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公開日:
2020.12.06
更新日:
2023.11.30

英語【代名詞】※話すための英文法|5種類の基本を徹底解説!

英語の「代名詞」は、「人称代名詞」「指示代名詞」「不定代名詞」「疑問代名詞」「関係代名詞」の5種類ある。それぞれの「代名詞」をまとめると以下の表になる。なお、「人称代名詞」には「所有代名詞」と「再帰代名詞」が含まれている。

英語の人称代名詞・所有代名詞・再帰代名詞の一覧表
英語の指示代名詞2
英語の不定代名詞
英語の疑問代名詞
英語の関係代名詞

上記5種類の「代名詞」についての基本を徹底解説する。詳細や発展的なことは別途コラムで解説しているのでそちらも参考にしてほしい。

1. 英語の代名詞|「人称代名詞」:I, we, you, he, it, they, etc…

「人称代名詞」とは、「人の代わりをする名詞」を意味する。「人称代名詞」に加え、「所有代名詞」「再帰代名詞」をまとめた表が以下である。

英語の人称代名詞・所有代名詞・再帰代名詞の一覧表

1.1.「人称代名詞」の「一人称」「二人称」「三人称」

英語の「人称代名詞」は、「一人称」「二人称」「三人称」の3種類に分けられる。また、それぞれ「単数形」と「複数形」がある。

  • 「一人称」:「自分」(話し手)。「I(単数形)」と「we(複数形)」など。
  • 「二人称」:「相手」(聞き手)。「you(単数形/複数形)」など。
  • 「三人称」:「自分」と「相手」以外の全て。「he(単数形)」「she(単数形)」「it(単数形)」「they(複数形)」など。

1.2.「人称代名詞」の「主格」「所有格」「目的格」

英語の「人称代名詞」は、その働きにより「主格」「所有格」「目的格」の3種類に分けられる。

  • 「主格」:文の主語として使われる代名詞。「I」「you」「he」など。
  • 「所有格」:名詞の前について、「だれだれの〜」という所有を表す代名詞。「my」「your」「his」など。
  • 「目的格」:「だれだれを」「だれだれに」のように「目的語」として使われる代名詞。「me」「you」「him」など。

1.3.「人称代名詞」が「人」以外を表すとき

実は、英語の「人称代名詞」は、「人」だけを表す代名詞ではない。

「一人称」は「話し手」、「二人称」は「聞き手」の「人」を指すが、三人称は、「一人称」と「二人称」以外の、話に上がってくる人・物・名詞で表せる出来事などの語句を指す。

三人称の人称代名詞には「it」と「they」が含まれるが、「it」は通常「人」の代名詞ではない。「they」は「人」も「人以外」も指すことができる。「人称代名詞」といえども、「人」だけではなく「物」や「事」の代わりを表すことがある。

「人称代名詞」の詳細と「所有代名詞」「再帰代名詞」については「英語の一人称とは!※人称代名詞の主格・所有格・目的格を解説」を参照してほしい。人称代名詞を用いた例文も多く掲載しているので是非参考にして頂きたい。

2. 英語の代名詞|「指示代名詞」:this, that, these, those, etc…

「指示代名詞」とは、「ある名詞を指し示す名詞の代わり」である。「指示代名詞」をまとめた表が以下である。

英語の指示代名詞2

2.1. 「指示代名詞」の「this, that, these, those」

「指示代名詞」「this, that, these, those」は、「遠・近」と「単・複」で使い分けられる。

  • this: 「近く」て「単数」(これ)
  • that: 「遠く」て「単数」(あれ)
  • these: 「近く」て「複数」(これら)
  • those: 「遠く」て「複数」(あれら)

これらの指示代名詞の基本的な使い方と例文とを紹介する。

指示代名詞 例文
this
(近・単)
This is my bag.
(これは私のバッグです。)
that
(遠・単)
Is that a hotel?
(あれはホテルですか?)
these
(近・複)
How much are these?
(これらはいくらですか?)
those
(遠・複)
Are those real guns?
(あれらは本物の拳銃ですか?)

これらは、「Do you like this picture?」(この絵は好きですか?)や「Who are those people?」(あれらの人は誰ですか?)のように、あとに名詞をつけて使用されることもある。これらの場合は、指示代名詞ではなく、名詞を修飾する「(指示)形容詞」である。

これらの指示代名詞は下記のような使われ方もする。

指示代名詞 例文
this
(電話で「こちら」)
Hello, this is Ken speaking.
(こんにちは。こちらはケンです。)
that
(電話で「そちら」)
Is that Anna?
(そちらはアンナですか?)
that
(過去の起こったこと)
That was a really nice breakfast.
(あれは本当に美味しい朝食だった。)
that
(誰かが今言ったこと)
Let’s take a break. – That’s a good idea.
(休憩しよう。- それはいい考えだ。)

2.2. 「指示代名詞」の「such」と「same」

「指示代名詞」「such」と「same」の例文と使い方を紹介する。

指示代名詞 例文
such Susan is very sensitive, so you should treat her as such.
(スーザンは感受性が強いのでそのように彼女を扱うべきだ。)
same If you jump into the pool, I will do the same.
(もしお前がプールに飛び込んだら、私も同じことをする。)

such: 上の例文の「as such」(そのように)の「such」は、前文「Susan is very sensitive」の内容を指している。

same: 上の例文の「the same」(同じこと)は、前文のうち「jump into the pool」を指している。

「such」と「same」も、「I don’t like such movies.」(私はそのような映画は好きでなない)や「I have the same computer.」(私は同じPCを持っている)のように、あとに名詞をつけて使用されることもある。これらの場合は、指示代名詞ではなく、名詞を修飾する「形容詞」である。

3. 英語の代名詞|「不定代名詞」:one, some, any, all, etc…

「不定代名詞」とは、「不特定のもの/人を指す名詞の代わり」である。「不定代名詞」をまとめた表が以下である。

英語の不定代名詞

3.1. 「不定代名詞」の「one」と「ones」

不定代名詞「one」(ある一つのもの)と「ones」(ある複数のもの)の例文と使い方を紹介する。

不定代名詞 例文
one
(ある一つのもの)
I need a pen. Do you have one?
(ペンが必要だ。一つある?)
ones
(ある複数のもの)
Your shoes are very old. You should buy new ones.
(あなたの靴は古い。新しいのを買うべきだ。)
the one
(特定の一つのもの)
I found this key. – Is it the one you lost?
(この鍵を見つけた。- それはあなたがなくしたものか?)

one: 上の例文では「one = a pen」を意味しており、不特定のペンを指す。

ones: 上の例文では「ones」の前に「new」という形容詞がついている。「ones = shoes」であり、不特定の新しい靴を指す。

the one: 上の例文では「one = a key」だが、「you lost」(あなたがなくした)と「限定」されているので「the」がつく。

3.2. 「不定代名詞」の「other」と「another」

不定代名詞「another」は「an + other」である。不定代名詞「other」(他のもの)と「another」(他の一つのもの)の例文と使い方を紹介する。

不定代名詞 例文
other
(他のもの)
I don’t like this one. Show me the other.
(これは好きではない。もう一つを見せて。)
another
(他の一つのもの)
I don’t like this one. Show me another.
(これは好きではない。ほかのものを見せて。)

other: 上の例文では、「2つのうちのもう1つ」なので、限定されるため「the other」と「the」がついている。

another: 上の例文では、「others」(他のもの)はいっぱいあるが、そのうちの1つという意味で「another」となっている。

なお、「Show me another one」(ほかのひとつを見せて)のように、「another」のあとに名詞をつけて形容詞として使うこともできる。(「other」も同様。)

3.3. 「不定代名詞」の「some」と「any」

不定代名詞「some」と「any」は日本語にするとどちらも「いくつかのもの」だが、「some」は「肯定文」で使用され、「any」は「否定文」と「疑問文」で使用される。「any」を「肯定文」で使用すると「どの〜でも」の意味になる。

「some」と「any」の例文と使い方を紹介する。

不定代名詞 例文
some
(いくつかのもの)
I have no money. – I have some.
(私はお金を持っていない。- 私はいくらか持っている。)
any
(いくつかのもの)
I have no money. – Do you have any?
(私はお金を持っていない。-あなたはいくらか持っているか?)
any
(どれでも)
You can eat any of those apples.
(あなたはそれらのどのリンゴを食べてもいい。)

some: 上の例文では「some = some money(いくらかのお金)」を意味する。このように「肯定文」(普通の文)では「some」を使う。「some」は、「money」のように数えられない名詞も、数えられる名詞も指すことができる。(下記の「any」も同様。)

any(いくつかのもの): 上の例文のように、「疑問文」では通常「any」(いくらか)を使う。「I don’t have any.」(私はいくらかも持っていない。)のような「否定文」でも「any」を使う。

any(どれでも): 上の例文のように「肯定文」で「any」を使うと「any of those apples」で「それらのどのリンゴでも」の意味になる。否定文にすると「I can’t eat any of those apples.」(それらのどのリンゴも食べられない。)になる。

なお、「Do you have any money?」のように、「any」のあとに名詞をつけて形容詞として使うこともできる。(「some」も同様。)

3.4. 「不定代名詞」の「all」と「none」と「each」

「不定代名詞」の「all」(すべてのもの)と「none」(どれも〜ない)と「each」(それぞれのもの)の例文と使い方を紹介する。

不定代名詞 例文
all
(すべてのもの)
All (of) the students in our class passed the exam.
(私たちのクラスの生徒のすべてが試験を通った。)
none
(どれも〜ない)
None of my friends lives near me.
(私の友人の誰も私の近くに住んでいない。)
each
(それぞれのもの)
Each of these books is suitable for children.
(これらの本はどれも子供に適している。)

all(すべてのもの): 「all of 〜」で「〜のすべて」という意味。「of」のあとに「the」や「my」などの「冠詞」や「限定詞」がくる場合は「of」を省略できる。また、「all」は「all students」(すべての生徒)のように「all」のあとに名詞をつけて形容詞として使うこともできる。

none(どれも〜ない):上の例文では「None of my friends」で「私の友達の誰も〜ない。」の意味。「none」の場合は「of」は省略できない。

each(それぞれのもの): 「each 〜」で「それぞれの〜」という意味。上の例文のように、「of」のあとに「these」などの「限定詞」や「冠詞」がつくと「of」は省略できない。「each book」(それぞれの本)のように「each」のあとに名詞をつけて形容詞として使うことはできる。

3.5. 「不定代名詞」の「both」と「either」と「neither」

「不定代名詞」の「both」(両方とも)と「either」(どちらか一方/どちらでも)と「neither」の例文と使い方を紹介する。

不定代名詞 例文
both
(両方とも)
I like both (of) these pictures.
(私はこれらの絵の両方が好きだ。)
either
(どちらか一方)
I don’t have either of these books.
(私はこれらの本のどちらも持っていない。)
neither
(どちらも〜ない)
Neither of my parents are Japanese.
(私の両親のどちらも日本人ではない。)

both(両方とも):「both of 〜」で「〜の両方」という意味。「of」のあとに「the」や「my」などの「冠詞」や「限定詞」がくる場合は「of」を省略できる。また、「both」は「both pictures」(両方の絵)のように「both」のあとに名詞をつけて形容詞として使うこともできる。

either(どちらか一方):「either of 〜」で「〜のどちらか一方」という意味。上の例文のように否定文になると「〜のどちらか一方も〜ない → 〜のどちらも〜ない」の意味になる。例文のように、「of」のあとに「these」などの「限定詞」や「冠詞」がつくと「of」は省略できない。「either book」(どちらかの本)のように「either」のあとに名詞をつけて形容詞として使うことはできる。

neither(どちらも〜ない):「neither of 〜」で「〜のどちらも〜ない」という意味。例文のように、「of」のあとに「these」などの「限定詞」や「冠詞」がつくと「of」は省略できない。「neither book」(どちらの本の〜ない)のように「neither」のあとに名詞をつけて形容詞として使うことはできる。

3.6. 「不定代名詞」の「-one」と「-body」と「-thing」

「some」「every」「any」「no」に「-one」と「-body」と「-thing」をつけた形の「不定代名詞」の例文を紹介する。

「-one」と「-body」は「人」を指し、「-thing」は「もの/こと」を指す。「-one」と「-body」は全く同じと考えてよい。

不定代名詞 例文
someone
(誰か)
There is someone at the door.
(ドアのところに誰かがいる。)
everybody
(あらゆる人)
Everybody needs friends.
(あらゆる人は友達が必要だ。)
anything
(何か)
Did you say anything?
(何か言ったか?)
nothing
(何も〜ない)
I did nothing yesterday.
(私は昨日何もしていない。)

4. 英語の代名詞|「疑問代名詞」:what, who, which, etc…

「疑問代名詞」とは、「名詞の代わりをする疑問詞」である。「疑問代名詞」の「主格」「所有格」「目的格」をまとめた表が以下である。

英語の疑問代名詞
  • 「疑問代名詞」の「主格」:文の「主語」として使われる疑問代名詞。
  • 疑問代名詞」の「所有格」:「誰の?」という「所有」を表す。「who」の所有格「whose」(誰のもの)のみ。
  • 「疑問代名詞」の「目的格」:文の「目的語」として使われる疑問代名詞。

4.1. 「疑問代名詞」の「what」

疑問代名詞「what」の例文と使い方を紹介する。

疑問代名詞「What」 例文
【主格】
What
What is your current job?
(何があなたの今の仕事?)
【所有格】
なし
N.A.
【目的格】
What
What are you looking for?
(あなたは何を探しているの?)

「主格」の「what: 主格の「what」は主語になる。主語がわからない場合は、疑問詞「what」を主語にするだけでよく、語順を変える必要はない。

「目的格」の「what: 目的格の「what」を使った疑問文は語順を変える必要がある。上の例文では、「You are looking for ※. 」の「※」のところがわからないため、「※」を「what」(何を)にして、文頭に持ってきている。そして、「what」の後は「you」と「are」の語順を変える。ちなみに、この例文の「what」は、前置詞「for」の「目的語」である。

なお、疑問代名詞「what」の「所有格」はない。

4.2. 「疑問代名詞」の「who」

疑問代名詞「who」の例文と使い方を紹介する。

疑問代名詞「Who」 例文
【主格】
Who
Who is responsible for it?
(それの責任者は誰?)
【所有格】
Whose
Whose is it?
(それはだれのもの?)
【目的格】
Whom/Who
WhomWho]do you work for?
(誰のために働いているの? → どちらにお勤め?)

「主格」の「who: 主格の「who」は主語になる。主語がわからない場合は、疑問詞「who」を主語にするだけでよく、語順を変える必要はない。

「所有格」の「whose: 所有格の「whose」を使った疑問文は語順を変える必要がある。上の例文では、「It is ※. 」の「※」のところがわからないため、「※」を「whose」(誰のもの)にして、文頭に持ってきている。そして、「whose」の後は「it」と「is」の語順を変える。ちなみに、この疑問文の答えは、「It is hers/his.(彼女/彼のもの)」や、「It is mine.(私のもの)」などになる。

「目的格」の「whom/who: 目的格の「whom/who」を使った疑問文は語順を変える必要がある。上の例文では、「You work for ※. 」の「※」のところがわからないため、「※」を「whom/who」(誰を)にして、文頭に持ってきている。そして、「whom/who」の後は「do」を「you」の前に置く。この例文の「whom/who」は、前置詞「for」の「目的語」である。ちなみに、「whom」と「who」どちらでも良いが、口語では「who」が使われる。

4.3. 「疑問代名詞」の「which」

疑問代名詞「which」の例文と使い方を紹介する。

疑問代名詞「Which」 例文
【主格】
Which
Which is your umbrella, this one or that one?
(あなたの傘はどっち?これ?あれ?)
【所有格】
なし
N.A.
【目的格】
Which
Which do you prefer, tea or coffee?
(紅茶とコーヒーとどっちがいい?)

「主格」の「which: 上の例文のように、主格の「which」は主語になる。主語がわからない場合は、疑問詞「which」を主語にするだけでよく、語順を変える必要はない。

「目的格」の「which: 目的格の「which」を使った疑問文は語順を変える必要がある。上の例文では、「You prefer ※. 」の「※」のところが「tea」なのか「coffee」なのかわからないため、「※」を「which」(どっち)にして、文頭に持ってきている。そして、「which」の後は「do」を「you」の前に置く。ちなみに、この例文の「which」は、動詞「prefer」の「目的語」である。

なお、疑問代名詞「which」の「所有格」はない。

「疑問代名詞」の詳細と「疑問副詞」「疑問形容詞」などについては「英語の疑問詞|※話すための英文法!基本から発展まで徹底解説」を参照してほしい。疑問代名詞の例文も多く掲載しているので是非参考にして頂きたい。

5. 英語の代名詞|「関係代名詞」:that, which, who, what, etc…

「関係代名詞」とは、名詞(先行詞)と、その名詞を説明する文(節)とを「関係づけるための名詞の代わり」である。「関係代名詞」をまとめた表が以下である。

英語の関係代名詞

「関係代名詞」は、その前にくる名詞(「先行詞」)によって変わる。

  • 「先行詞」が「人」:「who」、「whose」、もしくは「who(m)
  • 「先行詞」が「人」以外:「which」、「whose」、もしくは「which

なお、「that」は「先行詞」が「人」の場合でも、「人以外」の場合でも使用できる。「what」は「先行詞」は必要ない。

また、「関係代名詞」は、その働きにより「主格」「所有格」「目的格」の3種類に分けられる。

  • 「主格」:文の主語として使われる関係代名詞:「who」「which」「that」「what」。
  • 「所有格」:名詞の前について、「〜の」という所有を表す関係代名詞:「whose」。
  • 「目的格」:「〜を」「〜に」のように「目的語」として使われる関係代名詞:「who(m)」「which」「that」「what」。

5.1.「関係代名詞」の「who」

「人」を「先行詞」とする関係代名詞「who」の例文と使い方を紹介する。

関係代名詞「who」 例文
【主格】
who
I have a friend. The friend lives in London
= I have a friend who lives in London.
(私はロンドンに住んでいる一人の友人がいる。)
【所有格】
whose
I met a man. His wife is a doctor.
= I met a man whose wife is a doctor.
(私は妻が医者の男に会った。)
【目的格】
who(m)
This is the woman. I met the woman yesterday.
= This is the woman who(m) I met yesterday.
(この方は私が昨日会った女性です。)

「主格」の「who: 2つ目の文の主語である「The friend」(人)を関係代名詞の「who」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「who」は、それに続く文(節)の「主語」になっているので「主格」という。

「所有格」の「whose: 2つ目の文の主語である「His」を関係代名詞の「whose」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「whose」は、その前の名詞「man」(人)が「所有する」という意味を表しているので「所有格」という。

「目的格」の「who(m): 2つ目の文の目的語である「the woman」(人)を関係代名詞の「who(m)」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「who(m)」は、それに続く文(節)の「目的語」になっているので「目的格」という。なお、口語では「who」を使う。

5.2.「関係代名詞」の「which」

「人以外」を「先行詞」とする関係代名詞「which」の例文と使い方を紹介する。

関係代名詞「which」 例文
【主格】
which
The machine is working now. The machine broke down.
= The machine which broke down is working now.
(その壊れた機械は今動いている。)
【所有格】
whose
I have a car. Its engine is noisy.
= I have a car whose engine is noisy.
(私はエンジンがうるさい車を持っている。)
【目的格】
which
Did you find the book? You were looking for the book.
= Did you find the book which you were looking for?
(あなたは探していた本を見つけたか?)

「主格」の「which: 2つ目の文の主語である「The machine」(人以外)を関係代名詞の「which」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「which」は、それに続く文(節)の「主語」になっているので「主格」という。

「所有格」の「whose: 2つ目の文の主語である「Its engine」の「Its」を関係代名詞の「whose」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「whose」は、その前の名詞「car」(人以外)が「所有する」という意味を表しているので「所有格」という。「whose」は先行詞が「人」と「人以外」の両方で使用できる。

「目的格」の「which: 2つ目の文の前置詞「for」の目的語である「the book」(人以外)を関係代名詞の「which」に代えて、2つの文を合体させている。関係代名詞「which」は、それに続く文(節)の中の前置詞「for」の「目的語」になっているので「目的格」という。

5.3.「関係代名詞」の「that」

「人」と「人以外」の両方を「先行詞」とする関係代名詞「that」の例文と使い方を紹介する。

関係代名詞「that」 例文
【主格】
that
I have a friend. The friend lives in London
= I have a friend that lives in London.
(私はロンドンに住んでいる一人の友人がいる。)
【所有格】
なし
N.A.
【目的格】
that
Did you find the book? You were looking for the book.
= Did you find the book that you were looking for?
(あなたは探していた本を見つけたか?)

「主格」の「that: 先行詞が「人」(The friend)でも「人以外」でも、主格の関係代名詞「that」を使うことが可能。

「目的格」の「that: 先行詞が「人」でも「人以外」(the book)でも、目的格の関係代名詞「that」を使うことが可能。

なお、関係代名詞「that」の「所有格」はない。

5.4.「関係代名詞」の「what」

「先行詞」を必要としない関係代名詞「what」の例文と使い方を紹介する。関係代名詞「what」=「the thing that」(〜なもの/こと)と考えると理解しやすい。

関係代名詞「what」 例文
【主格】
what
The thing that happened was my fault.
= What happened was my fault.
(起こったことは私のせいだった。)
【所有格】
なし
N.A.
【目的格】
what
This cell phone is the thing that I wanted.
= This cell phone is what I wanted.
(この携帯電話は私が欲しかったものだ。)

「主格」の「what: 「The thing that happened」=「What happened」(起こったこと)を意味する。「What happened」での「what」は主語なので「主格のwhat」という。

「目的格」の「what: 「the thing that I wanted」=「what I wanted」(私が欲しかったもの)を意味する。「what I wanted」での「what」は動詞「wanted」の目的語なので、「目的格のwhat」という。

なお、関係代名詞「what」の「所有格」はない。

「関係代名詞」の詳細については「英語【関係代名詞】※話すための英文法|基本〜発展を徹底解説」を参照してほしい。「補足説明の関係代名詞」や「前置詞+関係代名詞」、「複合関係代名詞」や「関係副詞」なども説明している。

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執筆者プロフィール
小柳 恒一
  • 1999年ロンドン大学大学院ロンドン・ビジネス・スクールにてMBA取得。1997年TOEFL630点取得。2003年TOEIC990点取得。2004年米国公認会計士試験合格。2010年4月中小企業診断士登録。
  • 2000年よりリーマン・ブラザーズ等にて13年以上M&Aのアドバイザリー業務に携わる。
  • 2010年より中堅・中小企業を対象とした事業継承M&Aコンサルティング事業を開始。
  • 2013年よりThe English Clubの前身となるEnglish Tutors Network事業を開始。
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