疑問詞が文頭にくるので、最初の一語を聞いた時点で疑問文だとわかる。

疑問詞目的語の疑問文

日本語では、この場合でも通常「何ですか」という疑問を表すことばと最後につける。ただし、「いつ」「どこで」「何を」「どのように」などの疑問詞を使った疑問文の場合、日本語は語順を入れ替えることができる言語なので、それらの疑問詞を一番前に置くこともある。


いつ食事をとりましたか?
どこで食事をとりましたか?
何を食べましたか?
どのように食べましたか?
何が食べ物では好きですか?


英語の疑問文の作り方についての詳しい説明は、「英語【疑問文】※話すための英文法|超基本〜発展を徹底解説!」を参照してほしい。

5. 「副詞句」と「副詞節」で「英語の語順」を理解しよう!

英語の「副詞」とは「名詞以外の語句」を「修飾」するものである。それが「句」の場合は「副詞句」、「節」の場合は「副詞節」となる。

「名詞以外の語句」とは、「動詞」「形容詞」「他の副詞」に加え「文全体」も含まれる。また「修飾する」とは、その語句の意味を「説明」することだ。

副詞の役割は「説明」なので通常文の後ろに置く。「結論が先、説明は後」の原則通りである。

5.1. 「副詞句」は文の後ろに置く

下記の例文をみてほしい。”to buy a big house” は「副詞句」で、”am working” という動詞を修飾(説明)している。つまり、何のために「働いている」のかを、「大きな家を買うため」と文の後ろから説明しているのだ。


I’m working hard to buy a big house.
(私は大きな家を買うために一生懸命に働いている。)


一方で、日本語では、主語の「私は」のあとに「大きな家を買うために」という説明が先にきているのがわかるだろう。

次の例文でも、”the day after tomorrow” という副詞句が、文の後ろから動詞の “are going to have” を修飾(説明)している。


We are going to have an exam the day after tomorrow.
(私たちは明後日試験を受ける。)


日本語では主語のあとに、説明のための副詞(「明後日に」)がきている。

副詞についての詳細は、「英語【副詞】基礎から徹底解説※中学で習う全副詞一覧付!」を参照してほしい。

5.2. 「副詞節」は文の後ろに置く

「副詞節」の場合も、「主節」を修飾(説明)する役割なので、英語では通常文の後ろに置くことになる。次の例文をみてほしい。

“when you get home” は「副詞節」で、”Call me” という文(ここでは命令文)全体を、後ろから修飾(説明)している。つまり、いつ「電話しなさい」なのかを、「あなたが家に着いたら」と文の後ろから説明しているのだ。


Call me when you get home.
(家に着いたら電話しなさい。)


なお、副詞節の場合は文頭に持ってくることも可能である。つまり、下記のように書き換えることもできるが、英語の場合は結論を先にいうことが好まれるので、上記の方が好まれると思っていい。


When you get home, call me.


一方日本語の場合も、「家に着いたら電話しなさい。」と「電話しなさい。家に着いたら。」と両方可能であるが、日本語の場合は英語と逆で、前者の「説明」を先にいう方が自然である。

6. 「思考の順番」から「論理展開の順番」も理解しよう!

英語を母語とする人と、日本語を母語とする人の「思考の順番」が逆のため、英語は「結論」が先、日本語は「説明」が先にくる形で1つの文(センテンス)が成り立っていることを説明してきた。

「英語は『結論』が先、日本語は『説明』が先」という原則は、1つの文を作るときだけではなく、いくつかの文を連ねた文章の「論理展開」でも同じだ。そのほか、例えば、会社の会議で自分の意見をいうとき、プレゼンの構成、雑談での「論理展開」も、英語は『結論』が先である。

6.1. 文章の論理展開も英語は結論が先

文章の論理展開も日本語と英語は全く逆だ。

日本人は、小学校の頃から、文章を書くときは「起承転結」で書くことを教わってきた。つまり、「説明が先、結論は後」である。一方で、英語圏を含む欧米では、文章の論理展開も「結論が先、説明が後」で書くことが普通である。欧米の小学校では「パラグラフ・ライティング」(paragraph writing)という文章の書き方を叩き込まれるが、これは正に「説明が先、結論は後」の書き方なのだ。

英語圏を含む欧米では、「説明が先、結論は後」は非論理的と考えられている。そのため、英語自体は素晴らしくても、読んでもらえないということもあり得る。それはメールでも同じだ。

例えば、仕事上のメールでお願いごとをする際、日本人は最初に言い訳のように説明から書く。「クライアントが○○を望んでいるが、リソースがない。」などだ。そういう状況をクドクドと説明してから、最後にようやく「したがって○○をやってくれないか。」と結論をいう。この論理展開のまま英語で書いたら、相手は読んでもくれないだろう。説明から書いている時点で、何が言いたいかを理解してもらえないのだ。これは筆者の実際の経験で、結局返事はもらえなかった。

なお、パラグラフ・ライティングの詳細については、「英語のライティング|書き方のコツとおすすめツールを徹底解説」を参照してほしい。

6.2. 会議で発言するときも英語は結論が先

会社の会議で自分の意見をいうときも、「結論」を先に言わないと、最悪頭が悪いと思われる。

日本語の会議で自分の意見をいうときは「説明」から入り、最後に「結論」をいうのが普通だろう。例えば、「相手の会社は現在○○であり、経済状況は○○です。今後もしばらくこの○○な状況が続くと思われますし、○○で○○なので、私は○○だと思います。」などだ。

しかし、もしこの論理展開のまま英語にして発言したら、結論を言う前に必ず途中で割り込まれます。ネイティブは、説明から入った時点で何を言っているのかを理解できないのだ。結論を言えないだけならまだいいかもしれない。最悪、頭が悪いと思われ、次から発言の機会すら与えられないということにもなりかねない。

なお、会議の英語については、「会議の英語|司会・進行〜意見・質問・終了まで全フレーズ99選」を参照してほしい。

6.3. 雑談でも英語は結論が先

英語の論理展開を知らないと、雑談もチグハグになってしまう。

例えば、会社の同僚に日本語で「週末はどうだった?」と聞かれたら何て答えるだろう。おそらく「土曜日は家族でディズニーランドに行って、日曜日が○○とバーベキューをやったんだよ。」のように、やったことを説明する日本人は多いのではないだろうか。

しかし、英語で “How was your weekend?” を聞かれたときに、上記のまま英語で答えたら、ネイティブの頭の上にでっかい「?」が見えるだろう。なぜなら、ネイティブがこの場合でも「結論」からいう。つまり、”It was great!” や “Not bad.” などと答えるのが普通である。

英語は常に「結論が先、説明は後」であり、それを理解していないと、英語はできてもコミュニケーションがうまく取れないということになりかねないのだ。

なお、雑談の英語については、「雑談の英語|ビジネスでの雑談を楽しめる状況別フレーズ100選」を参照してほしい。

7. 英語の語順|「自動化トレーニング」で語順を制し英語を制す!

英語の語順を制するということは、英語を無意識的に英語の語順で英語のまま理解し、使えるようにすることだ。

そのためのトレーニングは下図のように8つある。それぞれ「目」「耳」「口」(「手」)と、使う部分によって分けてある。何かを無意識的にできるようにする際、いろいろな方向から脳を刺激しつつ繰り返すことが基本だ。

英語文法自動化トレーニング

これらのトレーニングは、それぞれ単独でも効果はあるが、下図のように、例文音読理解から作文までの8つのトレーニングを順を追って行うとより効果的だ。やり方と効果を一つずつ説明しよう。

英語文法自動化トレーニング

7.1. 例文音読理解(Reading aloud)

ステップ-01

最初に、英文を大きな声を出して読んでみよう。必ず意味を意識しながら読んでほしい。

英文を読んでその意味が理解できない場合は、単語か文法が理解できていない可能性が高いので、それらを完璧に理解しよう。

声を出して読むことには重要な意味がある。戻り訳さないようにすることだ。音読しながら意味を理解するには、英文を前から前から理解しなければならない。注意しなければならないのは、音読して理解できないからといって、後ろから戻り訳して「解読」をしないことだ。一度音読して意味が頭に入ってこない場合は、繰り返し音読してみよう。

7.2. スラッシュリーディング(Slash reading)

ステップ-02

後ろから戻り訳す癖から脱却するには、スラッシュリーディングが有効だ。スラッシュリーディングとは、英文を、意味のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れながら読んでいくことだ。


The woman / who I thought was her sister / was actually her mother.


上の英文は次のような順番で理解してほしい。


「その女性は、私は彼女の姉妹だと思ったが、実は彼女の母親だった。」


決して、次のような順番で戻り訳して理解することはやめてほしい。


「私が、彼女の姉妹だと思った女性は、実は彼女の母親だった。」


このスラッシュリーディングを繰り返すことにより、英文を前から前から理解できるようになる。つまり英語の語順の回路を作っていくことができるのだ。

7.3. リピーティング(開本)(Repeating)

ステップ-03

英文を目で追いながら(開本)、英文の音声を聴き、そのあとで音読してみよう。必ず意味を意識しながら行ってほしい。

英文の音声を聴き、すぐにリピートすることにより、英語を英語のまま理解できるようになっていく。日本語に訳して理解する暇がないからだ。意味を意識しながらリピートできるようになるまで、繰り返し練習してほしい。

7.4. ルックアップ&セイ(Look-up & say)

ステップ-04

英文を目で追いながら、英文の音声を聴き、その後英文から目を離し(ルックアップ)暗唱(セイ)してみよう。音声を聴かずに、英文を黙読後に暗唱してもいい。意味を意識することを忘れないでほしい。

リピーティング(開本)までは英文を目で追いながら読んでいたが、いよいよ英文から目を離すことになる。目を離すことで英語の語順の理解が深まる。頭の中で文章を作る能力を向上させ、スピーキング力の向上にもつながるのだ。

7.5. リピーティング(閉本)(Repeating)

ステップ-05

再度リピートしてみよう。今度は英文を見ない(閉本)。例文の音声を聴き、そのあとで暗唱してみよう。ルックアップ&セイの効果を更に向上させるトレーニングだ。しつこいが、必ず意味を意識しながら行うこと。

意味を意識しながらスムーズにリピートできるようになったら、発音も意識してみよう。音声をそっくりまねてリピートすることだ。意味を意識しながら、発音も同時に意識して暗唱することはできないだろう。どちらかに意識を集中して繰り返し練習しよう。

7.6. 書き写し(Transcribing)

ステップ-06

英文を黙読し、書き写してみよう。1センテンス全てを一気に書き写すようにしてほしい。途中で何度もチラチラ英文を見ないようにしよう。

今後は手を使うトレーニングだ。リピーティング(閉本)までは、「目」「耳」「口」を使ってトレーニングしてきたが、「手」も使うことにより、脳をあらゆる方向から刺激することになる。

リピーティングの場合は、意味を意識しなくても、音だけまねてリピートすることも可能だが、1文全てを一気に書き写す場合は、意味を意識しないとできない。リピーティングを補完するトレーニングだ。

7.7. 暗唱(Reciting)

ステップ-07

さあ、仕上げのトレーニングだ。英文を見ずに、音声も聴かずに、例文を大きな声を出して暗唱してみよう。いうまでもないが、意味を意識しながら、そして発音を意識しながら、何度も繰り返しやってみよう。

7.8. 作文(Composing)

ステップ-08

最後にアウトプット・トレーニングだ。今までトレーニングしてきた英文の単語を変えて別の英文を作ってみよう。最初は書きながら作文し、できたら暗唱を繰り返そう。慣れてきたら、書かずに頭の中で作文してみるといい。

8つのトレーニング法をご紹介した。これらは、英語の語順を制すること、つまり、英語の文章を前から理解する能力、英語を英語のまま理解する能力、そして頭の中で文章を作る能力を向上することができる。そして音声を使うことで、発音矯正、およびリスニング力向上にも効果がある。是非このトレーニングをあなたの学習に取り入れてほしい。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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